【徹底解説】奇妙なほど人間らしい動きをするロボット。業界の異端児「ボストン・ダイナミクス」とは?
みなさん、この映像を見たことはありますか?
ニュースでこのロボットを見たときは鳥肌が立ちました!
このロボットを制作したのは「ボストン・ダイナミクス」という企業です。
そして、この企業はソフトバンクグループが所有していたことでも有名です。
しかし、2021年6月にソフトバンクが韓国の「現代自動車」に株式を売却したと報道されました。
そこで今日は、
について解説していきます!
(ニュース本文はこちら👇)
ボストン・ダイナミクスとは?
ボストン・ダイナミクスとは
1992年にアメリカで設立されたロボットの研究開発を行う企業です。
マサチューセッツ工科大学 (MIT)発であり、設立当初は国防高等研究計画局 (DARPA) の支援の下、米軍向けの四足歩行ロボットを開発していました。
その後、2013年にはGoogleに買収されました。
しかし、短期的な利益が出ないことから、2017年にソフトバンクグループに売却しました。
それ以降は、四足歩行ロボット「Spot」を市場に投入し、2021年には、倉庫用ロボット「Handle」のアップデート版である「Stretch」をリリースするなど、成果が見えてきています。
2020年にはSpotとソフトバンクのPepperのコラボで野球を応援するという光景もありました。
ボストンダイナミクスのロボットたち
①BigDog(ビッグドッグ)
2005年にNASAやハーバード大学と共同開発した四足歩行ロボットです。DARPAの出資もあり、軍事用に物資の運搬を助けるロボットとして活躍できます。蹴とばしても倒れないほどのバランス力を持ち、他のロボットにも応用されています。
②Cheetah(チーター)
DARPA支援のもと開発された四足歩行ロボットであり、速さに特化しています。2012年8月には脚を持ったロボットによる陸上移動において世界最速を記録しました。
②Spot
Spotは2015年に公開され、現在は企業向けに販売もしている四足歩行ロボットです。BigDogと比べ、スリムになり、電気モーターで動くようになった。
現在は、建設現場での巡回などに使われているそうです。
③RiSE
壁や木々、フェンスといった垂直な構造物を登ることができるロボットです。爪の形や素材に壁を登る秘訣があるそうです。
④Atlas(アトラス)
2013年に公開された3世代目の人型ロボットです。障害物をジャンプする様子やバク中をする様子が公開され、人のような動きは衝撃を与えました。災害現場での利用が想定されています。
⑤Handle(ハンドル)
車輪付き2足ロボットです。アームで荷物を吸着させ、移動できることから、物流業界での使用が想定されています。その積み上げ精度は人よりも正確だとされています。
⑥Stretch
2021年に発表されたHandleを商用化させたロボットです。下半身がボックスになっており、狭いスペースでの作業がしやすくなっています。
新所有者「現代自動車」とは?
ボストンダイナミクスは、ソフトバンクグループから現代自動車へと所有権が移るという報道がありました。
では、この「現代自動車」とはどのような会社なのでしょうか?
現代自動車とは
韓国最大手の自動車メーカーです。読み方は昔から「ヒュンダイ」でしたが、2020年に「ヒョンデ」で統一されました。
2019年の世界自動車販売台数ランキングでは、ホンダを越える第5位です。
起亜自動車(KIA)もグループ傘下に持ち、両方を合わせた韓国でのシェアは2020年で80%以上と非常に高い数値を出しています。
歩くクルマの開発
ヒョンデは2021年2月に世界初の歩くクルマ「TIGER(タイガー)」を発表しました。
TIGERは地形に応じて2つのモードで移動します。平坦な地形では4つの車輪で移動し、TIGERが動けなくなったり、小さな壁や盛り土、丸太といった障害物を前方に見つけたりすると立ち上がり、格納されていたロボットの足で歩きだします。
このようにロボットと自動車の融合を積極的に進めており、今回のボストン・ダイナミクスの株式80%保有による買収もその一環であるとされています。
ヒョンデが世界最高のロボット企業と力を合わせることで、どんな未来を描いていくのかわくわくします!
おわりに
最後まで見ていただきありがとうございました!
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