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はなうた食堂ごはん日記

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はなうた食堂(大阪・中崎町のコモンカフェにて毎週金曜日営業)の、主に料理に関するノート。
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#はなうた食堂

2019.10.3のお弁当

2019.10.3のお弁当

近くの魚屋さんを覗いたら、美味しそうなのが並んでいたので、メインは秋刀魚の生姜煮にしました。

まだ少し高くて迷ったのですが、煮付けてみたら素晴らしい味。油もしっかり乗っていて、濃いめの味付けにも負けません。
お弁当のおかずは、そのサイズ感にいつも迷う。見た目の美しさとボリューム、もちろん全体の予算もクリアしないといけない。高めの秋刀魚は、なので一瞬躊躇したのだけど、一口でも存在感が発揮できるもの

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2019年のおせち、振り返りの記録(3)

2019年のおせち、振り返りの記録(3)

すっかり日常が戻ってきてしまいましたが、おせちの覚書、最後の3段目です。(タイミング…)

ローストビーフ
一応目玉メニューのつもりでしたが、ちょっと筋のあるお肉でした……。残念。牛肉選びは、やはり難しいです!
塊肉を慎重に焼く作業は割と好きで、普段だったら、敢えてフライパンでじわじわと火を入れたりするのですが、今回は品数が多いこともあったので、オーブンを使いました。段々と膨らんでくるお肉を見つめ

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2019年のおせち、振り返りの記録(2)

2019年のおせち、振り返りの記録(2)

二段目のお重です。

もち米焼売(白)
一段目に入れたピンク色とは違って、こちらはすりおろしたれんこんとみじん切りのれんこんで作った団子が餡になっています。お肉から出る水分や脂分がないせいか、2日目には、こちらのほうがより固くなっていました。焼売は、やはり温かいのがいいですね。

かまぼこ
こちらは市販のもの。昨年購入して美味しかったのを、今年も買いました。お値段は少し高いですが、それだけの違いは

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2019年のおせち、振り返りの記録

2019年のおせち、振り返りの記録

あけましておめでとうございます。
年明けから、自分の実家、義実家と訪ね歩き、先程ようやく戻ってきました。
年末年始というのは、いつもと全く違う動きをするために、普段より負荷が大きい上に、機嫌よく過ごさなくてはいけない。おまけに寒い季節とあっては体調を崩すリスクにも備えなくてはならず、正直、ずーーーーっと気が立ってる状態なのですが、ようやく一息、無事乗り越えた感でいっぱいです。
今から「お正月休みが

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2019年のおせちづくり、3日目

2019年のおせちづくり、3日目

いよいよおせち作りも最終日ですが、案の定風邪気味。判断力がなくなること間違いなしなので、段取りを書き出してからスタートです。

最終日の今日は、日持ちに不安のあるもの。お煮しめや魚料理を仕上げていきます。メインはやはり、お煮しめの「飾り切り」ですが、もともと得意ではない上に風邪気味だし、集中力がなさそうだったらやめよう、なんてオプションを用意しながら、進めていきます。オプションは、心の平安のために

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2019年のおせち作り、二日目

2019年のおせち作り、二日目

前回は何品作ったのかなーと、覚書を見てみたら、購入したものも含めてですが、20品以上用意していて、いまさらびっくりしています。無理〜。
そもそも、昨年は、余裕をなくしすぎて、いろいろ悪影響があったので、今年はいつも以上に、疲れないように無理のないように動いているのです。15品くらいになる予定。

今日は、焼き物と、味染み込ませ系を仕込みました。
チャーシュー、ローストビーフ、たたき牛蒡、数の子の松

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2019年のおせちづくり、第一日目(酢の物三種)

2019年のおせちづくり、第一日目(酢の物三種)

おせち作り、第一日目。
午前中に市場まで出かけ、大方の食材を購入してきました。
人気のお肉屋さんは大混雑。数日前に予約してあった、ローストビーフ用のお肉と、ついでに豚ひき肉も…と思っていたのですが、諦めて、予約分だけ引取りました。
いつものことですが、牛肉って、値段のランクと品質のイメージが結びついていなくて、買うのに少し躊躇してしまいます。すご~く高くはないけど、普段買うのよりは良いお値段のお肉

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第一回電鍋教室開催しました

第一回電鍋教室開催しました

去る7月22日、はなうた食堂電鍋教室を開催しました。
初めての開催でしたが、大勢の方に参加いただき、お陰様で楽しい教室にになりました。ありがとうございました。

台湾好きの方にはすっかりおなじみの電鍋。レトロな外観や、昔懐かしいシンプルなしくみが人気の一つですが、それもそのはず、デザインもしくみも、1950年代半ばに東芝が発売した炊飯電気釜そのものなのです。東芝と台湾のメーカー大同が技術提携してい

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口いっぱいの幸せ

口いっぱいの幸せ

今日のランチには、万願寺唐辛子の肉詰めを作った。(普段は、小さな会社の社員食堂で、お昼ご飯をつくる仕事をしています。)
毎日のランチは、撮影してインスタなどにアップしているので、作りながら、このメニューの名前は何かなと、ぼんやり考えていた。
元ネタは、台湾(台湾以外にもあるかもしれないけど)の角椒鑲肉とか辣椒鑲肉とか呼ばれる料理で、直訳してもそのまんま、唐辛子の肉詰めとなる。ただし、台湾のこの料理

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炊き込みご飯に救われる

炊き込みご飯に救われる

仕事や寝不足で疲れてる上に、家の近くのスーパーは、普段仕事用の食材を買う下町の市場に比べて、ぐっと値段が高くて、夕飯の準備どころか、買い物する気持ちさえ消えてしまう。もう今日は、買っておいた瓶詰めのソースのパスタでいいか。そんな気分の日。
冷蔵庫に春キャベツはあった。スープを取るために茹でた鶏肉とスープの残りもある…と、頭の中で段取りしながら家路を急ぐ。

職場と、週一回担当しているカフェと、自宅

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レシピの向こうの、大海原

レシピの向こうの、大海原

日常的に料理をはじめる前から、レシピ本が好きだった。記憶にある、一番早いレシピ(文字で説明された作り方)との出会いは、10才頃、学級文庫の本の中にあった「上等な目玉焼きの作り方」。本のタイトルも全体のテーマも忘れてしまったのだけど、黄身の上にうっすらと白身が膜を張って、ピンクに見えるものを、「上等」と定めたそのレシピに興味を持ち、暗記して自宅で試したところ、見事「上等な目玉焼き」が完成したことに感

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若ごぼうの季節が来ました(1)

若ごぼうが市場に並びました。
若ごぼうというのは、大阪・八尾特産の、野菜。その名の通りごぼうなのですが、根っこだけでなく、茎や葉も食べます。春野菜らしく、灰汁が強くて香りも強い。

上の写真の、一番左が若ごぼう。今回のは珍しく、大阪ではなく高知県産でした。
根っこから葉っぱまで、7−80㌢はあろうかというサイズで売られているので、持って帰るのが一苦労ですが、季節ものというテンションもあるので、頑張

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いりこのはなし

イリコ出汁が好きです。
実家では、味噌汁だけはイリコ出汁だったのですが、基本的には鰹昆布出汁がメインでした。
きっかけは、香川の讃岐うどんです。讃岐うどんの、すっきりと透明感のある出汁の魅力に取り憑かれて以来、うどん出汁もイリコを使うことが多くなっています。

最近は、自宅で出汁を取る人の数も減っているのか、スーパーの乾物売り場は縮小される一方。特にイリコの存在感は薄く、質の良い物がほとんど見当た

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回鍋肉

回鍋肉

長くてわかりにくいレシピシリーズ。
今日も中華、回鍋肉です。キャベツと豚ロースを、醤油味ベースのタレで炒め合わせる、定番料理。
が、肉とキャベツを一生懸命炒めても、肉に火が通る頃にはキャベツが焦げていたり、お肉もパサパサになっていたり、異なる2つの素材を理想的な仕上がりにするには、少しコツがいります。(焦げたキャベツも美味しいですけどね)

ということで、今回も、下準備に工夫を。
中華といえば、火

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