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#多様性を考える

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・多様性の宝庫である世界との接点の中で気づいたこと ・職場におけるダイバーシティ&インクルージョンの実践 ・自分のマイノリティ性に向き合う
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#読書感想文

他人が期待する人生ではなく、自分が生きたい人生を生きる

他人が期待する人生ではなく、自分が生きたい人生を生きる

「自分の人生を生きて」

そんな言葉をかけてもらったことが人生で何度かあります。その先数年間の人生の方向性を決定づけるような決断をする前に、相談した相手にかけられた言葉です。

その瞬間は背中を押してもらった気がしてなんとなく前向きな気持ちになるんだけど、逆に「自分の人生を生きていない」ってどういうことなのか腹落ちしていない面もありました。

そんな時に出会った言葉。

緩和ケアを職業とする著

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共働き世代に残された課題

共働き世代に残された課題

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「私のお母さんは専業主婦です。仕事と家庭を両立するってどうやるのか、正直イメージが湧かず不安です。」

以前高校生のキャリア相談を受けたときに言われた言葉です。自分の一回り下の世代も「お母さんが専業主婦」がまだまだ多くて、自分と同じような悩みを抱えているということに新鮮な驚きを感じました。

でもそれは確かに考えてみれば分かることで、専業主婦世帯数と共働き世帯数がやっと並び始めたのが

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批判に晒されても自己保身に走らないためにどうしたらいいか

批判に晒されても自己保身に走らないためにどうしたらいいか

仕事にて、批判的な口調で意見をもらい、ビビってしまったことがここ数ヵ月で何度かありました。反省を込めてタイトルの問いに取り組み『Dare to Lead』と『The Fearless Organization』を読みました。本記事はその学びのまとめです。

そもそも批判されてビビるのは問題なのか?結論から言うと、
・ ビビること自体は自然で生理的な反応なのでどうしようもない。
・ しかし、ビビった

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異文化と働く:変化に強い遅刻魔たち|The Culture Map

異文化と働く:変化に強い遅刻魔たち|The Culture Map

コロナによる突然のロックダウン、在宅勤務の開始、変化し続ける市場環境。そんな中で私(タイ駐在中)は東南アジア出身の同僚たちの活躍(「変化」に対する適応力の高さ)に目を見張りました。

その気付きを深めるきっかけをくれた、『The Culture Map(邦題:異文化理解力)』という本をお供に、そんなコロナ体験を振り返ってみようと思います。

引用は、8章の「How Late Is Late? Sc

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職場の女性比率と生きやすさ|35%を目指そう

職場の女性比率と生きやすさ|35%を目指そう

「女性が職場で苦労していることってまだ何かあるの?」
度々聞かれる質問です。

もちろん、女性が働くという選択肢がほとんどなかった時代と比べると、男女雇用機会均等法ができ、先人となる多くの女性が道を切り開いてくださったからこそ、「女性活躍」が注目される今があります。

しかし、課題はまだ残っています。管理職に占める女性の割合、賃金格差など、統計データを使って論じられることも色々ありますが、今回は「

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