中学生から教員の皆さまへ:ある学校のSDGsの取り組みメッセージ
『先生、その紙いりますか?』
今、中高で一人一台のPCやタブレットが導入されている。
これまでは紙のプリントが中心だった学校教育の現場。
ただ今は、
学校における紙の使用についても、考える時期にきているのではないでしょうか?
例えば、
定期考査の模範解答、これって紙でなければなりませんか?
従来は紙で配っていたと思いますが、今はデジタル配信でOKではないでしょうか?
他にもデジタル配布で良いものがたくさんあるのではないでしょうか?
そんな部分に目をつけた中学2年生(松蔭GS中学2年)のプレゼン内容が非常に興味深い。
ある意味、学校に対しての提言であり、教員が紙の使用について改めて考えるきっかけとなった。
結論としては、先生方に以下の☑項目で何かを印刷する際には、紙かデジタルかを考えて欲しいというもの。
紙で欲しいもの
▢ 行事予定等、何回もみるもの
▢ 穴埋めで書いて覚えたり練習するもの
(数学の演習プリントや社会の穴埋めで理解するもの)
▢ 記録として保管したいもの
(成績や通知表)
デジタルで良いもの
▢ 1回しか使わないもの
(その場限りの資料、テストの模範解答)
▢ 振り返りの用紙(*web上でできる)
(講演会/研修/授業の振り返り用紙)
▢ 学校の活動記録
(学校全体の活動記録をまとめたもの)
教育現場でSDGsの活動を考える場合、自分たちの行動で『誰かの何かが変わる』ことが大事だと思っている。
電気をこまめに消そう、限りある水を大事にしよう、そういうことはいくらでも言える。
問題は、それをどう伝えて、相手にどういう変化をもたらすのかまでをも考える部分。
今回は、それが子どもたちから『先生』に向けてのメッセージで、先生たちに変化を与えようというもの。
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紹介するスライドは、海外と学校をつないで行う世界合同プレゼンの資料。
参考:世界合同プレゼンテーションとは?
【スライド】
日本の現状 → 大量の紙が使用されている。
世界の現状 → 国による。
私たちの学校
学校ではとにかく紙が使われている。
正直、紙である必要がないものもある。
何が紙で必要で、何がデジタルであるべきかを考える必要がある。
解決法
解決方法
1.学校で調査(紙でいるものとデジタルでいるものの選別)
2.分析
3.教員や教育団体へ、チェックリストを送付
4.結果、紙の使用量が減る。
アンケート調査
分析
リスト作成
紙で欲しいもの
・何回もみるもの
・書いて覚えたり練習するもの
・記録として保管したいもの
デジタルで良いもの
・1回しか使わないもの
・振り返りの用紙(*web上でできる)
・学校の活動記録
教員コメント
私たち教員も昔から決まっていることをずっと行うのではなく、ICTの導入にともない変わっていく必要があると思います。情報を学校で共有したいと思います。
まとめ
中学2年生からの提言。
正直、私自身もそこまでは紙の使用について考えてこなかった。
手軽に印刷機を使っていた。
ただ時代は変わっているので、確かに彼女たちが言うように、紙でいるものとデジタルで欲しいものの線引きは必用。
私たち教員は、SDGsを取り扱う時、基本的に『より良い社会を作り上げるには?』という視点で、子どもたちに向けて授業を実践している。
しかし、大人の私たち自身はどうなんだろう?
大人の私たち自身も、間違いなくこの社会状況について、適応していく必要がある。
そんなことを生徒たちから、あたらめて教えられたプレゼンでした。
最後に、ある企業さんとの連携授業からの一コマ(リンクは以下)
生徒の質問:子どもは教育などを通して、柔軟に思考が変わると思います。では、大人はどうなんでしょう?どうすれば大人たちは変わるのでしょうか?
回答(ある企業の方):その通りだと思います。みなさんの年代から大人の意識をかえるよう主張していってください。
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