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「廃れ行く地域」が勘違いしていること


写真:空き店舗が目立つ商店街(山口県岩国市駅前商店街)

プランとアクションの相違とプロセス(導線)を見直せ

楽天の営業時代に地方都市、個人での町おこしで中山間地域をよく回っていた。

その中で自治体職員や地方活性化をしたい人たちから耳にするのは、

「関係人口を増やすこと」。

観光という視点なら問題ないし、地域を考えた場合でも間違いではないが、そもそも認識がおかしい。

地域活動を最終的に移住や協力してくれる人が町に出入りしてくれることが目標だと思う。

がしかし、大体の自治体は2つの落とし穴に見事に引っかかっている。



最終的なゴールが移住者や人口増加で自治体を存続させることなら、

自治体の存続/繁栄
   ↑
移住/転入者増加
   ↑
関係人口の増加
   ↑
情報発信
   ↑
イベントなどのコンテンツの作成
   ↑
自治体で活用できるもの洗い出し

これが正しいプロセス。如何にコンテンツを生み出すかが大切なのだが、「関係人口を増やすためにイベントを」と目的と手段を間違えている。

目的を間違えているのでイベントも違う方向にいく。最終的な自治体の存続はマルシェなどをして近隣自治体から年寄りを呼び寄せることだろうか?

それで移住者が増え自治体が存続するのだろうか?

地域を盛り上げることには成功するかもしれない、人が集まる場を創造することはできている。

たまにイベントをして、出店してくれる個人のアクセサリー販売者やカフェの事業者は移住してくれるだろうか?

これでは廃れ行く町が散り際に花火を上げるようなもの。

本質とは大きく違う。

2. プランとアクションが違う

地域の人たちがイベントを行う際によく見る光景は、

年寄りが年寄りの為のイベントを行うこと。

みんな年金をもらい始めて時間的余裕のある高齢者に移住してもらい、関係人口の一人になってもらいたいのだろうか?

大体の人は「年寄り向けにしていない」と仰られるだろう。

私もその気持ちは分かっているが、

そのwordで作ったチグハグで昭和感満載のチラシをみてInstagramやTwitterのおしゃれで美しい景色の写真を見ている若い20代から40代くらいの世代は来てくれるのだろうか?

それを見てきてくれるのはそういうデザインに親近感を持つ世代では?

まさかイベントの内容が歌謡やお月見やハワイアンダンスやお餅を食べようとか?

映えない器に盛りつけられた、定食という名の地域のおば様が普段家で行くっている豚の生姜焼きが食べれるカフェできましたとか?

気持ちは「若い世代に来て欲しい」。

だが実際「表」に出ているものは違う。

「じゃあどうしたら?」

この実態をもとに正しいプロセスをもう一度。

自治体の存続/繁栄
   ↑
移住/転入者増加
   ↑
関係人口の増加
   ↑
情報発信
   ↑
イベントなどのコンテンツの作成
   ↑
自治体で活用できるもの洗い出し
   ↑
「若い世代の協力してくれる人を探す」

大体の人は何かしようとする時、同世代に声をかける。そして同世代が集まる。

そうではなく同世代の友人たちに地域に残っている子や孫に声をかけてもらう。

イベント用のPR画像をパワポで作ってもらえばいい。

どんなイベントを企画したら来てくれるか、今SNSでバズっているものや、都市ではやっている食べ物を聞けばいい。

Instagramで「カフェ」、「スイーツ」と検索すればいい。

Tiktokのアプリを落として今何が若い世代で流行しているか見るだけでいい。

スマホが使えるならCanvaのアプリで無料のおしゃれなテンプレートを使ってチラシを作って、セブンイレブンのアプリをダウンロードして、セブンで印刷すればいい。

最初は誰だって知らないし、できない。

今回見たいに勘違いしている、落とし穴にはまっていることすら気づけない。

でも一度気づけば、一度できれば次からはできる。

皆様の地域に多くの「若い人」が訪れてくれますように。




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