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腹筋群の機能不全が引き起こす股関節への影響とは?

臨床をやっていて、、

腹筋群の機能不全が引き起こす問題はとても多く感じます。

その問題は、腰椎など体幹周囲の問題のこともあれば、股関節や肩関節など体のどの部位に対しても問題を引き起こすきっかけになるのが体幹筋群です。


今回のコラムでは、、

普段から股関節疾患をよく診るケースが多いので、股関節と腹筋群との関連性についてお伝えしていけたらと思います。


腹筋群との股関節の動きとの関連性を何パターンか紹介する様なコラムにしていきます。実際の自分自身の臨床経験も踏まえた内容も入れていきますので、参考になると嬉しいです。

腹筋群の機能不全と骨盤後傾運動

腹筋群の機能不全と骨盤後傾運動


変形性股関節症の方や、股関節伸展制限ある方や、股関節の臼蓋と骨頭のアンバランスがある方などは骨盤前傾位になっている方が多いです。

前回のコラムも合わせてご覧ください↓↓

臨床では骨盤を前傾方向に可動するようにアプローチをするケースもあると思いますが、腹筋群が機能してない骨盤前傾は理想的な骨盤前傾とは言えない状態です。


腹筋群が抜けた状態でなおかつ骨盤前傾パターンになっている方が歩行や立位保持を取るとどんな影響が股関節に生じるかを解説すると、、


腹筋群の機能不全による骨盤前傾位

腹筋群が抜けた状態の方が立位保持を取ると、骨盤前傾位担っている方が多いです。変形性股関節症の方など立位姿勢を取る際にそんな姿勢パターンになっている方も多いと思います。


そういった立位姿勢になると、、

重心線に対して、骨盤や腰椎が前方に変位する状態になるため、殿筋群が常に緊張した状態になってきます。


変形性股関節症の方で、殿部周囲の緊張がとても高い方っていますよね?
そして、歩いているとお尻が痛いとか仙腸関節辺りが痛いという訴えがある方も経験上とても多いです。


これって、、

立位姿勢を取った際に、腹筋群の機能不全が生じていることによって殿筋群の収縮と弛緩ができない状態になっていて、常に四六時中、立位と取った瞬間に殿部の筋群の緊張が入り続けて抜けない状態になっているケースが多いというわけです。


筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことができる状態が良い状態になるため、お尻の力が入ることは良いことではなく、力を抜くことが出来ない状態というのは決して良い状態とは言えないわけです。


そして、、

骨盤前傾位になることで腸腰筋が機能すればいいんですが、腹筋群が機能不全になっている方は腸腰筋も機能してない状態です。

腹筋群の機能不全による大腿のタイトネス


腸腰筋は腰椎部分や体幹が安定しているから、起始・停止の関係性として反対側を収縮させることができますが、体幹部分で固定を作れない状態になると、、

大腿直筋・大腿筋膜張筋を代償で使うしかない動作パータンになるため、大腿部分の緊張がどんどん上がってくるケースが多いです。

これも経験される方も多いはず。


腹筋群と大腿筋群との関連性

問題は腹筋群の機能不全であって、大腿直筋や大腿筋膜張筋がタイトになってくるのも結果なので、大腿部分の緊張を落とすことができる素晴らしい手技を持っていても、そもそもの原因が腹筋群の機能不全になるため、いくらアプローチをしてもイタチごっこになるわけです。

ここでやるべきなのは、、

大腿部分のリラクゼーションではなく、腹筋群の機能不全の改善です。


腹筋群の機能不全と骨盤前傾運動

腹筋群の機能不全と骨盤前傾運動


先程は、変形性股関節症の方など骨盤が前傾パターンしかとれなくなっている方を例にして紹介しましたが、反対に後傾パターンの方に対する前傾エクササイズです。

腹筋群が機能した場合、、

骨盤は前傾方向よりも後傾方向に骨を動かします。



腹筋群が機能してない骨盤後傾

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