マガジンのカバー画像

印象に残った本について

11
運営しているクリエイター

#村上春樹

「女のいない男たち」村上春樹作(*注意:今回は男女関係についてとてもバイアスがかかった発言をしていますので苦手な方は控えてください)

「女のいない男たち」村上春樹作(*注意:今回は男女関係についてとてもバイアスがかかった発言をしていますので苦手な方は控えてください)

こんにちは、初めましての人は初めまして。
今回は村上春樹さん作の短編集『女のいない男たち」
について書いていきたいともいます。

この作品は西島秀俊さんが主演で映画化され、
アカデミー賞長編映画部門を受賞した『ドライブマイカー』
を含む6本の短編が収録されています。

【この作品のテーマー女のいない男ってどういうこと?ー】この短編集のテーマは、タイトルの通り「女のいない男」です。

このわかるけど

もっとみる
『羊を巡る冒険』 村上春樹作 感想

『羊を巡る冒険』 村上春樹作 感想

こんにちは、初めての方は初めまして。

前回予告した村上春樹さん作の『羊をめぐる冒険』の感想と、
それに付随した最近のお話しをしていきたいと思います。

長くなってしまうのですが、最後までお付き合いください。

まずは作品の軽い説明から。
この作品は村上春樹さんの3作目の長編になり、
鼠三部作と呼ばれるシリーズの3作目でもあります。

この鼠シリーズというのは、村上春樹さんの長編小説『風の歌を聴け

もっとみる
『東京奇譚集』 村上春樹作 【母から子への愛と、父親から子への愛】

『東京奇譚集』 村上春樹作 【母から子への愛と、父親から子への愛】

こんにちは、初めましての方は初めまして。

今回は、村上春樹さんの『東京奇譚集』について書いていきます。
タイトルの通り僕は、この本を読んで親の子への愛について
感じるところがあり、まとめてみました。
長くなりますがお付き合いください。

▼本全体の紹介
まずはこの本がどう言った本なのかということを紹介していきます。
この本は2005年に発刊された短編集で、
村上春樹さんの代表的な『海辺のカフカ』

もっとみる
『国境の南、太陽の西』村上春樹作【人生における幸福、特に『男』にとって】

『国境の南、太陽の西』村上春樹作【人生における幸福、特に『男』にとって】

こんにちは、初めましての方は初めまして。

前回の予告とは違うのですが、
今回は村上春樹さんの小説、
『国境の南、太陽の西』について書いていきます。
長文になりますが、お付き合いいただけましたら幸いです。

▼あらすじ
小説の主人公『僕』は、
『BRUTUS』に載るような、ジャズを聞かせる上品なバーを経営し、
二人の子供を育て、青山に4LDKの家を持ち、幸せな家庭を築いてる。

そんなある日、小学

もっとみる