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『羊を巡る冒険』 村上春樹作 感想

こんにちは、初めての方は初めまして。

前回予告した村上春樹さん作の『羊をめぐる冒険』の感想と、
それに付随した最近のお話しをしていきたいと思います。

長くなってしまうのですが、最後までお付き合いください。

まずは作品の軽い説明から。
この作品は村上春樹さんの3作目の長編になり、
鼠三部作と呼ばれるシリーズの3作目でもあります。

この鼠シリーズというのは、村上春樹さんの長編小説『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の三冊の長編の総称で、主人公と、主人公の友人「鼠」の二人の物語です。

僕は正直この3冊がシリーズものとは知らずに『風の歌を聴け』の後に、
『羊をめぐる冒険』を読んでしまいました。

正直それでもストーリーであまり支障はなかったように感じましたが、
ちゃんと順番通りに読んだ方が、おりましたら順番通りに読んだ感想を教えていただけると嬉しいです。

さて、僕のこの作品への感想なのですが、
「こういうことをいいたかったのね」というのが分からなかった、
というのが正直な感想です。
少なくともここで言語化して書くことはできません。

あらすじは言えますし、
登場人物がこう言う人であると言うことは書けるのですが、
感じたことを言葉にしろと言われると無理です。

でも、村上春樹さんの作品を読んでこのように感じる人は
少なくないのでしょうか?

なぜそのように感じたかというと、
僕がよく行くレストランの店員さんも同じ感想を抱いていたからです。

僕は、先週の金曜日たまたま一人で外食したい気分だったので
よく行くPACEという麻布十番にあるレストランに行ってきました。
(余談ですが、
店員さんがとても気さくで行きやすいので是非言ってみてください!)

こちらの店で料理が来る間、
カウンター席で『羊をめぐる冒険』を読んでいたら、
よく話す店員さんになんの本を読んでいるのか尋ねられました。

そこで本の表紙を見せると、その店員さんが
「僕も村上春樹の本を読みますけど、これ読んだことないですね。」
「ぶっちゃけた話、村上春樹の小説って読んでいる時はおしゃれな気持ちになって読めるけど、読んだ後感想聞かれると困らないですか?」
と言ったんです。

本当にそうですよね、とその時は適当に相槌を打ちながら、
ちょっとほっとしている自分がいました。

村上春樹さんの作品は好きなのですが、感想や「この本が言いたいこと」が何かを聞かれて困ってしまうことが多々あったからです。

何も感じていないわけではないのに、それを言葉にできない。
そんな不思議な本を書かれている印象です。

今回読んだ「羊をめぐる冒険」も、
そう言った村上春樹さんの小説の一冊でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回も村上春樹さんの小説で、
『東京奇譚集』について書きたいと思います。

次回も是非また読んでください。







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