課題解決の型を紹介!詰みへ向かって策を練ろう!
学生の授業とは違い、サラリーマンは日々課題解決を命じられます。
『答え』を探しても教科書には載っていませんが、課題解決の『ヒント』を知ることはできます。
今日は『型』にはめることで課題解決の道筋を立てやすくなるヒントを共有します。
昨日投稿した『Aさん相談編』の続編です。
Aさんからの相談内容
普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。
先日、隣の課のAさんからこんな相談を受けました。
社内のあるシステムを使いこなせていないため、いまだに電卓で計算して紙の書類を発行する作業がある
これに対して『まずはそのシステムを有効に使えていない原因を探しましょう』とアドバイスしました。
この辺は昨日の記事に書いた内容で、今日はその続きです。
『ナゼこのシステムを使っていないのか?』を明らかにしたAさんから引き続きの相談がありました。
Aさんの抱えている困りごとはこれでした。
システムの導入にあたって予想される反発への対処
困りごとの詳細は箇条書きにするとこんな感じ。
・システムの導入で電卓の計算・紙の書類発行業務がなくなるのは確定
・ただし、システムを使う準備として様々な入力の手間が発生する
・その手間は、システム利用で直接的な恩恵を得られない人にも発生する
・直接的な恩恵を受けられない人は自分の手間が増えると仕事を拒否する
・これまでも課長や部長からの指示でも平気で無視をしてきた
・残念ながら我が社には上司の命令を無視しても罰則がない
・困った。
何か変化を起こしたいことがあるが、その過程で起きる変化に対する反発に対する困りごとです。
あるあるですね。
Aさんへのアドバイス(今日のポイント)
15分ほどAさんの話を聞いた後、僕がAさんに授けたアドバイスはこんな感じです。
順を追ってアドバイスを解説していきます。
【1.初めに構造を理解しよう】
今回の件、システム導入への障害は『利害関係の対立構造』と要約することができそうです。
現状を表にしてまとめるとこんな感じでしょう。
デメリットは両者にあるのに、メリットが片側にしかありません。
これでは個人の損得で行動を判断する人を動かすことはできないのは一目瞭然です。
このように物事が思うとおりに進まない場合は『現状がどんな風になっているのかを構造としてとらえること』が大事です。
【②次に変化可能な状態を想定しよう】
構造がわかれば、次はこれをどのように変えれば物事が進むのかを考えましょう。
この件では先ほど出した表にある不公平を緩和すること。
もっと言えば両者にデメリットよりもメリットが大きい状態になることを説明できれば説得できると言えそうです。
善し悪しの話ではなく、今回の件は個人の損得が判断基準である人を動かすことが目的です。
なので、このような状態に持っていくようにさえできれば目的は達成目前と言えます。
将棋で言えば『詰み』の状態ですね。
【③ゴールが見えたら、そこに向かおう】
あとはこの『詰み』の状態に持っていくように進めていけばOKです。
とはいってもここが一番難しいのですが、進むべき方向が定まっていない場合に比べれば100倍マシです。
ざっと思いつくだけで『詰み』に持っていくための案を書き出してみました。
直接的な恩恵を受けられなくても、他の副次的なメリットであれば提供することができる可能性はあります。
直接的な恩恵を受ける側の人が、空いた時間で他の作業を肩代わりする約束をする事ができればメリットとすることもできるでしょう。
デメリットが『手間』と仮定すれば、それを限りなく小さくする方法を考えればいいわけです。
あとは具体的にこの表の完成度を上げる方向へ突っ走ればいいわけです。
この表が美しく完成すれば、表そのものを見せることで上司や反発が予想される相手への説得資料にも使えます。
状況整理こそが課長の仕事
個人的に『課長の仕事』とは、方位磁石もなく雑木林を突き進む部下に対し、正しい目的地に向けて滑走路のような一本道を整備する仕事だと思っています。
今回は隣の課員であるもののAさんに課長らしい仕事ができたのではないかと思っています。
完全に余談ですが、冒頭にリンクを貼ったこの件の前日談ではAさん本来の課長であるK課長という方が
『僕はPCが苦手だからPCにまつわるシステムを導入しない!!』
と宣言されたことから僕に相談が回ってきています。
K課長。。。
今回AさんにしたアドバイスにPCの知識は一つも出てきませんよ・・・
まとめ
今日は困りごとを解決するための基本的な考え方の枠組みについて書きました。
基本的な流れは以下です。
1,困っている状態を構造化してとらえる
2,困りごとが自然に解決する状態を目標にする
(この状態を『詰みの状態』と表現しました)
3,その状態になるような要素をアイディア出しする
最終的に『詰みの状態』に持っていくことが図や表で説明できれば、相手や上司・顧客を説得する資料にそのまま使えます。
こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。
大企業イメージと実情のギャップに悩みながら奮闘して改善を目指す姿を投稿していますので、もしよろしければこちらもご覧ください。
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