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食べる話

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食べ物の話は止まらない
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夢のようなチョコレートを食べた

夢のようなチョコレートを食べた

 デパートに用事があり、朝一番に向かったところ、うっかり開店前に着いてしまいました。

 開店まで15分。ウロウロしていると、どこからともなく若い女性たちが現れ、あっという間に10人ほどが入口に並び始めます。列はどんどん長くなる。

 これは何か特別な催しがあるのでは、と私もつられて列に並びデパートのサイトで確認してみると、バレンタイン催事の初日でした。有名なお店でも来るのかなと思って更に調べてみ

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楽ちん鯖缶スパイスカレー

楽ちん鯖缶スパイスカレー

 冷蔵庫には何にもない。でも、あまりの蒸し暑さにスーパーに行く気が起きない。今日は家にあるものでなんとかしようと作った鯖缶カレーが思いがけず大成功しました。

 しかも、30分で完成。行き当たりばったりで作ったこのレシピ、忘れてはならぬ!

 材料は、鯖缶、蒸し大豆の缶詰、玉ねぎ1玉、家にあるスパイスいろいろ(フェンネル、ターメリック、コリアンダー、クミン、カレー粉も少々)、ハチミツ、ニンニク、生

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新生姜のさわやかレシピ

新生姜のさわやかレシピ

 今日から6月。もう1年の半分が... と毎年焦ってしまう季節です。

 スーパーで新生姜のパックが大量に並んでいて、つい手が伸びてしまった。この間も大きなかたまりを使い切ったところなのに。新生姜は千切りにして、小さく切った油揚げと昆布とお醤油(もしくは白だし)と一緒に炊き込みご飯にするのが定番ですが、それは先日作ったばかりなので、今日は新しいメニューにチャレンジしました。

 冷凍していた鶏ミン

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手作りおから味噌

手作りおから味噌

 何年か前、姉と一緒に味噌づくりワークショップに参加して以来、手前味噌のおいしさにハマり、毎年冬に味噌を仕込んでいる。といっても、煮た大豆を買って作るのでイチから作ったことはないけど。それでも十分おいしいし、味噌を仕込むだけで体にいいことした気分になれるので楽しい。

 味噌づくりは、作る人の手についた常在菌が入るため、同じ材料でも作り手によって味が異なるという。そして、年配の女性の常在菌が一番味

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秋刀魚の炊き込みご飯

秋刀魚の炊き込みご飯

 今年の秋刀魚は細く痩せていて、イマイチ。でもやっぱり食べたいので、炊き込みご飯にしてみることにした。

 まず、一度グリルで秋刀魚をこんがり焼く。米2合に、細切りにしたゴボウと、舞茸を入れ、白だし大さじ2、酒大さじ1、みりん大さじ1と水を加え、その上に焼いた秋刀魚を乗せて、ご飯を炊いた。

 炊きあがったら秋刀魚をほぐして骨や肝は取り除き、秋刀魚の身と、たっぷりのミョウガと大葉の千切りをご飯に混

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魯肉飯とミッドサマー

魯肉飯とミッドサマー

 これまで、ネットで見つけたいろいろなレシピで魯肉飯を作ってきたけど、今日はお酢を入れるレシピを試してみた。醤油、酒、砂糖、五香粉といった基本の調味料に加え、お酢をわりとたっぷり入れて煮込む。

 具材は豚バラ、ゆで卵、厚揚げ。浮いてきた油と灰汁を取って、茹でた小松菜を沿えて完成。お酢を入れたことで、いつもよりサッパリして、とても好みの味になった。

 作るたびに段々と、自分好みの味に変わっていっ

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真夏のサーターアンダギー

真夏のサーターアンダギー

 油汚れを毛嫌いしているので、後処理がめんどくさい揚げ物には苦手意識がある。でも本当は、月曜日からトンカツとか揚げちゃうぐらい気軽に揚げ物を楽しめるようになりたい。苦手意識を克服するため、1か月に1回は自主的に揚げ料理をしようと決め、6月は唐揚げ、7月はコロッケを作った。そして夏真っ盛りの8月、サーターアンダギーを揚げた。

 大学生のころ、夏休みのたびに沖縄の離島を巡っていた。どこかの民宿で宿の

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夏至

夏至

 三度目の緊急事態宣言が解除され、京都は再び蔓延防止措置の対象県となった。夜7時までは飲食店でお酒が飲めるようになるから、鴨川の床が賑わうだろうな。私は相変わらずほとんど在宅勤務だけど、今日から会社でも職域接種が始まる。思っていたよりも早いペースでワクチン接種が進むのかもしれない。

 2021年も半分が過ぎようとしている。今年に入ってからマンボウも緊急事態宣言も何も出ていなかった期間は1か月にも

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春の味

 今日はスーパーで買ってきたえんどう豆で、豆ごはんを作った。

 豆の鮮やかな緑色としっかりした食感を楽しむには、米を炊いたあとに混ぜ込むほうがよい。そこで、まず豆をちょうどいい固さにゆがき、その煮汁を使って米を炊く。そうすれば豆の香りが米に移るし、少し残った煮汁に浸しておいた豆を、炊きたての米に混ぜれば、豆の食感も緑色も残る。母に教えてもらったこの方法で作ってみた。味付けは昆布と塩だけ。白い米に

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バレンタインカキフライ

バレンタインカキフライ

バレンタインデーは、チョコレートケーキでも作ろうかな?と言ったけど、夫の反応がイマイチだったので、リクエストをもらってカキフライを作ることになった。「思う存分カキフライが食べたい!」と言うので、パックに入った生ガキを24個も買ってしまった。レジの店員さんは、まさかうちが2人家族だとは思っていないだろう。

片栗粉と塩水で生ガキの汚れをしっかり落とし、1つ1つキッチンペーパーに取り、水気を丁寧に拭い

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千切り担当者

みじん切りが好きで、率先して切りたがる。玉ねぎでも、人参でも、なんでも楽しいけど、一番心が落ち着くのはキャベツの千切り。考え事をしながら、ラジオを聞きながら、ただひたすら目の前のキャベツを細く切っていく作業は、心のざわざわを沈めてくれる。

仕事でむしゃくしゃした時、料理をしながらふと考える。キャベツの千切りだけを仕事にできないだろうか。とんかつ屋の厨房の片隅に毎朝出勤し、段ボール箱に詰まったキャ

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初めて食べたきたかむい

初めて食べたきたかむい

スーパーに、珍しいじゃがいもが売られていた。北海道からやってきた「きたかむい」。甘味が強いらしい。ちょうどポテサラを作ろうと思っていたので買ってみた。

皮をむいて切って、レンジでチンしてフォークで潰す。熱々のうちにオリーブオイルと酢と塩をちょこっと入れて、マヨネーズを入れて、味見してみてビックリ。めちゃくちゃ甘い。いつもならここでマヨネーズを更に足すところだけど、もうこれ以上の味付けは不要だった

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堀川ごぼう

堀川ごぼう

京野菜の堀川ごぼうは、まるで丸太のような見た目の大きな大きなゴボウ。この極太ゴボウは、一度掘り上げたものを再び植えなおし、なんと1年以上もかけて大きく育てるらしい。

昔、小料理屋さんで堀川ごぼうの煮物を食べて、初めて食べるおいしさに感激した。それまでは、ゴボウといえば、きんぴらゴボウや叩きゴボウ。ゴボウは歯応えが命!と思っていたけど、堀川ごぼうはとても柔らかく、風味がよく、やさしい味だった。

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なんちゃってカニ雑炊

先日、カニ鍋を食べたあと、カニ雑炊でシメた。野菜の出汁とカニの甘味が米粒に染み込んだ雑炊はものすごくおいしくて、やっぱりカニ鍋の醍醐味はカニ雑炊だなあとしみじみ思った。

そんなカニ雑炊を、また食べたいけど、カニを買ってきて、煮て、ハサミで割ったり、カニフォークでほじくり出したりするのは結構面倒。なので、瓶詰めのカニ味噌でカニ雑炊を作ってみました。

まず、昆布で出汁を取り、しゃぶしゃぶなり、湯豆

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