高2の皆さん、受験勉強を始めるなら今
はじめに、高2の10月からの受験対策
音楽劇「君の名は希望」の中で、養護施設出身の中田が3つのレベルに分ける受験勉強の方法を教えます。こちらの場面です。
その3つのレベルとは「1.入門、2.基礎、3.入試」レベルです。その中でいちばん最初の入門レベルが最も大切とこれまでも繰り返しお伝えしました。
今回はその入門レベルを高2の10月から始めて、最後に難関校を目指す道のりを英語、国語、数学の順にお伝えします。
高2の10月に偏差値40前後でも十分難関校を目指せます。今回はかなりの分量になりましたが、目次に沿ってお読み下さい。最後には希望が持てます。
1.英語
まず高2の10月から高3の2月までのスケジュールを示すと
1)英語の入試対策スケジュール(概要)
・高2の10月〜12月・・・入門レベル
・高2の1月〜3月・・・基礎レベル
・高3の4月〜7月・・・入試レベル
・高3の夏休み以降・・・難関レベル
以上になります
2)各レベル別の取り組み方
高2の10月〜12月(入門レベル)
長文読解と英文法の問題集それぞれを1ヶ月完成で3回繰り返します。1日20分を1ヶ月で1冊完成、それを3回繰り返す。計3ヶ月で入門レベルを完成させます。
このレベルで解くべき参考書、問題集はこちらをご覧下さい
高2の1月〜3月(基礎レベル)
基礎レベルについても長文と文法の問題集を繰り返し解きます。易しめの入試問題が多く載っているものを選びます。問題を繰り返し、正答率が上がると勉強は楽しくなりますが、高2の間は1科目1時間以内にしましょう。まだ先は長いです。
高3の4月〜7月(入試レベル)
ここから長文問題は選び抜かれた実際の入試問題を1日1題のペースで解き、それを4回繰り返します。1回目は答え合わせだけでもいいです。3回目で自分がどこを見落としていたのかに気付き、4回目でどこを読み取るべきか、頭の中で説明しながら問題が解けます。
2回目以降は答えの根拠を文中から探り、最後に分かりづらかった文の構造を分析します。その上で音声があれば音声に続いて英文を読み上げる練習(シャドーイング)をします。これで文の確実な理解に加えて速く読む力も着きます。理想は「左から右へ」です。
文法も入試問題の良問が多く載っている問題集を4回繰り返します。4回目で理解が確実になり、余裕も出て来ます。希望を持って1日ずつ積み重ねましょう。
またこのレベルですとTOEICの文法問題を解くのも力が着きます。850点以上のレベルの問題は本質的な理解を問う良問揃いです。
高3の夏休み以降(難関レベル)
ここまでの準備をすれば、後は過去問を繰り返し解くのみです。ポイントは、問題に正解するための着眼点が身に付く良問を解くこと。良問とは答えが分かった時に「そうか」と納得出来る問題です。その驚きの積み重ねが合格に導きます。
2.国語
まず国語の大まかなタイムスケジュールを示すと
1)国語の入試対策スケジュール(概要)
高2の10月〜12月・・・現代文の入門〜入試レベル
高2の1月〜3月・・・古文・漢文入門レベル
高3の4月〜7月・・・古文・漢文入試レベル
高3の夏休み以降・・・現代文難関レベル、古文・漢文入試〜難関レベル
以上になります
2)各レベル別の取り組み方
高2の10月〜12月(現代文の入門〜入試レベル)
国語はまず3ヶ月で現代文を入試レベルまで持って行きます。使う問題集は以下の記事を参考にして下さい
高2の1月〜3月(古文・漢文の入門レベル)
現代文をしっかり固めてから古文・漢文対策に移ります。古文は英語同様文法と読解を分けて学ぶこと。入門レベルですので読むだけで分かるような参考書、問題集から始めましょう。
高3の4月〜7月(古文・漢文の入試レベル)
このレベルでは続けて古文は文法・読解に分けて取り組みましょう。読解は簡単な入試問題から始めます。
余裕があれば現代文1日1問を続けましょう。共通テスト対策や難関校の問題(選択、記述とも)にも挑戦しましょう。
高3の夏休み以降(現代文難関レベル、古文・漢文入試〜難関レベル)
ここまで来れば英語同様、あとは志望校を見据えた問題を解くだけです。現代文、古文、漢文とも良問が多い、と評価の高い問題集を選びましょう。良問の基準は英語と変わりません。
3.数学
数学の大まかなタイムスケジュールは
1)数学の入試対策スケジュール
・高2の10月・・・入門レベル
・高2の11月〜高3の6月・・・基礎レベル
・高3の7月〜9月・・・入試レベル
・高3の10月以降・・・難関レベル
以上になります
2)各レベル別の取り組み方
高2の10月(入門レベル)
数学は初めにざっと数学Ⅰ・Aから数学Ⅲまでの全体像を一通りさらいます。数学で得点が伸びない、校内のテストは出来るのに模試ではなかなか、という人は高校数学全体の繋がりが見えていません。それで問題では出ない細かい公式や余計な問題を解いてしまいます。
1週間で高校数学のおさらい、みたいな本は先生は勧めませんが、私は最初に読むべきだと思っています。まずは一通り読み、3回繰り返し読みます。そこで全体の繋がりが見えてきます。
高2の11月〜高3の6月(基礎レベル)
基礎レベルは余裕を持って8ヶ月取っています。難関校対策を余裕を持ってやりたい方は6ヶ月でもいいです。数学は科目が数Ⅲまで3科目あります。やはり基礎を作るのは時間が掛かります。
3回繰り返しが基本ですが、1回目は解説と問題を一通り読む程度にします。問題は解かずにすぐに解答を見ます。何を学ぶのか、全体をさらうのが第一です。
2、3回目で問題を解きます。ここでの注意点は3分考えて分からなければ解答を見ること。解き方は繰り返し解く中で思い付けば十分です。無駄な時間を掛けずに1日ずつ続けましょう。
高3の7月〜9月(入試レベル)
このレベルになってやっと本格的な入試問題に対応出来ます。解答を見て「なるほど」と気付きがある問題を繰り返し解きます。高3の夏以降は数学3科目を同時進行で進めます。
高3の10月以降(難関レベル)
最後に標準レベル以上の問題をバランス良く解きます。最初は全く歯が立たなくても3回目でうっすらと解き方が見えて来ます。壁は高く感じても難問が解けた時は気分爽快。必ずそこにたどり着けます。希望を持ちましょう。
まとめ
今回は高2の皆さんに向けて、高2の10月からの受験対策を大まかに説明しました。と言いつつかなり長くなりましたね。
偏差値30台でも諦めることはありません。時間を掛けて積み重ねればいいのです。自分の実力を信じて、まずは1冊を完成、そこから可能性が見えてきます。
音楽劇「君の名は希望」は受験生、現役の高校生、中学生の皆様を応援します
最後までお読み頂き、ありがとうございました。また、貴重なお時間を頂き、ありがとうございます。
今後もがんばっていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けますと嬉しいです。※フォローは100%返します。
今後とも有益で楽しく読める記事をどんどん更新します。応援よろしくお願いします
最初から読む
これまでの記事を読む
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは次回作の取材など新たな創作のために使わせていただきます!