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場面18:あおぞらの家(続けて)(音楽劇「君の名は希望」21)

乃木坂46の「君の名は希望」を題材にした舞台脚本。「透明人間」と呼ばれている女子が、お調子者の男子との出会いを通してクラスの中で居場所を作っていく物語。

一度は勉強を諦めかけた中山が真剣に勉強に取り組む姿勢を見せ始めました。中田は中山に何を教えるのでしょうか?そして本編2曲目の歌が歌われます

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中田、中山に向かって

中田「よし、ではこれから受験も視野に入れた学習法を紹介しよう」
中山「はい、お願いします」

中山、表情の曇りが消えている

中田「まず大まかに3つのレベルに分けること、これが基本だ。これは普通の資格試験でも同じだ」
中山「はい」

中山、中田の説明をノートする。まずは1行

中山のノート「3つのレベルに分ける」

中田、中山がノートしたことを確認し、続ける

中田「最初から入門レベル、基礎レベル、入試レベルの3つ。難関校を受ける場合はもう一つレベルが増える」

中山のノート「1.入門、2.基礎、3.入試、(4.難関)」

中田「まず半年間で基礎レベルを固めよう。これでも学校では上位を狙えるからね」

中山、中田の目を見て一つうなずく

中田「それぞれのレベルごとに、1ヶ月で出来る問題集を選ぶ。そしてそれを3回繰り返す。4回出来たらベストだ。確実に最後まで出来るものを選ぼう」

中山のノート「レベルごとに問題集を1ヶ月、3〜4回繰り返す。最後まで出来るものを」

中田「そしてそれぞれの科目で3つのレベルを1年で完成させる計画を立てる。毎日の目標は問題の量で決める。1日で英語の長文問題1つとかね」

中山のノート「3つのレベルを1年で。1日の目標は問題の量で決める」

中田「最後に解説がていねいな問題集や参考書を選ぶ。大まかな解説は以上だ」

中山のノート「解説がていねいな本を選ぶ」

中山、ノートを書き終え、顔を上げる。目は真っすぐ前を向き、希望を持ち始めたことが分かる

中山「中田さん、ありがとうございます。出来る気がしました」
中田「そうか。ゴールが見えれば目標は達成できるからね」
中山「それで中田さんは今の学習法どうやって見付けたんですか?」

中田、少し考え込む

中田「うーん、一緒に勉強した仲間がいてね」
保田「おっ、出ました。中田さんのサクセスストーリー」
中田「いや、これ話すのはな、ちょっと」
小平「それで、最後に一つだけ教えてないことが残ってるんじゃない?」
白川「ああそうだった。俺たちの合言葉、これを教えないとな」
鶴見「久々にやってみるか」
保田「そしたら中山、右の手のひらを左の胸の上に押し当ててみろよ」
中山「はい」

中山、保田に言われた通りにする

保田「中山、心臓の鼓動を感じるか?」
中山「はい」
小平「中山君、これから1ヶ月、絶対に無理だって思う時もあるかもしれない。でも、その時にはこの胸の鼓動を感じてみな」
白川「いつだって自分が信じたことを疑うな」

小平、全員を見渡して

小平「だから負けそうになったら」

高校生全員、立ち上がって。右手の手のひらを左の胸に押し当てるポーズを取って

松井、白川、保田、鶴見、小平、中山「勇気は左の胸に」

(歌:「左胸の勇気」)

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