場面18:あおぞらの家(続けて)(音楽劇「君の名は希望」21)
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中田、中山に向かって
中田「よし、ではこれから受験も視野に入れた学習法を紹介しよう」
中山「はい、お願いします」
中山、表情の曇りが消えている
中田「まず大まかに3つのレベルに分けること、これが基本だ。これは普通の資格試験でも同じだ」
中山「はい」
中山、中田の説明をノートする。まずは1行
中田、中山がノートしたことを確認し、続ける
中田「最初から入門レベル、基礎レベル、入試レベルの3つ。難関校を受ける場合はもう一つレベルが増える」
中田「まず半年間で基礎レベルを固めよう。これでも学校では上位を狙えるからね」
中山、中田の目を見て一つうなずく
中田「それぞれのレベルごとに、1ヶ月で出来る問題集を選ぶ。そしてそれを3回繰り返す。4回出来たらベストだ。確実に最後まで出来るものを選ぼう」
中田「そしてそれぞれの科目で3つのレベルを1年で完成させる計画を立てる。毎日の目標は問題の量で決める。1日で英語の長文問題1つとかね」
中田「最後に解説がていねいな問題集や参考書を選ぶ。大まかな解説は以上だ」
中山、ノートを書き終え、顔を上げる。目は真っすぐ前を向き、希望を持ち始めたことが分かる
中山「中田さん、ありがとうございます。出来る気がしました」
中田「そうか。ゴールが見えれば目標は達成できるからね」
中山「それで中田さんは今の学習法どうやって見付けたんですか?」
中田、少し考え込む
中田「うーん、一緒に勉強した仲間がいてね」
保田「おっ、出ました。中田さんのサクセスストーリー」
中田「いや、これ話すのはな、ちょっと」
小平「それで、最後に一つだけ教えてないことが残ってるんじゃない?」
白川「ああそうだった。俺たちの合言葉、これを教えないとな」
鶴見「久々にやってみるか」
保田「そしたら中山、右の手のひらを左の胸の上に押し当ててみろよ」
中山「はい」
中山、保田に言われた通りにする
保田「中山、心臓の鼓動を感じるか?」
中山「はい」
小平「中山君、これから1ヶ月、絶対に無理だって思う時もあるかもしれない。でも、その時にはこの胸の鼓動を感じてみな」
白川「いつだって自分が信じたことを疑うな」
小平、全員を見渡して
小平「だから負けそうになったら」
高校生全員、立ち上がって。右手の手のひらを左の胸に押し当てるポーズを取って
松井、白川、保田、鶴見、小平、中山「勇気は左の胸に」
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