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パソコンの画面上のみで繰り広げられる復讐胸糞オンラインホラー「アンフレンデッド」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(583日目)
「アンフレンデッド」(2015)
レヴァン•ガブリアゼ監督
◆あらすじ
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ネット上にアップされた動画を苦に自ら命を絶ったローラ・バーンズ。彼女の死から1年後、ローラの友人たちがSkypeで他愛のない会話をしていると、見知らぬアカウントがローラ・バーンズとして話しかけてきた。ローラの死にまつわる隠された嘘が徐々に暴露され、それが明らかになるたびに、友人たちがひとりずつ謎の死を遂げていく。(映画.comより引用)
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『自殺したはずの友人がSNS上に現れて、主人公たちに復讐を果たしていく』
という怪異を、全編に渡りパソコンの画面上のやり取りのみで構成した意欲作です。
そのワンアイデアだけの作品かと思いきやSkype、メール、チャット、Facebook、動画等など様々なSNSでのやり取りが目まぐるしく繰り広げられるため、一切飽きることはなく、息つく暇もないままに壮絶なラストを迎えます。
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(natalie.muより引用)
監督を務めたレヴァン•ガブリアゼ氏は俳優としても活動しており、17歳の時には自身の父親であるレヴァズ氏が脚本を担当したSF映画「キン•ザ•ザ!」(’86)にて主人公の一人であるバイオリン弾きの青年を演じました。
ちなみに監督を務めた作品としては2011年に公開されたミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「エターナル 奇跡の出会い」などがあります。
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残念ながら2021年に亡くなられています。
(レヴァズ•ガブリアゼWikipediaより引用)
製作総指揮を務めたのは「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「インシディアス」シリーズなどでおなじみのブラムハウス・プロダクションズCEOのジェイソン・ブラム氏です。
マーケティングも非常に巧みで、公開前にはSNSでローラとやり取りができるイベントを行ったり、実際にローラのアカウントをFacebookやSkype、X(当時はTwitter)で開設したりとかなり話題を呼んだそうです。
その結果、製作費100万ドルに対して興行収入6400万ドルを記録。ブラム氏の予想は下回ったものの、まずまずのヒットを収め、2018年には続編として「アンフレンデッド∶ダークウェブ」が公開されました。
現在Netflix、U-NEXTにて配信中のほか、アマゾンプライムにて400円でレンタルが可能です。
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◇ある日、ブレアやその友人たちがSkype上で他愛もない会話をしていると、1年前にいじめを苦に自殺をしたはずの友人•ローラを名乗るアカウントが突然話しかけてきた。
という導入がすごく自然な流れで良かったです。
最初はただのイタズラだろうと笑っていたブレアたちでしたが、なぜかそのアカウントだけ退出させられなかったり、画像やメッセージが削除できなかったり、警察に電話したはずなのにローラらしき女性が出たりと、徐々に今自分たちの身に起きていることがただ事ではないと焦っていく様子はパソコンの画面上だけで構成されているからこそダイレクトにその緊張感が伝わってきて非常に面白かったです。
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「このアカウント誰?」という些細なところから徐々に話が発展していき、中盤からは「自分たちが会話をしているのは本当にローラなのか」よりも「ローラを自殺に追い込んだのは誰なんだ?」というところに話題が移ります。それからは仲間割れや罪の擦り付け合いが起こり、「自分だけは助かりたい」という一心で誰しもが言い訳や罪の告白をする中で一人また一人と不審死を遂げていきます。
あれだけ仲良さそうにしていたブレアたちの絆が罪の告白により、いともたやすく壊れていき、険悪になるだけでなく、一人ずつローラの呪いによって死んでいくのがまた恐ろしいです。
しかもその死に方が「漂白剤一気飲み」や「ミキサーに手を突っ込む&首を掻っ切る」や「ヘアアイロン丸呑み」など、ローラがどれだけ彼女らに恨みを抱きながら死んでいったのかが分かる惨たらしいものなのが個人的には相当良かったです。
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(natalie.muより引用)
あと、一番まともそうだった主人公ポジションのブレアがぶっちぎりのクズだったりするのも、人って本当に見た目や発言だけでは判断できないなと思いしらされます。
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思いっきり浮気をしていたくせに「でも聞いて!彼ったらすぐに果てたの!」と恋人のミッチに意味不明な言い訳をするあたりもクズofクズです。(natalie.muより引用)
ただ一つ、画面上の日本語字幕が下に表示されたり横に表示されたりとかなり不規則で、基本的には会話の字幕は下、チャットやパソコン内での文章のやり取りは横なんですけども、画面や画像の都合上なのか、その規則性が頻繁に失われます。なので字幕を見落としたり、下と横に同時に出て同時に消えたり、そもそも画面が白ベースなのでなんと書いてあるか見えなかったりと少々不親切に感じた部分もありました。
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この手のパターンの作品だと
『ブレアたちに強い恨みを持つローラの両親や姉妹がローラになりすまして犯行に及ぶ』
というオチがかなり多く、「心霊系かと思いきやヒトコワでした」みたいな終わり方になりがちです。だからこそ、今作のようにその安牌なオチに飛びつかずにしっかり最後まで『ローラの怨霊に翻弄され、友情が崩壊していく』という話でやり通したのもかなり凄いなと思いました。
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もしよかったら覗いてやってください。
渋谷裕輝 公式HP↓
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