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最近浴びたシュール(前田司郎「THE ORINGPIC」/野澤輸出のお笑い大喜利)

現実が不条理な世界だと、もはや何がシュール=超・現実的なのか分からなくなるけれど、それでもなおこれはシュールだ、と思うしかないコンテンツもある。最近立て続けに浴びてしまったのでその2本を紹介させてください。


前田司郎 新年工場見学会2021 オンライン配信映画「THE ORINGPIC」(2/14まで)

「ふきげんな過去」や「ジ、エクストリーム、スキヤキ」などの映画監督でも知られる舞台演出・脚本家である前田司郎が制作した映画。前田率いる五反田団による毎年恒例の年明け公演の代替として制作された映画。タイトルや予告編でも示唆されている通り、最近話題の大型スポーツイベントをいじくりまくった作品。笑いの面ではかなり心配になる点も多かったけど、黒田大輔が登場して以降はすごく引き込まれた。トイレットペーパーをみてぶるぶると顔肉を震わせる姿には腹がちぎれた。あと森喜朗役の人が終始、感情ゼロなのがめちゃくちゃ面白かった。彼はああいうのが巧い役者なのか、ただ単にああいう発声しかできないのか。風刺のフリをしたシュールの中の風刺、といった感じで無茶苦茶な展開をする中、上田遥だけが正気だった。


野澤輸出のお笑い大喜利(2/8まで)

年始のおもしろ荘で微バズりしたらしいダイヤモンドの野澤輸出が開催する大喜利イベント。出演は高比良くるま(令和ロマン)、加納愛子(Aマッソ)、檜原洋平(ママタルト)、川北茂澄(真空ジェシカ)というかなり先鋭的なメンバー。"お笑い大喜利"というのはお笑い芸人が行う大喜利のことで、一般的に行われている大喜利は芸人がやる大喜利とのこと。何を言っているかさっぱりだが実際見てみても何なのかはさっぱり分からない。彼らの間でしか適用されないルールの中、お笑い大喜利という名の下でフリップが展開されている。お題に意味がある瞬間もあればない瞬間もあるし、日本語や文法や脈絡といったものが作用する瞬間もあればない瞬間もある。くるま君はIQサプリとかBUMP OF CHICKENとか同世代としてまだ分かるボケをし、Aマッソ加納も芸風に即したアナーキーさをぶつけてくれていたのでまだ安心したが真空ジェシカ川北のヒロシへの愛とママタルト檜原のペタジーニへの執着だけはこの世の何を持っても説明し尽くせない。脳をふやけさせるシュールだ。


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