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【ショートストーリー】も書いてみた

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喜び、悲しみ、悩めるとき、そこにはショートストーリーがあったりなかったり🍀
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#不思議な話

【ショートストーリー】32 樟と桜と春と

【ショートストーリー】32 樟と桜と春と

瓦版に人が群がっていた。

桜の品評会で齢八つの左衛門太郎の倅が推した十月桜が喝采をあびたそうだ。その息子が言うには「木と話せる」と言い張っては、社の軒先に植えた幼木を愛でているとのこと。
「はぁ、不思議なこともあるもんだいなぁ」
「うんだなぁ、でも目利きは確かだろうさ。ちいせえのに希なことよな」人々は口々に噂をした。

心地よい3月の風がビルを縫うように吹く。

千秋は、桜の蕾を眺めて、空の青さ

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【ショートストーリー】25  手紙

【ショートストーリー】25 手紙

ヤギは本当に紙を食べるんだろうか。

学校からの帰り道に、六年生の碧斗はクラスの美山理沙から手渡された手紙を空にかざし呟いた。

白い封筒にはシルバーの縁取りがされている。
宛名はない。

四年生にクラスの女子にもらったラブレターとは違った雰囲気だと碧斗は思った。

隣の席の美山は帰りの会の後、こっそり机の下に忍ばせながら「一人で見てね」と呟いた。長い髪からふわっとシャンプーの香りがして、なんだか

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【ショートストーリー】13    君の轍-わだち-

【ショートストーリー】13    君の轍-わだち-

「不登校」と世にも不思議な呼ばれかたを僕はしている。ちょっと時代を遡れば登校拒否だ。正直この世で、誰も僕の気持ちをいいえる人なんかいないと思う。だって僕にすら分からないんだから。

簡単には言えないけど学校にいるとぞくぞくした。心臓を誰かにつつかれて、頭がずきずきする。勉強していても、ぐにゃぐにゃとした変なぬり絵が頭のなかをめぐって、みんなの騒がしい声が僕を締め付けるんだ。

部屋のドアをノックす

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