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人に支えられての努力は必ず実を結ぶ。「石の上にも3年目」。育成出身の西武・菅井投手がプロ初勝利。同じ左腕の内海コーチと二人三脚で成長

人に支えられての努力は必ず実を結ぶ。育成出身の西武、菅井信也投手がプロ初勝利を挙げた。「石の上にも3年目」。同じサウスポーの内海哲也コーチと二人三脚で成長を遂げた。球速もアップし、6月に育成から支配下選手となった21歳。この日の勝利は恩返しにもなった。チームの連敗を8で止める活躍。レオ軍団にニュースターの誕生だ。

15日にホームの所沢で行われたオリックス戦。菅井投手は初回、三者凡退に抑えた。2番打者の鋭いライナーをセカンドの外崎修汰選手がダイビングキャッチ。好守にも支えられた。

これで勢いに乗った菅井投手は四回までパーフェクトピッチング。五回にこの日初の安打(二塁打)を許すが、後続を打ち取って無失点。相手のイニングスコアに「0」を並べていく。

七回に1死二、三塁のピンチを招くが、5番紅林弘太郎選手をセンターフライに、6番の代打杉本裕太郎選手を空振り三振に仕留めて、無失点で切り抜けた。

味方打線が六回に野村大樹選手の犠牲フライで先制。さらに八回には栗山巧選手の適時三塁打などで2点を追加。リリーフ陣がこのリードを守り抜き、3-0で快勝した。

菅井投手は7回無失点。91球を投げ7奪三振。許したヒットは3本。四死球ゼロの好投を見せてプロ初勝利を挙げた。

山形県出身の菅井投手。山本学園高3年時の夏の山形大会では3回戦で敗れたが、15イニングで30三振を奪う驚異的なピッチングを見せた。敗れた相手は甲子園出場経験のある羽黒。強豪からも8回13三振を奪い、大器に成長する予感を漂わせた。

2021年のドラフト会議で西武から育成3位の指名を受けて入団。ここから菅井投手のさらなる成長物語が始まる。

現役時代に巨人と西武で通算135勝を挙げた内海コーチから指導を受ける。試合でうまくいかなかった時など、今後どうすべきかのアドバイスを受けた。西武に入ってから「一番頼りになる人」だった。二人三脚で成長に向けて取り組んできた。

菅井投手の球速は高校時代から7キロもアップし、最速149キロに。2軍戦でも結果を出してきた。

内海コーチは今季、巨人へ移籍したが、菅井投手はたゆまぬ努力を続けて、6月に支配下登録となった。巨人が西武戦で所沢に来た際に、支配下登録選手となったことを報告。内海コーチは吉報に「マジ?うれしい」。二人で抱き合って喜んだ。

人に支えられての努力は必ず実を結ぶ。菅井投手は内海コーチの熱心な指導で成長を遂げた。人の成功の裏には、誰かの支えがある。「ニュースター」菅井投手には、内海コーチへの感謝の気持ちを忘れずに、これからもメキメキ成長し続けてほしい。

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