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seiji_arita
2023年11月30日 20:44
「残酷な詩」知と無知の中間地点で空を見上げる僕にはその色が示す意味さえ理解出来なかった彼等が意図する事柄に訳もわからず相槌をうつデスクの上に回されて来た書類にめくら印を押す様に 疑問を持つ事さえ無く微笑んでただ あるがままの形で受け入れた無闇な動揺は感染し細かな振動となり歪み全てを変形させて行く事を知っていた僕はただの目撃者であり記憶の
2023年11月27日 19:20
「氷の月」事実と事実の隙間を埋める幻想の様な夢希望を込めた思考から来る妄想それは罪な事なのだろうか立体的でかつ鮮明に浮かび上がる場面些細な相違や乖離はたいして重要では無い複雑で複合的な心模様を紐解き明確化する必要も無い全ては自分自身の心の中にある 変わり続ける多面体に反射する光を追いかけ続けて息を切らした氷で出来た月が溶け始める夢を見た僕はた
2023年11月26日 23:39
「フレーズ」12月は独りで過ごすには淋し過ぎる季節だったコートの襟を立て 手を繋いで歩く恋人達を見た誰もが皆んな僕の居る場所から離れて行く様に思えた何かの曲のメロディーが頭を離れない繰り返すフレーズ 聴き覚えのある声クリスマスソングでは無い事だけはわかっていた円滑では無い 空気と黒い影が埋める沈黙僕等は不適切な話題を避けていたが結局はそ
2023年11月20日 03:16
「ジャンピン ジャック フラッシュ」流星が繋いだ影と月 風は今でも吹いている意味の無い光景が目の前を通り過ぎる幾つも幾つも折り重なる様に終わりなく夜の闇に突き刺さった高層ビルが僕を見下ろし稲妻に撃たれた夜を想像し雲を呼んだ彼女は ただ電話しただけだよ声が聞きたかったから そう答えた正しい生き方なんて知らない正しい死に方も 何処かに忘れた綺
2023年11月16日 21:55
「無彩色の虹」雨はもう止んでいた 知らぬ間に例の話しの続き もういいだろう無彩色の虹を吸い込んだ肺の中誰かが段取った安物の改造拳銃トリガー引いた暴発 血だらけあちこちに飛び散った指先残された薬指と小指で挟んだ煙草深く抉ったナイフ 捲れかけたヤマ 死神 道連れ 病院か地獄か独房か探し続けた答え 匠な作り話膨らみ続けりゃ いつかは破裂するわ