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seiji_arita
2023年6月26日 23:55
「山羊の歌」水晶を噛み砕いた宵 裁きの雷 光輝の剣鉛の夜に下僕となりし犬 纏わりつく気狂い猫屈辱 腐敗 嘘で開花する赤い花愛していたのさ 言葉はただのゴミ屑唇を撫でる指先 光を吸い込み沈みゆく鈍色溶け堕ちた時間に垂れ落ちる憎悪に似た愛瞳を閉じないでくれないか耳を塞がないでくれないか惨殺志願の餓鬼苦 今 記憶は独りで歩き始める悲鳴をあげる存
2023年6月15日 19:56
「太陽が消えた場所」太陽の代わりに何かを探し求めた命が揺れた 特に強い理由なんてない理解出来ない事もわかってる僕等を照らした何処かで見た事ある様な世界一番遠くから見ていた隣り合わせの天使と悪魔言葉の外側にある景色見えない神様に囁いたもう あまり困らなくなったよもう 何も祈らないよ僕はお揃いの服を脱がされた一緒じゃないからだって普通とは違うらしいよ
2023年6月10日 16:35
「池袋」川向こうの黄昏の中に見た摩天楼の影池袋 人の波 焼けたアスファルトの匂い詩人の流した涙を太陽が焦がす哀しき詩人の歌を口ずさむ僕がいた傍観者の渦の中 善意が故に騙された人悪意をもち陥れる人全ての事柄はカテゴライズされ何処にも当てはまらない僕等が居た優しさを求める人にはこの詩を愛しさを求める人にはこの詩を誰かの不倫とか叶わなかった恋心とか虐待
2023年6月9日 21:09
「獄中日記」獄中で綴り続けた彼奴の言葉後悔 誤ち罪 戻らない時間もしもやり直せたならもう一度あの瞬間に戻る事が出来たなら書き殴られた文字の羅列所々に滲んだ涙の後何度目かの彼奴の誕生日 面会室アクリル越しに手のひらを合わせたもういいよ 俺は大丈夫だから抜け出しな いいな 絶対にだぞそう言い残した彼奴翌日 悪夢の様な知らせあの日あの後 彼奴は獄中で首
2023年6月9日 15:21
「君の夢」眠ってる君の顔をただ見つめてた時計の針 秒針の音小さく聞こえてるいつだって君の傍に居たいと思うけど現実には時間も無くて話も出来ないそれでも君は変わらず僕の傍に居て 僕はそんな君を愛おしく感じてる言葉にすれば全て 安っぽくなってしまうから言葉の代わりに君の頬に小さなキスをした寝返りをうつ君の姿 少し笑った顔何の夢を見ているんだろう知りたく
2023年6月5日 15:14
「祈り」僕等は今も祈りながら生きている運に見放されたと嘆いていた道の中場で 何もかも失い金になる物ならなんでも売り捌いたカメラもギターも画材すらも好きだった写真も音楽も絵も諦めなくてはならなかった辛かった 僕には本当に何も無くなってしまった特別なものなんて何も無いただの群衆の中のひとりだった働いて稼いだ金を家に持ち帰りまた働きに出た 来る日も来る日も