右月

化学科専攻の理系女子。けど、持ってる資格は危険物取扱者乙種四類、公害防止管理者水質2種…

右月

化学科専攻の理系女子。けど、持ってる資格は危険物取扱者乙種四類、公害防止管理者水質2種くらいです。座右の銘は「無知(不知)の知」FP勉強中。

マガジン

  • 羽をもがれた妖精は復讐を謡う

    1話3〜4ページで完結していく予定のファンタジー×ミステリー。 魔法、異世界、剣等出てくる予定。あと理系チックな要素も。 完全自己満です。 だいたい土日のどちらかで更新する予定 第一部完結に伴い「小説家になろう」「エブリスタ」に投稿開始。また、一部の回は有料とさせていただきました。

  • 【読書】財務諸表を読む方法

    仕事関連の書籍📚 インプット:アウトプット=3:7らしいです。 とりあえず1:1にでもなればと、こちらのマガジンに掲載していきます。

  • ライフプラン勉強ノート

    社会保険制度や公的年金の基礎知識、なんとなーく難しくて疎遠になってるけど、ちゃんと知らないと困るよね。 って事で始めた、FPの勉強。その勉強ノートです。

  • 星霜の玉手箱

    コラム、エッセイ、雑学諸々 私がテキトーに書いたものを詰め込みます。

最近の記事

  • 固定された記事

羽をもがれた妖精は復讐を謡(うた)う①

※はじめに※ ファンタジー小説です。魔法、剣、異世界、能力ミステリー等出していく予定。だいたい3〜4ページで1話完結のように更新していく予定です。 ⭐︎プロローグ  妖艶な笑みを浮かべ、女神は黒髪の少女に言った。 「全てに復讐するのなら、助けてあげる」 退屈していた女神は、新しい暇潰しを見つけ嬉しそうに顔を歪ませた。私を楽しませてくれるなら、願いを叶えてあげると。 少女は意を決して、その手を取った。女神は満足そうに言う。 「あまりにも退屈だったら、いつでも観客席を立つからね」

    • 羽をもがれた妖精は復讐を謡う 小噺;恵方巻き

       テーブルには大判の海苔に酢飯、そして干瓢や出汁巻き玉子、胡瓜などが用意されている。 他にも、ナギによるリクエストで海老やカニカマ、ツナマヨにアボカドなどがあった。 「なぁ、そんなに食べれるのか…?」 と、俺はナギの手元を見て問うた。 「いけるっ!」 とナギは海老とアボカドの上にツナマヨを載せる。クルッと巻いて、どうだっ!と得意げに俺に見せてきた。 その様子は可愛いのだが、それよりも気になるのは、それが何本目なのかと言う事である。 「一応聞くが、今から食べるのは一本だよな?」

      • 羽をもがれた妖精は復讐を謡う-小噺②

        陽もだいぶ落ちてきた頃、俺たちは設置されていたテントの中にいた。多くの人が利用出来るように椅子はなく、立ち飲み用の丸テーブルが置かれている。 夕飯代わりに、俺たちは大量に買った食べ物を広げた。 「焼きソーセージは定番だよなぁ」 「ライプクーヘンも美味しいっ」 林檎のムースがお気に召したのか、たっぷりと付けるナギ。俺は「ビールにすれば良かった」と呟く。ちなみに今飲んでいるのはメットだ。 「あ、聖歌隊が出てきた」 ナギはこんがり焼けたマッシュルームを食べながら、先ほどまで暗かった

        • 羽をもがれた妖精は復讐を謡う-小噺

           目を覚ますと、腕の中にはずっと欲しかったものがいた。 それは規則正しく寝息を立てていて、意識はまだ夢の中のようだ。 「ナギ…」 俺は優しく頭を撫でる。しかし眠りが浅かったのか、瞼が僅かに動きそしてゆっくりと開かれた。 「ルカ…」 寝惚け眼で俺を見る。体勢を変えたいのか、俺の腕の中にいるのにモゾモゾと動いた。 俺は少し意地悪したくて、ナギを抱き締める。 「……」 まだ頭が覚醒していないのか、ナギは無抵抗だ。伝わってくる体温に安心感を覚える。 俺は昨夜の事を思い出し、幸せを噛み

        • 固定された記事

        羽をもがれた妖精は復讐を謡(うた)う①

        マガジン

        • 羽をもがれた妖精は復讐を謡う
          52本
        • 【読書】財務諸表を読む方法
          11本
        • ライフプラン勉強ノート
          8本
        • 星霜の玉手箱
          6本

        記事

          読書:日商簿記3級③

          勘定とは 勘定とは、個々の項目の増減を捉えるT字型の表の事であり、仕訳から勘定に書き写す事を転記と言います。 仕訳で借方に書いたものはその勘定の借方に、仕訳で貸方に書いたものはその勘定の貸方に写すこと。 ただし金額の前に、仕訳の際の相手勘定科目を記入します。  仕訳の際、2行にまたがる場合などは例外的な書き方をします。この場合相手勘定科目が複数ある、と言う意味の諸口と書きます。 主要簿と補助簿 仕訳は仕訳帳と呼ばれる帳簿に記入し、勘定は総勘定元帳(略して元帳)と言う帳簿が用

          読書:日商簿記3級③

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

           霰の屋敷から戻ってきて、俺とナギはそれぞれ覚えている範囲で、互いに解いた問題を出し合った。 「俺がそっちに行ってたら、一問目で駄目だったな…」 「これでも仕込まれているからね」 ナギは得意げに片目を閉じ、口の端を上げた。その様子に俺は少し膨れる。 分かってる、ナギとの差はまだまだ広いのだと。 「ちなみにこの問題、別の証明方法は知ってる?」 と、ナギが一つの問題を示した。俺はうっと詰まる。 『1=0.999…の証明をしろ。証明は一つで構わない』 「…他にも解答があるのは知って

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

          読書:日商簿記3級②

          先週、勉強しなかったので💦 会社で半ば強制的に簿記を取らされそうです…。 とてもピンチ(;ω;) 本日は損益計算書と収益、費用から。 ・収益、費用と利益の関係 損益計算書は収益と費用の項目から、利益を計算する。 収益:売上などの儲けの事。 費用:収益を獲得する為に犠牲になった金額の事。 損益計算書は、 左:費用、利益 右:収益 を記入する。 その為、左右の合計は必ず等しくなる。 用語 受取手数料:仲介や業務代行などを行う事により、受け取る事が出来る手数料の事。 受取利

          読書:日商簿記3級②

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

          夜風に芒が揺れる。俺は縁側に座り、体は外に向けつつもチラリと隣の人物を見やった。 「すっかり秋だなぁ」 と言いながら、団子ーーーではなく、月餅に手を伸ばすナギ。 「月見と言えば、団子じゃないのか?」 「今、風見が用意してくれてるよ」 そうではなく、と俺はジト目を向けた。ナギは「ルカもいる?」と、首を傾げながらまだ口を付けていない月餅を差し出す。 俺が月餅を受け取ると、ナギは「十五夜の月見って言うのは」と話し始めた。 「中国から伝わったもので、中秋節と称し、月餅などのお菓子を備

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

          読書;日商簿記3級

          夏前までは財務諸表、読めるようになりたいな、と思う程度でしたが、 それじゃ駄目だ、身についていない。3級くらいは…と思い、勉強始めました。 簿記の意義と目的 帳簿記録を行う事は、貸借対照表と損益計算書が作る事が出来ます。 貸借対照表とは? 会社の財政状況=会社にどれくらいお金があって、どれくらい借金があるかを表している表の事。 損益計算書とは? 会社の経営成績=会社がどれくたい儲かったのか、又は損をしたのかを表した表の事。 簿記の種類 記入の方法によって、単式簿記と複

          読書;日商簿記3級

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う;小噺

           ルカは着の身着のままアルカナに来た為、暫くの間は本部内にある仮眠室で寝泊りしていた。 手持ちの金しか持っていなかった事もあり、給金を前借りして必要最低限の生活必需品は購入していた。 そして漸く、前借り分の返済と部屋を借りるまでに至ったのである。 興味本位で内見についてきたナギが「大丈夫?」と心配そうに尋ねた。 「部屋の中はリノベーションされたばかりで綺麗だけど、不便じゃないか?」 確かに、何件か見たがどれも火炎の国の中央都市・炎威から電車で一時間くらいかかる。 さらに最寄駅

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う;小噺

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う-過去編

           師匠は赤ワインが注がれたグラフを回した。テーブルには燻製にされたチーズが置かれている。 「安物だけど、安心して飲める方が断然いい」 そう言って、美味しそうにワインを口に含んだ。その様子に、私は荒天に着いた日の事を思い出す。  あの日、師匠は「名産品でも飲むか」と、部屋でボトルを開けた。そして開封早々に顔を顰め、少し口に含むとーーー吐き出したのだ。そして悪態を吐きながら、折角買ったワインをその場で流す。 「名産品?酸化防止剤無添加?巫山戯るな」 そう呟くと、私に翌日ワイナリー

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う-過去編

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:過去編

           翌日、私は師匠と別行動をしていた。断っておくが、これは脱走ではなく師匠の命令である。 「あら、迷子かしら」 と、葡萄棚を眺めていた私は声をかけられる。 私は気付かれない様ーーーおそらくバレているだろうがーーー服の裾を握りながら、声が震えない様に言った。 「わ、ワインが造られている様子って、見学できますか?」 私が人見知りが激しいと知っているにも関わらず、師匠が作った筋書き通りに声をだす。怒りを覚えながらも、私は従ったのだった。  かつてワイン造りは、熟したぶどうを大きな桶に

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:過去編

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:過去編

           森の中を私は駆けていた。背後から猛スピードで追いかけてくる存在に、私は恐怖する。追い立てられ、恐怖心を煽られる。 「!!」 森を抜けると、平原に出た。やった、もう少しでゴールだ、と安堵する。 それがいけなかった。 「最後まで、気を抜くなと教えた筈だが」 背後から聞こえたその声に、恐る恐る振り返ってしまった私は悲鳴をあげた。そしてゴッッと痛々しい音がした瞬間、私は頭を押さえて悶絶する。涙目になって、自分を殴った凶悪人物を上目遣いで睨んだ。何も殴らなくても……。 「痛みを伴うか

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:過去編

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う;小噺

           それは四人でパフェを食べに行った時に話した内容だった。 「アルカナでの幼少期ってどんな事してたんだ?」と言うルカの問いに、ナギが「普通に勉強したり遊んでいたかな」と答えた。 「教育カリキュラムの中に、たまに同年代が集まっての課題授業みたいのがあるんだよ」 その際、各支部にいる同世代達が本部に集まるのだ。そしてグループワークみたいな事をやらされた。 「その時に風見、日向と会ったんだよなぁ」 「だいたい半年に一回くらいの頻度で会っていたかしら」 半年に一回となると、お盆と正月に

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う;小噺

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

           ナギの食い意地が張っているのは、今に分かった事ではない。特に甘味に目がなく、15時のおやつと称して、毎日ルカに買いに行って貰ってる。ちなみに、リクエストがない日はルカが選ぶ事となっており、 「地味に頭を使う」 とぼやいていた事がある。と、言うのも 「好みじゃなくても食べるけど、後から別の奴に餌付けされてたんだよ」 新参者のルカでも分かる様に、ナギの好みかどうか、食べる様子ですぐに分かる。よって「あ、今日は違うのか」と分かるや否や、他の奴等が餌付けするが如くナギに食べ物を与え

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う:小噺

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う-過去編-[10]

          ◇ さて、どこから話すか。私はルカにアルカナについて説明する為、執務室に呼んでいた。 真剣な面持ちで、取り敢えず席に座る様に促す。話が長くなると思い、二人分の紅茶を入れた。 「さっきは外だから詳しくは話せなかったけど、まずアルカナが何故出来たのかを話そう」 取り敢えず、アルカナがどんな組織かは知っているか?とルカに問うた。 「人工能力者を造ってる企業だろう」 自分達の技術力の高さを知らしめる為に、人工能力者を造っている企業。そう認識している。 ルカの答えに、私は頷いた。 「そ

          羽をもがれた妖精は復讐を謡う-過去編-[10]