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インドネシアと日本の家族のこと

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愛する夫(インドネシア人)を始めとする、私の家族や親戚に関する記事です。
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記事一覧

夫が「本当は行きたくない」と言うのを見て、また父を思い出した。

夫が「本当は行きたくない」と言うのを見て、また父を思い出した。

ときどき、インドネシア人の夫と、遠く茨城に住む父を比べてみたくなることがあります。

夫を見て、父を思い出すシリーズ。実は以前も書いたのですが・・

友達に会いに行くある日、夫が電話で、誰かと会う約束をしていました。聞くと、「最初に就職した時の同僚」とのこと。30年来の友人です。

どれくらい連絡を取り合っていた仲なのかは知りませんが、その彼と、夫を含めた3人で会おうという誘いでした。

特別な用

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私が、母になっていく。〜35歳の誕生日に〜

明日・・あと10分で、3月2日。私の35回目の誕生日です。

去年は確か、直前の外出で娘の扱いに苦労し、その疲労感を引きずっていたためにどこにも行く気になれず、結局、時々買っている100円くらいのナシ・クニン(ターメリックで色を付け、ココナッツミルクで炊いたご飯)を買って食べたような・・。

さて、今年は。

お金をかけずに好きなものを食べたい実は、何も検討していません。今の今まで。

先週末、娘

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何はなくとも人となり〜7回目の結婚記念日に、尊敬するあなたへ〜

何はなくとも人となり〜7回目の結婚記念日に、尊敬するあなたへ〜

2021年11月15日、私たち夫婦は7回目の結婚記念日を迎えます。
このタイミングで、2年近く専業主夫となっている夫に、転機が・・

訪れたのか、訪れていないのか・・。

いよいよクビかも2021年11月、夫が休業中の店(の建物の)オーナーさんに呼ばれました。

コロナが流行り始めた2020年3月、店は無期限休業になり、管理職兼バリスタだった夫もほぼ失職状態でした。

いよいよクビかも。
無職にな

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コンプレックスの塊だった私を励ました、妹の一言

コンプレックスの塊だった私を励ました、妹の一言

色々なことを内側にため込み、こじらせたまま大人になった私も、もう34歳。これからどうしよう。そんな時に思い出すのは、8年前、妹に言われた一言です。

コンプレックスの塊だった私子どもの頃から、私はコンプレックスの塊でした。中から外まで、上から下まで、自分のあらゆる点についてコンプレックスや劣等感の塊。

経歴についても同じ。若かった私は今以上に省エネ人間で、自分の人生を主体的に生きるという気概に欠

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インドネシア人夫が言う「眠ければ寝ればいい」の意味が、少し、わかってきた

インドネシア人夫が言う「眠ければ寝ればいい」の意味が、少し、わかってきた

インドネシアの「ゴム時間」の中で生まれ育った夫と、時計とカレンダーと計画を愛する妻。

この頃、じわじわわかってきたことがあります。

「予定は未定」な夫「予定は未定」とは、よく言ったものですね。

夫は、まさにこれ。「今日は○○する」「こんど○○する」と言いはするものの、「今日の何時ごろするのか」「いつまでにするのか」「その前に何をしなければいけないのか」までは、考えません。

結果的に、大概は

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「給料日だから俺のおごり」という感情の高まり

市内のモールに行ったときのこと。

普段は連れまわされる一方の夫が「コーヒー飲む?」「何食べる?」と、やたらと積極的だと思ったら・・

「給料日だから俺のおごり」が好きな夫我が家の財布を握っているのは私で、夫は「必要なら申請する」というスタイルを通しています。つまり、小遣いすらありません。

あれば喜んで使うのですが、持てば持っただけ使ってしまうことをわかっていて、何かのためにだったとしても、「事

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日本の父とインドネシアの夫、父親たちの夢。

日本の父とインドネシアの夫、父親たちの夢。

子どもと一緒に、何したい?

父と夫は、どんな夢を抱いていた(抱いている)のか。

いつか母から聞いた、父の夢。以前、母からこんな話を聞いたことがあります。

我が家の第一子である私がごく小さいころ、父には小さな夢がありました。それは、子どもと一緒にサッカーをすること。

子どものころから、サッカーや野球に慣れ親しんできた様子の父。「マラソン大会の時は最初に戻ってきて、仲間とサッカーをしていた」が

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私の「義実家」と「車貸しておばさん」

私の「義実家」と「車貸しておばさん」

結婚すると、親戚が増えますよね。私にもインドネシアの親戚がたくさんいて、色々な人がいます。その1人、車貸しておばさんの話・・。

「義実家」と我が家の関係私には、義両親がいません。夫は9人兄弟(元々は11人だったんだとか)の末っ子で、亡くなった一番上のお兄さんとはおそらく30歳か40歳くらいの年の差があったでしょう。両親だって、かなりの年になってから亡くなったそうです。もう、20年以上前のことです

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インドネシア人夫には、名字がない。

インドネシア人の友人を持ち、私は初めて、名字がない人がこの世界にいるのだということを知りました。それから名字がないインドネシア人と結婚し、家庭を築いて・・

選択制夫婦別姓に、賛成です。日本では選択制夫婦別姓制度がどうなるかという話題が、度々出ています。実はこれはずっとずっと前から議論されていて、何度も何度も踏みつぶされてきた歴史を持つ制度なんだそうですね。

私は、結婚したらどちらかが名字を変更

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インドネシア人夫の適当発言も、時には役立つという話

インドネシア人夫の適当発言も、時には役立つという話

いろんな人がいる。それでいいのかもしれない。そう思ったことなど。

夫は適当発言が得意以下の記事でも夫の適当発言について、特に、「返事に内容が伴わない問題」について書きました。

本当に、適当なことを、わんさか言うんです。

原因の1つには、もともと過去のことについてあまり整理して覚えないたちだ、ということがあると思います。だから、友人や親せきと「先日○○したよ」と話す時に、大概、日付や曜日を間違

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イラスト「読む」力って、与えられたものだったんだ

イラスト「読む」力って、与えられたものだったんだ

耳の長い動物はウサギ。首が長ければキリン。たてがみがあればウマ。でも、なぜかそれがわからない夫・・。

動物を知らないだけ、だと思っていたインドネシア人の夫は、おそらく、多くの日本人が大人になる過程で、ごく自然に知ることになるであろう動物の名前や、動物に関する知識がちょっと欠けています。

先日も、テレビでシマウマを見て「カバだ」と言っていました・・。

ペンギンが大好きだけど、「ペンギンは鳥類で

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インドネシア人夫と日本人妻が東北旅行で喉鼓を慣らしたもの

インドネシア人夫と日本人妻が東北旅行で喉鼓を慣らしたもの

夫の食の好みははっきりしていて、どこに行っても、「米と鶏肉」が一番だと思っている。

そんな彼を日本に連れて行き、外食が続くと、お互いに苦労する。ケンタッキーにもマクドナルドにも「白飯」がないし、地方の観光地に行くと、定食屋や丼ものの店が、簡単に見つかるとは限らない。

思い出すのは、インドネシア移住前の2015年。東北を数日間旅し、最後の目的地だった秋田県の角館での昼食だ。

宮城、岩手、青森と

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妻がインドネシア料理で胃もたれした日、夫は

妻がインドネシア料理で胃もたれした日、夫は

珍しく連日外食になった我が家。胃もたれした妻と、トイレに駆け込む夫。私たち、よくここで生きてるよね・・。

土曜日はPadang料理結婚記念日の日曜日を挟んで、我が家は3連休。久しぶりに、珍しく、外食が続きました。

土曜日は、リフォームしている家を見に、ジャカルタのお隣、Bekasiへ。お昼は、インドネシアの街中によくある、Padang料理屋のご飯でした。(これ、車の中で食べてます。)

メイン

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夫はご飯を待っている間に寝てしまう。~結婚6周年に寄せて~

夫はご飯を待っている間に寝てしまう。~結婚6周年に寄せて~

15歳年上のアラフィフ・インドネシア人夫は、いつも寝ています。いつもと言うと、語弊があるかな。まあ、つまり、「よく」寝てるってこと。

夫は、3歳児よりもよく寝る夫はもともと居眠り癖のある人なので、原因を1つに絞るのは困難だけれど、思い当たることはあります。2年前に判明した、重い腎臓病のせいでもあるし、家にいて手持無沙汰だということもあるのでしょう。

危ないのが、朝の掃除や洗濯が終わった後から、

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