なぜ人は他人に腹が立つのか？
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「他人に腹が立つ理由」について解説します。
他人に腹が立つ理由
皆さんも普段生活している中で他人に腹が立つことがあると思います。
・部下がダラダラ仕事をしていて、時間がかかる
・上司が自分の保身ばかり気にして、現場のことをないがしろにしている
・自分の意見を人から否定された
・他人からバカにされた
など、様々な理由から人は腹を立てます。
腹が立っている時は基本的に感情が優位になっているため、冷静な判断力が無くなってしまいます。
そのため、相手に対して文句を言ったり、時には喧嘩になってしまうわけです。
そして多くの場合は、あとで後悔をします。
「また怒鳴ってしまった」
「何であの時、あんなに怒ってしまったんだろう。。。」
「もっと別の言い方をしておけばよかった」
何より腹を立てている時というのは気持ちの良いものではありません。
怒りの感情は、相手を破壊しますが、実は自分自身も傷つけているため、心身ともに疲れ切ってしまうのです。
であれば相手に腹を立てる状態は、出来るだけ短い時間で処理をして、冷静さを取り戻せるようすべきでしょう。
それでは、どうしたら人は冷静さを取り戻せるのでしょうか？
腹が立つのは利己的だから
そもそも他人に腹が立つ本質的な理由は何でしょか？
それは「自分を優先している（利己的）から」です。
どういうことかというと、人は「自分の考え」や「自分の状況」を相手よりも優先したいと思っているから人は怒ってしまうのです。
例えば、部下の仕事が遅くてイライラしている上司がいるとします。もしかしたらこの上司は、この後飲みに行く約束があるのかもしれません。
又は「今日は早く帰るね」と奥さんに約束をしていたのかもしれません。
いずれにしても、自分の考えや状況を、部下に邪魔されていると感じるから、この上司は部下の行動や態度に腹を立てているのです。
つまり本質的に人が他人に腹を立てるのは
自分の考えや状況＞他人の考えや状況
（利己＞利他）
この関係性が成り立っているからなのです。
であれば、この関係性を変えることが出来れば、腹を立てることはかなり抑えることが出来るようになります。
利他的になると現実に直面出来る
先ほどの上司であれば、部下の様子を自分の都合よりも優先して考えることで、怒りは収まります。
自分は早く帰りたくてノロノロと仕事をしている部下を見て腹を立てていましたが、部下の様子をよく観察すると、仕事の手際が非常に悪いことが分かりました。
そこで上司は部下に「何か困っていることはあるか？」と聞くと、部下は実は仕事の手順や、進め方に関しては正しく理解できておらず、自分一人で仕事を抱え込んでいて、彼自身も強いストレスを感じていたのです。
そこで上司は部下に対して、もう一回仕事の進め方と、今日はどこまでできれば終わりにしても問題ないかと伝えました。
すると部下は仕事のやり方を理解したのと、どこまで頑張れば終わりかが明確になり、作業に集中して進めることが出来るようになりました。
このように、自分の状況よりも相手の状況や考えを優先させることで、腹を立ててる状態から、その場の状況をよりよく改善できる方向に進めることが出来たのです。
これは本質的に何が起こったのでしょうか？
実は人が利己的な考えで他人に腹を立てているときは、その状況から目を背けているのです。
目を背けて、勝手に環境が変わることを期待していて、実際には自分は解決に向けて何も行動をしていないのが、腹を立てている状態なのです。
そうではなく、他人の状況や考えを優先させる（つまり利他的になる）と、人は状況に対して「直面」することが出来ます。
そしてその状況に対して自分が関与することが出来るようになり、状況を改善することが出来るのです。
まとめ
どんな物事も解決するためにまずすべきことは、「状況に直面すること」です。
目の前の状況から目を背けて、単に腹を立てているだけでは、物事の状況は改善しません。
もちろん、すぐに解決する状況もあれば、なかなか改善できない状況もあります。しかし、それでも状況を改善させる方法は自分が直面して、解決に向けて行動を起こすことなのです。
これは出来るようになると、皆さんの身の回りの環境は劇的に変化します。
そして皆さんに対する周りの評価も著しく高まるでしょう。
是非、目の前の状況に直面し、問題を解決するように努力してみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります！！
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