【保存版】肩書きが自分のゴールにならない本当の理由

2022年11月16日 18:30

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「肩書きとゴール」の関係について解説します。

社長になりたかった過去

私が社会人になるときに立てた目標が「どんな経済環境になったとしても自分と家族を養えるだけのお金を稼ぐ能力が欲しい」というものでした。

私は大学生の時に父親が自己破産をしたことをきっかけに、それ以降の人生は全て自分でお金を稼がなければいけないという状態になりました。

大学に行きながら学費と生活費の両方を稼がなければならず、私は大学に行っている時間以外は全てアルバイトにつぎ込みました。

いまから考えてもかなりツライ状況で、周りでは友達がサークルや飲み会などで楽しんでいる中、自分は警備員やイベントの設営、駅構内での販売員、日雇いの仕事などをいくつも掛け持ちしてお金を稼いでいました。

そのため就職活動をしているときに「将来自分も家族もお金で苦労するようなことは絶対にない状態にしたい」と考え、上記のような目標を立てたのです。

そしてお金を作り出す能力を得るためには、自分が経営者になることが最もその能力を高められる手段のはずだと考え、私は「将来必ず経営者になる」と心に決め、就職活動を行っていたのです。

そして新卒で入社した会社で営業力を身に着けるために、私は死に物狂いで働き営業力を身に着けていきました。

入社から2年目では既に部署の中でもトップクラスの成績を出せるようになっていました。社内での役職も上がり、最短でリーダー、マネジャーへと昇格していきました。

そして入社から6年が経った時に、私は会社を退職し、自分で起業をしました。

ところが私は立ち上げた会社をわずか1年で潰してしまい、無一文になってしまったのです。私はこの時に起業したことを心底後悔しました。

（この時の詳細は過去の記事に詳しく書いていますので、こちらの記事を参照ください）

私はこの時に自分が失敗した理由を考え続けました。

「なぜ自分は起業に失敗したのか？」

それが分からなければこの先前に進めないと思ったからです。
そして考え続けた結果、私はあることに気が付きました。

それは「目標が間違っていた」ということです。

私は「どんな経済環境であったとしても自分と家族を養う能力が欲しい」と考えていました。そのためには自分が経営者になれば、自分でお金を産み出すことができるようになると考え、私は「経営者になる」ことを目標にひたすら努力していました。

つまり私はいつの間にか自分の目標を「経営者になること」にしていたのです。

ところが、私は勤めていた会社を辞めて会社を登記した瞬間にその目標は叶ってしまいました。

「代表取締役社長」の名刺を手にした時の嬉しさは今でもはっきりと覚えています。

つまり私は経営者になることを目標にしていたので、経営者の肩書を手に入れた時に、既に夢を実現してしまったので、それから先に何をしたらいいのか、本質的に見失っていたのです。

これが私が起業を失敗した本質的な理由だったのです。

コーチングで説明しているゴールとは「自分の目標が実現したときの社会の状態、または自分の状態」と説明しています。

「社会に大きな影響力を及ぼすことができる企業経営者」であればゴールになりえますが（あまり良いゴール設定ではありませんが）、単に「経営者」「社長」だけでは、それは「肩書き」なので「状態」ではないためゴールにはなりません。

「プロ野球選手になる」「弁護士になる」「博士になる」も同様に肩書きなのでゴールではないのです。

あくまでその肩書きは自分がゴールを達成するために必要な「手段」にはなりますが、それ自体がゴールになることはありません。

ゴールとはもっと大きなものであり、それがかなったときの社会の状態や自分がどんな状態の言葉になっていなければならないのです。

ここを間違えてしまうと、昔の私のように肩書きを得たとたんに目標を叶えてしまい、その先が見えなくなってしまいます。

ぜひ皆さんもゴール設定する際には「肩書き」だけにならないように気を付けてください。

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