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気づきにくい【発達障害の特性】について

私にはどうしてもできない苦手なことがあります。

それは「注意力が長時間持たないこと」です

何か作業をしていても5分もすれば「あ、そういえばあれやってなかった」ということを思い出し、作業中なのに中断して過去のメールを見に行ってしまいます。

またスケジュールを立てて、その通りに実行するということも苦手で、たいていの仕事は締め切り間際になって慌てて仕上げるという状態です。

ちなみに小学校の夏休みの宿題は当然最後の1週間になって慌てふためきながらやっていました。

他にも苦手としていることはたくさんあります(毎日チェックしなければいけない仕事とか、ルーティンワークのようなものは本当にできなくて、すぐにやり忘れてしまいます(泣))

そのため、集中力が高くて「2~3時間没頭して時間を忘れてたよ」とか、スケジュールをきっちり立てて期日前までに仕事を終えられる人の話を聞くたびに「羨ましい……」と思っていました。

このように、人には不得手なものが必ずあります。

これは「脳の癖」のようなもので、人によってまちまちなのです。

ジョハリの窓

突然ですが「ジョハリの窓」をご存じでしょうか?

ジョハリの窓とは

ジョハリ

自分のことについて「自分が気づいている|気づいていない」「他人が気づいている|他人が気づいていない」という4つの組み合わせで分類して分析する手法のことです。

この4つの窓の中で「自分が知らなくて、他人が知っている」という「盲点の窓」が自分では気づきにくくて、周りに大きな影響を与える部分と言われています。

実は「発達障害」の特徴はここに現れることが多いのです。

発達障害は誰でも持っている

最近では発達障害という言葉は殆どの人が知っているのではないでしょうか?

私が障害者支援の仕事を始めた10年前は、一部の人が知っている程度でした。

また知っている人でも「あー、あの天才の人が持っている才能みたいのでしょ?」とビルゲイツやイチローなどのこれまでに成功した人たちの「ギフテッド(持って生まれた天才性)」を指している人もいました。

もちろん間違ってはいないのですが、そういった特性を社会的な成功に繋げれらた人はごくわずかで、多くの人は自分の特性に気付かずに悩んでいます。

しかし、実際問題として発達障害というものはすべての人に存在しているといってもいいものです。

なぜなら発達障害とは「脳の発達段階における、成長の偏り」のことだからです。

当たり前ですが、「脳機能の偏り」はすべての人に存在しています。

「社交性」一つをとっても、私と皆さんでは全く異なります。

「言葉の理解力」「集中力」「段取りする力」など全ての人が全く異なる偏りを持っています。

つまり、発達障害(脳の機能の偏り)はすべての人にあるといってもいいものなのです。

「障害」とは何か?

では「発達障害」が問題となるのはどんな時なのでしょうか?

ここで理解しないといけないのは「障害」とは何か?ということです。

医学的な観点では「障害」は「一般的な生活を送るうえで、その機能の不足が著しく影響を及ぼすもの」となっています。

例えば視力も、眼鏡をかければある程度の矯正はできますが、眼鏡をかけても矯正することが出来ずに生活に支障があるレベルになると「障害」と認定されます。

それは身体機能だけでなく、知能や気分なども同じです。

つまり「一般的な生活に支障でるほどの偏りがある機能のことを障害と呼ぶ」のです。

発達障害も実は同じです。

「社会性」という能力は人によって偏りはありますが、それが「一般的な生活」に強く影響を及ぼすほど強い偏りがずっと続いている場合に「発達障害」と認定されるわけです。

ここで問題となるのは「一般的な生活」において影響を及ぼすという点です。

実際発達障害がある人達は、自分にとってはその状態が当たり前なので、自分ではその偏りに課題があると気づきにくいのです。

またその偏りに課題があると評価する基準が「一般的な生活」という自分以外の人たちとの関わりの中で判断されるものなので、より自分では判断しにくくなります。

そして本人たちはそれに気づかないまま子供のころから生活をしています。

ところが「なぜか自分は周りの人と上手く関係性を築けない」「どうも自分は人の輪に入るのが苦手」「なんか生きにくいと感じて『漠然とした違和感』『漠然とした不安』を感じている」のです。

つまりジョハリの窓でいう「自分は知らないけど、周りは知っている」状態がその人には「漠然とした違和感」となって感じるのです。

自分の特性は他人に聞いてみよう

ではこれを解消するためにはどうしたらいいのでしょうか?

一番シンプルな方法は「他の人に聞いてみる」という方法です。

自分のことをよく知る人に自分の特性について聞いてみます。

出来れば一人だけでなく、複数人に聞いてみます。

例えば「両親」「友達」「同僚」「教師」など、それぞれ異なる立場で自分をよく知っている人に話を聞くことで、自分の特性を多角的に知ることが出来ます。

その中で共通することがあれば、それが自分の特性の可能性があります。

そして、これまで「漠然としたもの」をしっかり認知できる状態にすることで、初めてその特性について自分で触ることが出来るようになるのです。

この「潜在的な特性」を「顕在化した特性」に変えることができれば、様々な対策を立てることが出来ますので、ぜひ自分が見えていない特性を一度見えるようにしてみてください。

きっと新たな発見があると思います!!


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