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『えらいこっちゃ』となること
私は毎日夢を見る。
毎日毎日、夢を見る。
子供の頃から考えると膨大な数の夢を見ている。
それらの夢はたまにどこかで繋がっていることもあるけれど、
ほぼ全てが違う夢である。
拳銃で打たれる夢、
飛び立ったばかりの飛行機が目の前で落ちる夢、
仙人がいるような場所に立って幻想的な景色を見ている夢、
インドでなにやら買い物をしている夢、
毒リンゴをもらって食べる夢、
大蛇がウジャウジャいる夢、
トイレ
だから私は続けている。
抱っこ紐なしで赤ちゃんを抱えたお母さんが病院の出入り口でスリッパを脱いで靴に履きかえていた。スリッパをもとの棚に戻すには屈まなければならない。そのスリッパを私は棚へもどす。
スーパーの自転車置き場で、カートに載せた大きなペットボトル飲料の箱を自身の自転車の後部荷台に持ち上げて載せようとされていた老婦人。小柄で私の腕より明らかに細いその腕で。私は彼女と箱を持つ。
スマホを見つめながら足早に歩く母