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約束の記憶(小説)

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約束の記憶 第三章 15話

約束の記憶 第三章 15話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

【Rプロジェクト本部】

「完了ですよね?室長」

微動だにしない空気に耐えられず、小坂が室長の中島に問いかけた。

一葉と連絡がつかず、最後はハラハラドキドキの連続だったが、なんとかミッションを終えることができた。

しかし‥。

下を見つめ

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約束の記憶 第三章 14話

約束の記憶 第三章 14話

この物語はフィクションです。

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玄関のドアが開いた音もせず、いきなり足音が聞こえてきた。

振り返ると金髪の男性が現れた。

「まったく、ハラハラさせるなよ」

一葉さんと私をみて、にっこり笑った。

この世の人とは思えない風貌なのに怖くない、というかどこか懐かしい感じがし

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約束の記憶 第三章 13話

約束の記憶 第三章 13話

この物語はフィクションです。

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「せんぱーい・・」

遠くから声がする。

「先輩!」

これは・・双葉ちゃんの声?

目を開けてよく見ると、倒れている人のそばで双葉が叫んでる。

霞んでいるし、遠くてよく見えない。

近寄ってみると・・・・え!!
『私』が倒れている。

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約束の記憶 第三章 12話

約束の記憶 第三章 12話

この物語はフィクションです。

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目が覚めると、ズキンズキンする頭痛と、のどに痛みがあった。

あれ・・ベッドにいるけど、どうやってここにきたのか思い出せない…。

有沢恵は体を起こして、しばらくぼーとしていた。

「そういえば、ふわっと体が浮いてここまできたような。でも誰かが

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約束の記憶 第三章 11話

約束の記憶 第三章 11話

この物語はフィクションです。

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【Rプロジェクト本部】

静かに見守っていた空気が破られた。

ガタッ

「室長!!ヤバいです!」

小坂桃子が立ち上がって叫んだ。

「何を騒いでいるの」

別の部屋にいた中島室長が入ってきた。

「あれ‥」

桃子がモニターを指さした。

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約束の記憶 第三章 10話

約束の記憶 第三章 10話

更新時間が遅れてすみません。

この物語はフィクションです。

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恵が目を覚ますと美味しそうないい香りがした。

ベッドサイドテーブルに、お粥が置いてあった。
いつのまに、部屋に入ったのか、全く記憶にない。

飲まずに置きっぱなしにしていた薬は、おかゆのそばにあった。

夫が料

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約束の記憶 第三章 9話

約束の記憶 第三章 9話

この物語はフィクションです。

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「そっか‥そういうことか‥」

恵は目が覚めた瞬間、涙が溢れた。
衝撃的な出来事を、人ごとのように思い出していた。
そして、ショックのあまりなくしていた記憶も戻ってきた。

怒りとか、悲しみとか、恥ずかしさも超えて、ただ、そうだったんだと事実

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約束の記憶 第三章 8話

約束の記憶 第三章 8話

この物語はフィクションです。

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恵は頭痛が治らず、仮眠室で横になっていた。
カーテンの向こう側から近づいてくる足音で目が覚めた。

「せんぱーい、大丈夫ですか?」

後輩看護師の双葉が囁き声でベッドのそばにやってきた。

「うーん、まだ痛い」

「あとは私たちに任せて帰ったほ

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約束の記憶 第三章 7話

約束の記憶 第三章 7話

前回は更新できず、本日は遅れて申し訳ありません(>人<;)

この物語はフィクションです。

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病院内ではワクチンを打った人と打たない人で別れたが、打たなかった人は感染防止のためという名目で雑用に回され、結局打つことにしたり、辞めていったりした。

恵は強い風当たりを覚悟してい

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約束の記憶 第三章 6話

約束の記憶 第三章 6話

この物語はフィクションです。

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【一葉との出会い】

「すみません!ワクチンの接種場所はどこですか?」

有沢恵は声をかけられ振り向くと、イエローグリーンのニットを着た女性が立っていた。
どこかでみたことがあるような。

「ご案内しますね」

「ありがとうございます。広くて迷

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約束の記憶 第三章 5話

約束の記憶 第三章 5話

この物語はフィクションです。

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『有沢恵の新たな罪1』

恵がワクチンを受けていないことは、瞬く間にナースの間で広まった。

受けるべきだと、諭す者もいれば
受けないことを、称賛する者もいる。

自分の立場を考えると、受けないことはありえない。
でも、子どもは絶対。
危険分子

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約束の記憶 第三章 4話

約束の記憶 第三章 4話

火曜と土曜に更新している小説ですが、明日が1日なので6月のメッセージをお伝えします。そのかわり小説を今日更新しました。

この物語はフィクションです。

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『有沢恵が犯した罪』

あの日のことは1日たりとも忘れたことはない。

有沢恵は11年前、都内の総合病院で看護師をしていた

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約束の記憶 第三章 3話

約束の記憶 第三章 3話

この物語はフィクションです。

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『有沢恵のシナリオ』

・11年前の再現

ーー本部ーー

「いきなりトラウマをがつんと体験させるんですね、室長」

長丁場の時に欠かせないキュービック型の食事。
ブロッコリー味のグリーンキューブを口にほおりこむ小坂桃子が中島に聞いた。

「短

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約束の記憶 第三章 2話

約束の記憶 第三章 2話

この物語はフィクションです。

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Rプロジェクト本部
午前0時

有沢恵のミッションが開始され、彼女の様子と心の様子が映像化されて、モニターに映っている。

「有沢恵 就寝しました」

行動を監視する役目の小坂桃子が言った。
ミッション中は24時間体制になり、本部内に寝泊まりし

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