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ライフワークのような

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太平洋戦争の後半、昭和18年以降、戦局の潮目が変わり、米軍の反撃攻勢に敗退を重ねていった日本軍、とりわけ陸軍、中でも下級兵士たちが、どう戦いどう敗北潰走していったのか、また終戦後…
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#太平洋戦争

直江津捕虜収容所跡地の見学

直江津捕虜収容所跡地の見学

(この記事のなかでは、以前、私の個人ブログに載せた別記事を引用しています。自分にとって大切な経験をしたと自負していますので、今回補足を加えnote に載せることにしました。)

訪れたきっかけ「ん?なんじゃい?これは?」

2016年夏のある日。私が見つけたのは、新潟県上越市の名所旧跡を紹介している、一枚のパンフレットに書かれていた、この一言であった。

「捕虜収容所をめぐる悲劇を忘れないために」

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2回目の「東京裁判」を観た。

2回目の「東京裁判」を観た。

1,ほぼバカになりました。今年のコロナ禍下でのお盆、みなさんどう過ごされましたか?僕は昼寝していました。ずっと冷房かけて、ずっと昼寝してました。だって三人の子供たちと二人の孫、姪とその子供、誰も帰省してこないんだもん。結果、ほぼバカになりました。二桁の引き算が暗算で出来なくなりました。ただお金は余り遣わずにすみました。

2,映画「東京裁判」を観て勉強した日お盆の最終日、つまり昨日16日の朝4時頃

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「東京裁判」4Kデジタルリマスター版と私

「東京裁判」4Kデジタルリマスター版と私

1,はじめに私の妻は会話の時、必ず、間違いなく、「主語」を省略する。だからいつも、私の返事はまず「何の話?」から始まるのである。
妻「ほんとにもうトンチンカンでやんなっちゃう」
私「何の話?」
妻「え?決まってんじゃん、ばあさんの話だよ。やばいよ、ばあさん、話した途端に忘れていくんだよ。いいや、話す前から忘れちゃってる、ここまで来るとこわいわー」
私「ごめんな、今の今まで、来週末、東京へ行くとき何

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NHK 戦慄の記録「インパール」再放送を見て

NHK 戦慄の記録「インパール」再放送を見て

1,はじめに変な党が国会をざわつかせているが(NHK から国民なんちゃら党)、一方私はNHKまだまだ捨てたもんじゃない、なかなかいい番組作ってるね、と時折感心して見ている今日このごろなのである。
さて、これから書くのは「戦争」についての記事である。今更ながらの太平洋戦争の記事など、今の若いみなさんは興味もないだろうし、まず読まないだろうから、ていうか読まなくていいから、おじさん、この記事の結論を先

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映画「主戦場」を観て

映画「主戦場」を観て

(はじめに 昨日の京都アニメーション放火事件でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ケガをされた方の早い回復完治を願っております。)

日砂恵ケネディ
朴裕河(パクユハ)
渡辺美奈
杉田水脈
櫻井よしこ
山本優美子
尹美香(ユンミヒャン)
イン・ミョンオク


私の住む山の町にもやっと「主戦場」(ミキデザキ監督)がやってきたので早速、観に行ってきた。るんるん。

感想ーーー

私は「主戦場

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「戦慄の記録インパール」読後に東電強制訴訟を考えた

「戦慄の記録インパール」読後に東電強制訴訟を考えた

今回読んだ本「戦慄の記録 インパール」は同名のNHKスペシャルとして2017年放送され、その後大きな反響を呼んだものを、補完し書籍化されたものである。DVDも発売されているようである。
この本の貴重かつ有益なところは、インパール作戦を、計画、承認、遂行 敗退、と時系列的に正面方向から分析するのではなく、側面、つまり作戦に参加し生還した元兵士や、作戦遂行当時、途上の村で日本兵と関わった現地の人たち、

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靖国神社の奥に問いたい

靖国神社の奥に問いたい

そもそもnote記事の殆どは、家の机上ではなく近くのマクドナルドで、夜の9時も過ぎてお客がほとんどいなくなった時間帯を狙って出かけていき、こっそりと書いたものだ。コソ書きってやつね!しかも店の奥隅、トイレの手前、多少おいにーの漂う角(かど)席。ヘッドホンして鼻歌している変なおじさんいつもいるしー、なんだかキモイー、と女子店員には訝しげに(いぶかし)見られている(のかもしれない)。なのでこの陰気な環

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靖国神社と遊就館から考える・・・  その1

靖国神社と遊就館から考える・・・  その1

(この記事はあくまで私の歴史認識を整理し開示したもので、個人的主観に基づくものです。誰をも攻撃したり誹謗中傷する意図はありません。)

私は前回の記事「靖国神社さんに質問があります」でも書いた通り「失敗した戦争の、失敗ざま」について、為政者や将官ではなく、むしろ下級兵士兵隊たちはどう凄惨な体験をしてきたのかを読書勉強してきたつもりでいる。その中で生まれた疑問や矛盾を解き明かそうと、今回、靖国神社お

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靖国神社と遊就館から考える・・・その2

靖国神社と遊就館から考える・・・その2

読まなくていいよ、という割には、横書き文章で読みやすくする工夫をあれこれしてみました。改行多め、段落多め、目次入れーの、見出し増し増し、かなり読みやすくしています、これでも(汗)。

また、以下は靖国神社と遊就館に実際行ってみての、私の主観に基づく考察です。誰をも攻撃、誹謗中傷する意図はありません。

要点1,靖国神社参拝は私個人にとっては顕彰ではなく慰霊であった。
2,遊就館は戦前の体制追認をす

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遊佐准尉を訪ね、戦争を考える

遊佐准尉を訪ね、戦争を考える

(注意・・・終戦直後、自決された一陸軍士官の方を調査し、現地を訪れ以て慰霊をするという話です。戦争を繰り返さないために必要だと信じて記事をアップしていますが、苦手な方は読まないで下さい。内容に問題がありましたらコメント欄に入れて下さい。)

1,はじめにその慰霊碑にはこう書かれていた。

「遊佐元航空准尉並妻子殉国慰霊碑」

梅雨の合間の休日、雨を吸ったのち陽に炙られた林が湿気を放つ、そんな中で、

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