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第2回DJイベント「サラダボウルと煮込みシチュー」ができるまで。(7)次なる活動拠点?編


水面下で、密かに進捗あり

SJC2022の前後編をお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。そもそも泡沫DJイベントの宣伝用に立ち上げたアカウントの主要コンテンツ最新号が昨年9月執筆ってそれどないやんってハナシです、弁解の余地なし。とはいえあれから水面下で、次回イベント開催に向け密かに動き始めていたのですよ実は。話は年が変わって2023年、8月の出来事でありました。

大学時代からの大親友、ジャズ研同期ビートメイカーRynerのライブを目にする機会があったのですよね。場所はJR大正駅を降りてすぐ、コロナ大流行の最中にオープンした「タグボート大正」。過度な身バレは防ぎたい所存。しかし恥を忍んで書き残しておきますと、主宰は中学生の時分に「3000人の吹奏楽」なるイベントに二度出演した経験を持っています。

おじきの昔話

中学生の時分にってアンタ、ビッグバンド部に所属してたんとちゃうのん?お客様、凄まじい記憶力でございます。それなのになぜかマーチングの現場も経験してたんですよね。第1回開催は遡ること半世紀以上も前の、1961年。今は無き阪急西宮球場から途中、京セラドーム大阪へ拠点を移して断続的に開催されていた由緒あるイベントです。関西にお住まいなら馴染み深いか。

長らく休止状態にあったイベントが今年2023年、関西テレビ65周年を記念して5年振りに復活。「3000人の吹奏楽ファイナル」というタイトル通り、この度長い歴史に一旦幕を下ろす形となったようです。主宰はビッグバンドブームに乗っかってドラム/パーカッション界隈へと本格参入した人間ですが、マーチング界隈っていま実際どんな感じなんでしょうね。

話を戻します

当時の状況を一言で振り返るとすればまさしく「デンして帰る」イメージ。つまり恐らく今後一切演奏機会に恵まれないであろう、京セラドーム大阪に足を踏み入れたところで感慨に浸る余裕なんて1mmもなく。バス移動からのリハーサル、仕出し弁当も食べたのか食べてないのかわからないまま舞台に上がり、息つく暇もなく学校へ機材を降ろしに戻る。正直、記憶がない。

合同説明会みたいなものにも行ったことがないもので、ひょっとすると電車で初めて降り立つJR大正駅。右も左もわからないまんま、ひとまずイオンで涼んどくかくらいの感じ。ちょうど20年振りくらいになるんでしょうかね?当時の面影が残ってるんだか残ってないんだか。「引船」を表すタグボートという単語にも今ひとつピンと来てない。競艇とかも一切したことがない。

なかなかのロケーションでした

やに上から目線、とはいえハーバーランドの海っぺりを彷彿とさせるような尻無川沿いのくつろぎ空間。8月にこんな冷やっこい風を感じられるとは。いかんせん土地勘がないもんで、早めに着き過ぎたのも功を奏し今回Rynerのリハーサル段階から立ち会うことに成功しました。裏側を垣間見ちゃうのも些か禁物ですが、まあたまにはええやね。夕方からお酒も呑めたし。

堀江にある醸造所から直送されてきたクラフトビール、そりゃ美味いわな。イベントの1時間も前から随分酔っ払ってしまって、その間ユラスタCEOのGo Kiuchiさんともすっかり話が弾む。DJ現場で「音楽、大好きです」などと軽んじるべきでないことは百も承知なのですが、でも好きなモンは好きで。そりゃあ「是非、出てみませんか?」なんて話にだってなりますわな。

それから2週間後のこと

財布がすっからかんになるくらいには呑みました。ポッケに入れてたマスクだってどこかに落としてきましたし、家に帰った記憶だって全然ないしで。だのにちょうど2週間後の9月4日、気付いたらまたタグボート大正にいた。所構わずShazamしまくってしまう性格が、DJ現場では十二分に活かせる。四六時中、大好きな音に囲まれて過ごしていきたいがためにここへ戻る。

前回とはうって変わり「BPM90以下」という制約の元、よりチルでディープな空間がそこにはあった。噂には聞いてましたので、主宰も手持ち音源からプレイリストの作成に挑んではみたものの。ルールがあるからこそ自由に、遊びがないからこそ遊べる余白があるということを、ジャズドラムを通じて教え込まれていたはずが。いざDJとなるとあれこれ気負ってしまうのか。

30代でも「攻めの姿勢」を

次第に、人生まで遊びがなくなっていく。もう一刻の猶予もない、明日の朝を無事に迎えられる保証だってない。だのに、日々タスクに追われている。「"ムード歌謡"しばりで75分DJはどうか」というまたとないアイデアまでいただいて帰ってきましたけど、実現できる日は一体いつになることやら。またいつものように連載が滞ったら、その時はつまりそういうことです。

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