見出し画像

''夏期講習''のおもひで。

久方振りの祝日ですねえ。

という訳でいつものク○記事まいりましょうか。夏が来る度思い出す、地獄の夏期講習。好事家にはお馴染みかもわかりませんが、主宰は高校受験一発勝負だけでのらりくらりと来た甘チャンで。ましてや共学化してからの方が遥かに倍率も試験の難度も上がった印象、今年の数学問題を見て秒で不合格を確信したのでした。

https://www.kwansei.ac.jp/cms/kwansei_hs_/pdf/%E3%80%90%E6%95%B0%E5%AD%A6%E7%A7%91%E3%80%912022%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%AD%A6%E9%99%A2%E9%AB%98%E7%AD%89%E9%83%A8%E5%85%A5%E5%AD%A6%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%95%8F%E9%A1%8C.pdf

相対評価から絶対評価へと移行し始めた時期、泣かず飛ばずだった主宰唯一の助け舟。勉強はからっきしでしたのでその分クラス委員とか生徒会とか、時には教師会に進言してみるとか。それなりに挽回しようと頑張りました。質より量で補う以外に方法がなかった、勿論下心なんて皆無。当時から既にあれこれ計算して生きられるタイプじゃなかった。

だから吹奏楽部の部長にだってなった。

圧倒的女性社会で男子がリーダーシップを執る難しさなど一切考えもせず。心ない同級生から内申点目当てだの受験対策だのと散々からかわれましたが聞く耳を持てるほどの心の余裕はなく。ただでさえ多感な時期、自分自身のことで手一杯で。今だからこそ冷静に振り返れますけれど、ぶっちゃけ内申点が良かっただけで母校に拾われたようなもの。

そのくらいペーパーの試験は散々な内容で。あれだけ夏期講習も頑張ってたはずなのに。お待たせしましたようやく本題です、ここで四半世紀近く前の主宰が経験した一日スケジュールを振り返ります。誰得なんやこれは!?まあ久し振りの祝日なのですから、大目に見てくらっしぇーよ。2つある志望校クラスの下の方で熾烈な最下位争いを繰り広げていた頃のこと。

大会は8月、なのに引退は11月。

そりゃあ午前練早退からのダッシュ帰宅→慌てて私服に着替え進学塾に通う毎日で、当然予習の時間なんてありません。早朝勉強!?一体何時から部室の鍵開けを任されていたとお考えで!?大教室で二段弁当広げてる受験生なんて主宰くらいのもの。12時半、ド頭から超苦手数学の小テストが襲いかかる。一問たりとも解けない、栄誉ある連続0点記録を作ったのではとの噂まで。

当時はまだ、実名入りで小テストの点数が廊下に張り出された時代。バッキバキの最下位争い、だって勉強に割ける時間が周りの運動部員に比べ圧倒的に少ない、デカい大会が8月なのに、なぜか引退は文化祭シーズンの11月。その頃には休日特訓講座が本格化、スケジュールはますます殺人的に。それでも顧問と運営方針を詰めながら副会長との調整も日々怠らない。

そんな調子が、年明けの受験期まで続く。

休日特訓の基本スタンスは「過去問を掘り進める」ただその一点。つまり、回を追うごとに難度が上がる。日に日に解けなくなっていくという、主宰のような「出来損ない」には地獄の日々で。下がり続ける小テストのスコア、中途半端な模試の判定結果。なぜこんな大事な時期に俺は部活なんかやってんだ!?部長として絶対に言ってはいけない台詞まで頭を過り。

年末のお楽しみ、M-1グランプリ。主宰がたった一度観られなかった、アンタッチャブルの優勝年。正直この日ばかりは勉強が手に付かなくなる受験生続出だったでしょうが、主宰は冬季講習と休日特訓の課題に追われ気が付くと日付を跨ぎ翌朝に近付いていました。あれだけの「当たり年」を見逃したの!?何してたの!?と未だに言われる。それ程世間から隔離された時期。

''苦しみを分かち合える同期''の不在。

悲しいかな、吹奏楽部の同期に似た境遇の受験生が非常に少なかった。皮肉にもそうした環境が一層主宰の「受験したい」欲を高める決定打に。自分はこのままで本当に良いのか、こんな生活を高校でも続けるつもりかという、漠然とした不安。自分を変えるのは難しいでも環境を変えることはできる。男子校なんて良さそうじゃん!?昔からの恩師が沢山通っていた学校だし。

夕飯時をとうに過ぎて帰宅し家族とろくなコミュニケーションも取れぬまま足早に飯を食い宿題に着手。その日の復習だけでテッペン超え、一旦お風呂に入り気持ちを鎮めて手軽なトピックだけ片付け翌朝を待つ。部活のことを考えるのは決まって朝方でした。世の管理職って皆こんな調子なのでしょうか!?寝る直前まで、朝起きてすぐ、仕事のことだけ考える日々。

さすがに、美談にはできない。

今となっては良い思い出だなんて、口が裂けても。受験に迷ったら部活動を辞める選択があっても良いはずです。キャパオーバーを感じたらたとえ部長とて顧問に一刻も早く打ち明けて。あなたの人生は、あなたしか責任持って守れないもの。片面的な価値観やパブリックイメージでもって、いくらでもデフォルメされてしまう。

夏が来る度思い出す地獄の夏期講習、いかがでしたでしょうか。深夜の思い付きで記事に認めてみました。部活としてではなく、学外バンドで、あるいは気心知れた仲間とマイペースに。勉強も頑張りつつ音楽を続けられる様々な方法・アプローチが存在します。未来を担う子ども達にはできる限り広い視野で、柔らかいタッチで進言してあげられる大人でありたいものです。

この記事が参加している募集

#夏の思い出

26,279件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?