記事一覧
『噓つき姫』宣伝関連まとめ(5/31更新)
書評やインタビューなど出てきているので、このページにまとめておきます。読んでみようかどうしようか迷っている人の参考になれば。イベント系なども(もし)あれば随時追記していきます。
『噓つき姫』河出書房新社作者による作品紹介
あとがきに代えて
インタビュー①ナニヨモ(2024年4月5日)
②週刊文春4月25日号
③小説丸「熱血新刊インタビュー」(吉田大助氏)5/11
書評①Kaguya
さかさ近況㊲
日本推理作家協会賞にノミネートされたよ 我ながらすごい字面だなと思うが、拙作「ベルを鳴らして」が、第77回日本推理作家協会賞の短編部門の候補作になった。
作品はこちらから読める。
https://amzn.asia/d/hs8oC8d
ツイートもしたが、「ベルを鳴らして」は、第14回創元SFコンテストの最終候補作でもある。高い評価を受けながら(と私には読めた)受賞には至らなかったので、そ
作家がガチで自分の小説の入試問題を解いてみた(答え合わせ編)
ダラダラ系前置き 前回、自分の小説が入試問題に出たので、答えを見ずに、制限時間も決めて解いてみた。
全体的には中略も多く(大事なところも飛ばされた…)、内容把握がそもそも難しいだろうなというのが所感であった。受験生には申し訳ない気持ちになる。
ということで、今回は各予備校の解答例を見ていく。今のところ、阪大の解答速報を出している予備校は3つ(リンクはPDFファイルです)。
河合塾
h
作家がガチで自分の小説の入試問題を解いてみた(解答編)
だらだらとした前置き(とばしてよい) 令和5年度の大阪大学文学部の二次試験の国語に、拙作「母の散歩」が出題されたそうだ。問題や解答はこちらから読める。
初出は2023年5月号の文學界で、「幻想短篇特集」のくくりで執筆をした。現在は『水都眩光 幻想短篇アンソロジー』(文藝春秋)に「いぬ」と改題して収められているものが一番読みやすいだろう。
ずいぶん最近の作品が入試に出るもんなんですね。受験
【千字戦②】肋骨レコード
イリナの肋骨は開いている。
正確にいうなら、肋骨の数が足りていない。12対24本あるはずのそれは、右胸の部分が一本足りず、11本しか見えない。それは真ん中のあたりで、だから、胸がぽっかりと、扉のように開いて見える。私は彼女に会ったことがないので、その理由はわからない。名前だって、そのレントゲン写真の隅に小さく、「Ирина」と記されているからそう判断しただけで、性格も、年齢も、背格好も、なにも
【千字戦①】前を向く
僕が右斜め上を失ったのは、羽田空港の五番ゲートだった。
空港の職員は若い男性だった。高校生ぐらいに見えた。
「お客様」
金属探知をくぐったときに声をかけられた。いくつか棒状の機械で検査された後、その男性職員は、残念そうに言った。「こちらの方向はお持ち込み頂けません」
ホウコウ、という言葉がよくわからず、僕は「ライターあった?」と訊き返してみた。「禁煙してずいぶん経つんだけど」
「いえ、方向
第6回阿波しらさぎ文学賞を辞退しました
私、坂崎かおるは、第6回阿波しらさぎ文学賞において大賞を頂戴しましたが、このたび、賞の辞退及び賞金30万円の返還を行いました。
経緯としましては、選考委員及び応募者など各種関係者への対応について、徳島文学協会及び徳島新聞社へ疑義があり、自身の作品を預けるに足る団体ではないと判断したためです。
阿波しらさぎ文学賞の一連の流れについては、当事者でもある小山田浩子さんのツイートが詳しいので、そち