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ビジネスでの「利他」や「give & give」の探求

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『株式会社週休いつか』という名前の会社をはじめて6年。当然のことながら営利企業なんですが、「利他」「give & give」をテーマにした組織論や事業展開の思考実験を実践してみた… もっと読む
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記事一覧

価値観の多様化に軋む組織こそ最先端??組織の弱体化を時代背景から考察してみた

価値観の多様化に軋む組織こそ最先端??組織の弱体化を時代背景から考察してみた

飯田商工会議所青年部。現在、わたしは歴史ある組織の副会長という立場ですが、なぜこの弱輩がたいそうな役付きになっているかといえば、つまりは人材不足、この一言に尽きるわけです。

決して謙遜などではなく、今、青年部が衰退傾向にあることは先輩諸氏も含めた我々の見解として否めない事実なのです。

(なお、決してこの記事は青年部をディスるのが目的ではありません。わたしは青年部には愛着もありますし、お世話にな

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善い行いは隠れてやる?4つの方法

善いことやると、ついつい言っちゃうわけです。

誰も見ていないところでゴミを拾う。

善いことをやってることをアピールしたいのです。
そうでなければやる意味ないって思うのです。

しかし、わたしの経験では、

それでも人に見つからずやらねばなりません。なぜなら。

人間には自己顕示欲というものがあり、もちろん人によって強弱はあると思いますが、それが強い人ほど、ついつい主張してしまうらしい。

せっ

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直感と論理と時間が「利他」を指し示す時代

直感と論理と時間が「利他」を指し示す時代

都会から山の見える地方に移住してきて20年近く。「本とか、テレビとか、ほとんど見てこなかった(興味なかった)のだなぁ自分」と実感するこの頃。それだけ、身近な自然、モノ、人が魅力的で刺激的だったからにほかならないのですが、そんな生活を始めてあっと言う間に20年近くが経ってしまいました。

そんな今、わたしは自分の世界とは全く違うところにいた人たちに囲まれて(つまり、博学であったり、情報をたくさん集め

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企業で高校生はどう育つのか

企業で高校生はどう育つのか

長野市の長野工業高校さんで講演。

「つなぐ事業」という飯田市さんと一緒にやってる「高校生と地元企業とを(その名のとおり)『つなぐ』事業」について、その内容とコンセプトについて、地元企業と高校の連携を考える「人材育成支援連絡会」主催の場でお話させていただきました。

ちょっと嬉しかったのは、普段から弊社(週休いつか)に出入りしている高校生が公休とって同行したこと。

卒業間際の彼は、1年生の時に「

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ラーメン大学って!?

ラーメン大学って!?

大学生の方々と「大学ってこんなとこ8/9」というイベントを企画してみました。これは地元の高校生に向けて自分たちが大学に進学してみて知ったこと、都会のことなどを語る集いです。

(ちなみに、ラーメン大学さんとは関係がございません。勝手にいじって申し訳ありません。もしご迷惑でしたら削除します。)

あまり大学のことを知らない高校生なんでも大学生によれば大学が身近にない当地域の高校生たちは、自分たちがそ

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「高校生によるまちづくり」にはもちろん裏がある

「高校生によるまちづくり」にはもちろん裏がある

「変な会社」をやっているため、会社に地域の高校生が普通に居たりするようになり、飯田市産業経済部「高校生と地元企業とを『つなぐ事業』」のモデルにもなっています。

そんな彼らがいろいろと活動されていて、そんな活動の中でも最も関心を集めているものが「高校生によるまちづくり」です。

例えばこんな感じ。

一般的には高校生といえば、勉強しているか、部活をやっているか、ゲームをやっているか、たいがいそんな

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「琴平社」で運営側に回ってみたら皆んなが幸せそうだった話

「琴平社」で運営側に回ってみたら皆んなが幸せそうだった話

「二年参り」という言葉を聞いたことはありますか?

長野県では初詣のことを二年参りって言う人、多いです(というか全員?)。もともとは「二年参り」だったものが、廃れたという話もあるようですが、定かなことはわたしは知りません。(以下、わたしは神社に関して素人で、いろいろ言い回しなども含めて不備がございましたらすみません。)

そんな「二年参り」の運営側に回ってみたお話です。

会社が境内にあって、唯一

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地元の高校生と503日の「勝手に長期インターンシップ」

地元の高校生と503日の「勝手に長期インターンシップ」

春は別れの季節と言うけれど、来春は感慨深い春になりそうです。現在、高校3年生の彼女は2年生の夏にインターンシップで会社に来てくださった学生グループのひとりです。株式会社「週休いつか」はいちおう広告デザイン会社なので、デザインが好きな方々がいらっしゃることが多いのですが、彼女もそんな理由で選んだのだとか。

その彼女との2日間のインターンシップは、あれから1年半経った今もなお継続中です。

数えたら

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専門学校の授業や高校生の駄菓子販売にみる「働くということ」

専門学校の授業や高校生の駄菓子販売にみる「働くということ」

ここ数年、「地元の食品メーカーさんから商品仕入れて、地元の店舗さんの軒先をお借りして、実際に売る」という授業を専門学校でやらせていただいています。

当初はもっと小規模でパッケージデザインのみの授業だったのですが、「パッケージだけじゃモノを売るにはいろいろ足りないから店頭もやろう」とPOPやマネキンも授業の領域になり、そのうち「商品のバックグラウンド必要だよね」となり、いよいよ商品選択(仕入れ)と

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「社会課題解決型ビジネスが時流」って話はあたり前田のクラッカーなのか?

株式会社シンカの町井社長から送っていただいた「Eggs」という環境省の冊子を拝読していて、先日来、気になっている事柄に対するヒントがあってちょっと嬉しい。ちょっと長い文章になるけれど、自分の思考整理のためにも、また社員さんも読んでくれるかなって思うので、久しぶりに文章を書いています。最近、Twitterに軸足が移ってて140文字以上がつらい(苦笑)。

自治体に頼る時代は終わりなの?先日、地域の未

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