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地元の高校生と503日の「勝手に長期インターンシップ」

春は別れの季節と言うけれど、来春は感慨深い春になりそうです。現在、高校3年生の彼女は2年生の夏にインターンシップで会社に来てくださった学生グループのひとりです。株式会社「週休いつか」はいちおう広告デザイン会社なので、デザインが好きな方々がいらっしゃることが多いのですが、彼女もそんな理由で選んだのだとか。

その彼女との2日間のインターンシップは、あれから1年半経った今もなお継続中です。

数えたら503日!

そうです、彼女はインターンシップ終了後も、ずっと通い続けています 笑。会社のデザイナーさんらに混ざって、プロの機材を使って、学校帰りに休日にとデザインを学び、気がつけば高校生活もあと僅かなところまできました。

彼女の将来の夢はゲームのキャラクターデザイナー。「週休いつか」はゲームは守備範囲外ですが、商業デザインとアート教室をやっているのでデザイン系を志望される学生さんには良い環境でしょう。「自分たちが学生だったらこんな会社があったらいいな」と積極的に会社を”開く”ことにしました。“勝手に”長期インターンシップの始まりです。

そんな彼女と過ごした500日を超える経験から、人が育つ環境について思ったことを書いてみます。

会社に通うようになって変わったふたつのこと

彼女が通うようになってから学校の先生方とお話をする機会が増えたのですが、彼女の成長には目をみはるものがあります。

確かに彼女のデザイン力はかなり上達しました。例えばポスター制作。はじめは自分の好きなものを描いていただけでしたが、次第に目的に合わせた制作ができるようになったのは、単なるお絵描きからデザイナーへと成長した証拠です。

成長したのはデザイン力ばかりではなく…

しかし、成長したのはデザイン力ばかりではありません。失礼ながらお世辞にも良いとは言えなかった成績が会社に通うようになってからは次第に改善され、先日も何かの検定に合格したと喜んでいました(何かの…)。学校ではもともと勉強するタイプではなかったので、彼女の変貌ぶりに一番驚いているのは同級生なんだとか。

後になってある先生に教えていただいたことですが、彼女は「学校をやめそうな生徒のひとり」だったそうです。それを聞いて、初めて会社に来た時のことを思い出しましたが、確かに「だるそう」にしてました!笑

しかし、そんな「だるくてやめたかった学校」も、いよいよ卒業間近までたどり着いたというわけです。

そのかん彼女発でこんな取り組みもおこないました。

もちろん、彼女の中でおこった心境変化はわたしたちは知る由もありません。ただ、学校をやめそうなぐらいだるかった日々は、会社に通うようになって、周囲が彼女の変化に驚くほど充実した日々へと変化したのは確かな出来事です。

やりたいことをやる会社

わたしは社会人になって20年以上になりますが、管理職になったり、会社を経営するようになってからは人の成長とか教育に特に関心をもってきました。それらの経験から、人が育つとき、そこには「やりたいことをやる」という内発的動機付けが重要であることを実感しています。以来、わたしは内発性に基づいた組織づくりを心がけきました。

ちなみに、内発性を高めると、

・短期間に成長する
・生産性があがる
・生き生きとする
・困難や理不尽への耐性が強くなる

といったことが起こります。

このたびの「500日を超える”勝手に”インターンシップ」がもたらした彼女の変化には、この内発性が関与しているはず。やりたいこと、好きなことが見つかって、それを認めてくれる人や環境が出てくると、だるかった学校生活ですら前向きに受け入れることができるようになったのではないでしょうか。

(もちろん、変化の要因がすべてここにあるというようなことは思っていませんけれど。)

「週休いつか」は「やりたいことをやる会社」です。この環境が彼女に良き変化をもたらしたとすれば、それは私たちの自信にもつながる嬉しい出来事です。もう7年も、苦労しながらこのような環境構築を模索し続けているのですから。

株式会社「週休いつか」では、そんな会社で一緒に活動する仲間を探しています。ピンときた方はぜひぜひご連絡ください。


補足)
高校生と「週休いつか」について下記に関連記事を書きました。




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