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菜園起業受講生の活躍

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農協や農業委員会、既存農家とは協調関係を維持した方がよい

農協や農業委員会、既存農家とは協調関係を維持した方がよい


自然農法に関心、農協には拒否感?・・・その根拠は何?

先日、菜園起業入門セミナーを受講した方で、受講理由を相続農地を活用しなければならないのでと述べた人がいました。

2反(2000平米)ほどの農地で、自分で楽しみで育てて、一部販売できればいいぐらいに考えているとの事でした。

農協には加盟していますか?とお伺いしたところ、加盟していないとのお返事。

どうやら、農協はちょっとと言うような拒否

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「農薬」について、菜園起業大学受講生に教える

「農薬」について、菜園起業大学受講生に教える

見沼菜園クラブでは、なるべく農薬は使わないようにしています。
しかし、7-9月頃は、使わなければならないこともあります。

特に「アブラナ科」の葉物類は、虫にやられやすく、芽が出た途端に食い尽くされます。

IBM(Integrated Biodivecity Management 総合的生物多様性管理)の考え方では、「経済的に許容できるかぎり、様々な生物がいる状態を保全する」としています。

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菜園起業大学受講生の気づく能力を見て将来の可能性を伝える。

菜園起業大学受講生の気づく能力を見て将来の可能性を伝える。

見沼菜園クラブの菜園教室でみんなで麦刈りをしました。
その様子は、以下の通りです。

楽しいひとときだったのですが、
ここで菜園起業大学の受講生の方の「能力」について、いくつも「気づき」がありました。

つまり、麦を脱穀するのに、踏み犂を「千歯こき」代わりに使ってみたら、けっこううまく行った、

その後、受講生の人が「手でしごいても出来る」と言い出したわけです。

どうも、麦の茎が「柔らかくなって

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基本操作としての自生植物の植替え【半農予備校/菜園起業大学】

基本操作としての自生植物の植替え【半農予備校/菜園起業大学】

半農予備校/菜園起業大学の農園運営実習でシソを育てたいと言う受講生。
どうやら、昨年、見沼菜園クラブに自生している青シソを摘んだのが印象に残っていて、自分で育ててみたいと思ったようです。

折から畑では、青シソが芽生えてきています。

この機会に自生植物の植替え法を「基本操作」として伝えていくことにしました。

化学工学では、蒸留やろ過等の個々の操作を「単位操作」と呼んでいます。
蒸留なら蒸留、ろ

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食べてみて旨いと思った野菜を育てようと思って、年間栽培計画を作った受講生【半農予備校/菜園起業大学】

食べてみて旨いと思った野菜を育てようと思って、年間栽培計画を作った受講生【半農予備校/菜園起業大学】

半農予備校・菜園起業大学では、野菜栽培年間実習の後、農園運営実習に進みます。

農園運営実習では、単に実習テーマに沿って野菜を育てるのではなく、自分で栽培計画を立てて栽培し、農園を運営する能力を身につけることを目指します。

その栽培計画を提出してもらったら、モロヘイヤとかシソとかと言うのが並んでいます。

菜園教室に参加した人が、僕が育てている赤キャベツを見ながら、これがあの玉をまくキャベツにな

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本を読み始めた菜園起業大学受講生

本を読み始めた菜園起業大学受講生

野菜栽培基礎講習を終え、野菜栽培の年間実習へと進んだ菜園起業大学の受講生。
早いもので、年間実習も受講開始から既に9ヶ月が過ぎました。

菜園起業大学は、最初は基礎講習で、「種まき」とか「土寄せ」とかと言う個々の農作業を単元ごとに学びます。

10回の基礎講習が終わると年間実習に進みます。今回の受講生の方は、両方合わせると1年以上、何らかの形で実習を継続している事になります。

では、どのくらい、

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「ジャガイモはいつどう植えるか?」を例に、半農半Xの農家を育てる場合の伝達方法を考えてみる

「ジャガイモはいつどう植えるか?」を例に、半農半Xの農家を育てる場合の伝達方法を考えてみる

菜園起業大学の受講生の方で、行政の農業教室でお子さんと一緒にジャガイモを植えたのがきっかけで受講された方がいらっしゃいます。
行政の教室では、既に出来ていた畝に用意されたジャガイモを植えるだけだったとのこと。
そこで、見沼菜園クラブでは「種ジャガを切る」、「畝を立ててジャガイモを植える準備をする」と言ったところからやっていただくことにしました。
今回、ジャガイモの植え方について、受講生の方に伝えて

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テヘペロ、お調子者と言う個性他

テヘペロ、お調子者と言う個性他

菜園起業大学の受講生でそれまでの仕事を辞めて「食」関係のところで働き、受講後、やはり食関係で起業した人がいます。

「食」に関わる仕事をするのに、野菜がどういう風に育つかもしらないでウンチクを言いたくなかったので、野菜栽培の実習を受講したとのことでした。

この人が起業する前、つまり、それまでの仕事を辞めて、しばらく、食関係の仕事で「雇われて」働いていた時に「自分はテヘペロである」事を発見したのだ

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気象災害跡を実際にみる菜園起業大学の実習

気象災害跡を実際にみる菜園起業大学の実習

菜園起業大学の野菜栽培基礎講習は、オンライン講座「気象条件と野菜の生育」とセットで受講できます。

基礎講習では、種まきや土寄せなど、野菜栽培の基本技術を、単元ごとに学びます。単元制になっているので、野菜を育て続けるために定期的に通う必要はありません。

自動車教習同様、自分の都合に合わせてくることができます。

オンライン講座の方は、野菜の生育過程、生育に必要な条件、日本の季節の移りゆきと各季節

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いろいろな草取りの道具と方法を試してもらう「野菜栽培基礎講習」

いろいろな草取りの道具と方法を試してもらう「野菜栽培基礎講習」

菜園起業大学の野菜栽培基礎講習は、「自動車教習方式」です。

自動車教習が「クランク路」とか「坂道発進」とか「縦列駐車」等、単元毎に行われるように、「畝立て」とか「土寄せ」等、「単位操作」ごとに体験・反復練習をしてもらう方式です。

年間実習方式と違い、ある野菜を「育て続けなければならない」と言うことはないので、自分のペースで通ってくる事ができます。

現在、講習に来ている人の中には、毎週来る人も

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動画を繰り返し見る事と実体験の結合で「覚える」と言う学習法他

動画を繰り返し見る事と実体験の結合で「覚える」と言う学習法他

菜園起業大学の受講生の方で、動画やIT関係に関わっている人がいて、実習の時の僕の話を雑談も含めて録画したいと言ってきました。

「売れるんじゃないか」と言うのです。

面白そうなので、「進めて下さい」とお返事しました。

この人によると、「動画を繰り返しみることで『覚える』事が出来るのではないか」との事です。

もちろん、農作業のような事は覚えるためには「実体験」も必要ですが、「実体験」を補うもの

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いろいろなやり方を体験してもらう菜園起業大学・野菜栽培基礎講習

いろいろなやり方を体験してもらう菜園起業大学・野菜栽培基礎講習

この春から菜園起業大学の野菜栽培基礎講習を二人の方が受講しています。

と言っても、野菜栽培基礎講習は、「自動車教習方式」で1年のうちいつからでも始められます。新年度からの受講する人が「偶然」2人いたと言うだけの事ですが…。

さて、野菜栽培基礎講習は、毎回、「畝立て」や「種まき」のような基本操作を単元として行います。

自動車教習が「坂道発進」とか「縦列駐車」を単元として行うのと同じようなもので

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マイクロツーリズムとして機能した菜園起業大学・野菜栽培基礎講習他

マイクロツーリズムとして機能した菜園起業大学・野菜栽培基礎講習他

ゴールデンウィーク初日、見沼菜園クラブは、朝から一日菜園体験教室の参加者の方、常連の会員の方、菜園起業大学・野菜栽培基礎講習の方と入り乱れてご来場、夕方まで賑やかな一日でした。

さて、菜園起業大学の実習は、ご家族のご参加を認めています。

前回、受講された旦那さんに、次回はゴールデンウィークだし、奥様やお子様を連れていらっしゃればと水を向けたら、「え?、そんなことしていいんですか?」とのリアクシ

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農作業の方法は、農園の「ビジネスモデル」や立地条件などにカスタマイズされていると言うこと

農作業の方法は、農園の「ビジネスモデル」や立地条件などにカスタマイズされていると言うこと

僕は公害測定を行う「環境計量士」です。

ある時期、森林土壌の調査をしていて、「農地の土は調べられないのか?」と聞かれたのがきっかけになって、農地土壌診断をするようになりました。

土壌診断をしていた頃、いろいろな農家のところに出かけました。

また、僕の野菜栽培の「師匠」に弟子入りした後も、他の農家のやり方を見る機会に恵まれました。

それで人によって、同じ野菜栽培農家でも、いろいろなやり方をし

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