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基本操作としての自生植物の植替え【半農予備校/菜園起業大学】

半農予備校/菜園起業大学の農園運営実習でシソを育てたいと言う受講生。
どうやら、昨年、見沼菜園クラブに自生している青シソを摘んだのが印象に残っていて、自分で育ててみたいと思ったようです。

折から畑では、青シソが芽生えてきています。

この機会に自生植物の植替え法を「基本操作」として伝えていくことにしました。

化学工学では、蒸留やろ過等の個々の操作を「単位操作」と呼んでいます。
蒸留なら蒸留、ろ過ならろ過、個々の単位操作を効率的にするにはどうしたらいいか研究するのが、化学工学です。

農業にこれを当てはめてみると、「種まき」とか「土寄せ」とかと言う一つ一つの農作業は、「単位操作」として捉えることが出来ます。

半農予備校/菜園起業大学で最初に受講していただく「基礎講習」では、「種まき」や「土寄せ」、「支柱立て」などの基本的な操作を十回の講習で学んでいただいています。

それらの中に入っていなかったのが、自生植物の植替え。
農園の運営の中でもときたまやる事があるので、植替え法をお伝えすることにしました。

自分でポットを使って苗を育てる場合、ポットから根と土が一体化した「根鉢」を抜いて、植え替えます。

この時は、根鉢に水を吸わせることで、苗が根づきやすくなります。

自生植物の植替えの場合、土から根を「抜く」形になり、その際、養分や水分を吸収している細かい「吸収根」が断ち切られてしまいます。

このため、根鉢を植えるよりも根づきにくく、しおれてしまうこともあります。

そこでいったん抜いたシソをポットに入れ、土を加えて、水を吸わせ、「根鉢」の状態に近づけてから植え替える方法を、今回は伝えました。

自生している植物以外でもハーブを水路際に植え替えたい等、実際の農園運営では、自分が思った通りの菜園デザインを実現するため、畑に生えている植物を植え替える作業は、頻繁に発生します。

今回はそうした時を想定しての、基本的操作として、自生植物の植替え法を体験してもらいました。

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