母娘・弾丸倉敷の旅 【前編】
これは、飛行機に乗るリハビリが必要な私(30)と、それを見守るべくついてきてくれた母(58)の、1泊2日で岡山県倉敷市を楽しむ弾丸女子旅❤︎の記録である。
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11:05 羽田発・岡山桃太郎空港行きの飛行機に乗るべく、私たちは家を出た。
「忘れ物ない?パスポートは?」
『いや、要らん要らん(笑)』
「『あーひゃっひゃっひゃ』」
という関西の一般人にしばき倒されそうなくらいつまらないやりとりをし、それくらいハシャイでいる自分たちを自覚した。
飛行機には無事に乗れ(応援&おめでとうをくださった方、ありがとう・・!)、1時間半ほどの空の旅は終了。岡山桃太郎空港に無事到着した。
岡山桃太郎空港、、、、ちっっっっちゃい!!!!!!これは嫌味でも何でもなく、ちっちゃくて可愛い。ちなみに羽田は、全然可愛くない。というか、可愛げがない。つるとんたんとか入ってるし。
今回の旅の目的地は倉敷市。美観地区を優雅に楽しみ、歴史に触れ、可愛いものを買い、美味しい果物などをいただく旅である。女子旅。ウヒョー。
13:00頃、空港から倉敷駅に直行するバスに乗車。バスからはOKAYAMAの文字が見える。出迎えてくれてありがとう、OKAYAMAの皆さん。
35分ほどで、倉敷駅に到着。
倉敷駅、栄えてる〜〜〜〜〜〜!!
私は東京育ちなのでたまに地方出身者の方に「ふぅ〜シティガールゥ〜↑」とウザ絡みされますが、東京都は、都心から離れたら大したものは何もありません。地方都市の方が、ずっとか色々あります。倉敷駅前、LOFTとかあったし。すごいよ、LOFTあるって。うちからLOFTまで、たぶんドアtoドアで1時間くらいかかるよ?TOKYOに住んでるけど。
倉敷で過ごす青春時代、楽しいだろうな︎︎〜〜〜放課後は駅前のArioとかいくんだろうな〜〜〜と思いながら歩き始めましたが、そんな妄想をしている暇はありません。なぜなら私たち、今回の旅、超弾丸だから。
倉敷についた時点で既に14:00前。そして翌日は、15:00には空港行きバスに乗っていなければなりません。倉敷市滞在時間は、25時間(睡眠含む)。短っ。
とりあえず、お腹が空いて死にそうなのでお昼ご飯を食べることに。仕事ができるので、ホテルまでの通り道にある評判の良いお店はチェック済みです。
駅から歩いて10分くらいで着きました。どーん!!三宅商店!!
人気すぎて並んでいたけど、食べたいので気にせず待つ!!
15分ほど経過!!入店!!
どーん!!大人気のカレー!!(せっかち)(文章書けよ)
おいしぃーーーーーーーーーーーーーーー!!!飲むように食べました。野菜たっぷりだし、玄米だし、ほんのり甘みがあって、これはペロリといけるタイプのカレー。
あまりに急ぎすぎて書くのを忘れましたが(書くのは急がなくていいんだよな、別に・・・)、ここ「三宅商店」があるところが、倉敷で有名な「美観地区」というところ。
戦争の時、空襲がなかったため、長屋などの古い建物がそのまま残っていて、とっても風情がある地区なのです。
素敵〜〜〜!!!!!
京都に飽きた外国の方は、ここにこれば良いよ!!・・・と思いながら歩いていたら、既にたくさんいました。外国の方。皆さん、情報がはやい。
三宅商店の中も、古民家の雰囲気が(というか建物もほぼ)そのままで、とても居心地が良い。
お客様がいらっしゃったので撮れませんでしたが、(この写真のちょうど下には)縁側の席なんかもあって。少しご年配の夫婦が、昼ビールを飲んで、縁側に寝っ転がってらっしゃいましたよ。あ、書くの忘れてたけど、この日は「神様、私たちに微笑んでるなー!!」と勘違いするほどの良い天気でした。晴天にビールに縁側。素敵。日本に生まれて良かった。
そんなこんなで、30分ほどで退店します。(早い)
美観地区をテクテクと歩き、到着!!
本日の宿泊先「倉敷アイビースクエア」です!
ここ、赤いレンガ造りにたくさんのツタが絡まっていて、本当にロマンチックな雰囲気。倉敷紡績工場があったところが、そのまま改装されているところなんです。こういう「映える」場所って東京にもあるけど、「造られた映え」じゃなくて本当に歴史のあるところって、やっぱり風格が違うなー。
おっきーな工場があった場所だから、やっぱり敷地面積も大きい。広場も開放感があって素敵です。
いざ、チェックイン。荷物を置いて、30分ほど(その後の予定を考えながら)休憩します。
今気づいたけどホテルの部屋の写真を撮り忘れました。が、とても広々としていて超良い部屋でした!ツインベッドだけじゃなくて、ソファもあるタイプの、ゆとりのあるお部屋でしたよ。良いランクのお部屋だったけど、早割とかもろもろで、朝食付きで2人で2万円以下。
さて、この時、既に時刻は15:00過ぎ。次の目的地に向かいます。
「大原美術館」!!
ここは、倉敷に来たら外せない場所。モネやピカソ、「受胎告知」で知られるエル・グレコなどの作品が展示されている超立派な美術館。
なんで「大原」?と思っていたら、この美術館の創設者が「大原孫三郎」さんという方だそう。この方、戦前から倉敷紡績で大きな事業を経営しつつも、病院や研究所を設立したり、文化的な発展にも寄与したのだとか。若手の芸術家を海外に渡航させ、良い美術品をたくさん集めさせた、とのこと。
自分の事業を大きくすることだけでも、雇用を生み出したり経済を回して素晴らしい功績だったと思うのに、それだけでなく、労働環境を危惧して「職業病」を研究する研究所を作ったり、病院を作ったり、芸術家を支援したり、、、世のために動いた方なんだなぁ、、といたく感動しちゃった。こういう方を、私は心から尊敬しちゃう。
宿泊したホテル「倉敷アイビースクエア」のなかに、その事業や取り組み、その後の発展を紹介した「倉紡記念館」という資料館みたいなところがあるんだけど、そこにはたっくさんの直筆の紙の資料が残されていて。
会社設立時の定款、株主総会、議事録などの資料はもちろん、会社としてのビジョンや、職業病研究所の設立案などもあって、あぁこんな風に、自分の手で、紙に文字で書いたものから始まっているんだ、と思うとなんだか感激しちゃった。
病院を設立するときのテーマの中には「病院といえども、明るい雰囲気の溢れる場所にする」というようなことまで書かれていて。あー、ビジョンを持つってこういうことかー、未来を描くってこういうことかー、と、胸を打たれたのでした。
・・・と、大原孫三郎さんもびっくりの語りっぷり。
とりあえず、倉敷行ったら、大原美術館と倉紡記念館は行こう!!!!!!学びになるから!!!!知恵が詰まっているから!!
時刻は16:00過ぎ。ちょっと休憩したいなーということで、大原美術館にも展示されている「受胎告知」を描いた画家エル・グレコの名をそのままとって付けられたカフェ「エル・グレコ」へ。大原美術館のお隣にあって、とっても素敵な場所なんだ。
よくよく考えたらさっきカレーを食べたばっかりだし19:00にはレストランを予約しているので、母はコーヒー、私はココアだけをいただく。優しい甘さで、落ち着く〜〜〜。
内装も素敵。窓も古いままで、横にひくタイプじゃなくて縦に開けるタイプなのだ。
これ、恋愛が始まるタイプの窓だよね。そうだよね。小石が飛んできて、窓を開けたら好きな人がいてさ、窓越しで会話するやつだよね。うんうん、そうだよね。
サクッと休憩した私たちは、お土産を買いに「林源十郎商店」へ。
え、もうお土産買うの?と思いますよね。そうなんです。これは私も誤算だったのですが、倉敷についた日は、日曜日。翌日は月曜日。そしてその月曜日は、大原美術館を筆頭に、たくさんの施設やショップが定休日を取るというではありませんか。MAJIか・・・・。
落ち込んでいても仕方ありません。月曜定休だけど行きたいところがあるならば、今日中になんとかして回らないといけないのです。私、動きます。
「林源十郎商店」は、その名とはうって変わって、おしゃれ小物や雑貨がたっくさん売られているショップがいくつも入った複合施設。(といってももちろんPARCOみたいなでかいものじゃなくて、小さいエリアにぎゅっと詰まっています)
岡山県産のフルーツを使ったジャムなどをいくつか買ったのですが、母がどうしても行きたい〜と言っていたのがこちら。
ジュエリーショップ「rosha deux」。
店前の看板や内装から、何から何まで繊細なセンスに満ちた、とってもおしゃれなジュエリーショップで、うっとり。しかも、お値段も超可愛い!!これは私も買いだな、と、パールを使ったリングと、シンプルなゴールドのリングを買いました。重ね付けもできちゃうよ♡(女子モード)
パールがついている方はほそーいワイヤーのリングなんだけど、このワイヤーは色が変わったり傷んだりしたら、このお店に送ったら何回でも無料で交換してくれるんだって!!なにそれいい店すぎる!好き♡(女子モード)
母もずっと欲しかったらしい淡水パールのピアスをゲットして上機嫌。
うふふー♡と言いながら店を出ると。
・・・!!!もう暗い!!!!外が暗いよ!急がないと!
次なる目的は、岡山といえば!?そう、ジーンズ!!
おしゃれブランドでもない、made in chinaでもない、国産の本格的なジーンズを一本、購入したかったのです。生涯の一本。
とはいえ、良い感じの、しかも女子向けのジーンズを取り扱っているお店、どこにあるのだろう、、、と見当もつかず、ネットにもあまり情報がなく、事前に調べられていなかった私。さっきのカフェ「エル・グレコ」の店員さんに聞いてみたところ、「もしかしたら・・・商店街の方にいくつか・・・ある・・・かも・・・?」というお返事。
よっしゃ、商店街行くしかない。望みはそこにしかないのだから。しかも、時刻は既に18時。レストランの予約時刻19:00まで、時間はなーい!!!!
歩く私。商店街、あった。
し、しまっている・・・・!?
もう、これぞ、と言いたくなるほどの「シャッター街」。
まじ・・・?倉敷、大丈夫・・?と思ったら、どうやら倉敷は17時や18時で店が閉まるらしい。
早い〜〜〜〜〜〜!!すごい︎︎〜〜〜!お姉さんカルチャーショックダヨ!!!
これは、、、もう、ジーンズ、買えないのか、、、としょぼくれていたら、、
あった。ジーンズ屋さん!どう見てもジーンズ屋さん!「DENIM BAR」!ウィンドウから見える色が全部青い!!!
うわー、可愛い、可愛い、可愛い!お店が可愛いよ!!
デニムを素敵に着こなした男性の店員さんが、アツくデニムの魅力を語ってくれました。基本的なかたちや、右縫、左縫の2種類の縫い方があること、それによって、色落ちの仕方が違うということ、、、実際に1年間履いたあとのジーンズの色合いなんかも見せてもらって、その奥深さに感心する私。
試着をさせてもらって、今では珍しい、という左縫のストレートジーンズを購入することにしました。
裾上げも、その場でそのお兄さんがサクッと5分くらいで仕上げてくれます。(ミシンの向こう側にお兄さんがいます)
わたし基本的にズボラなのですが、お裁縫だけは好きなのです。ミシン、ときめいちゃった!
最後に、丁寧にデニムのお手入れ方法を教えてくれたお兄さん。3ヶ月に1度の洗濯で十分だということ、エマールなどのオシャレ着洗いの洗剤を使うこと、重要なのは汚れを落とすことではなく除菌することだということ、ネットに入れること、他のものと一緒に洗わないこと、履かなくても3ヶ月に1回洗わないといけないこと。
聞かないとぜっったい知らないことをたくさん教えてくれて、職人さんカッコいい、、、!!と、職人さんラバーのわたしはキュンキュンしちゃったのでした。とっても丁寧に教えてくださって、ありがとうございました。大切に履きます!!
と、そんなこんなで19:00が近づいてきた!
ガイドブックで見つけて、ここに行こう、と決めて予約していたレストランへ向かうことに。
ここまで、強行スケジュールのわりに順調に楽しみまくってる私たち。ウッキウキ♡で向かったそのレストランで、まさかあんなポカをしでかすなんてことは、これっぽっちも思っていなかったのだった。
to be continued...
Sae
*後編はこちらからどうぞ!(2019.11.24)
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