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医療福祉業界のやりがい(人生を学ぶ)


医療福祉業界は人の尊い命や人生に関わらせていただく仕事です。

だからこそ、辛いことや悲しく苦しいことも多くありますが、その反面、人生を歩むうえで大切なことや人生を愉しんだり、深く味わうことの幸せも教えてくれる仕事です。

医療福祉業界で働くことにはたくさんの魅力がありますが、今回はその中での一つである「人生を学ぶ」ということについて、介護職の方の実際のエピソードとともにご紹介いたします。

多くの人と出会い、思いや時間をともにして「生きる」ということに向き合うからこそ、知れること感じられることがあります。

これから医療福祉業界で働きたいと考えている方、現在専門課程を学んでおられる方、医療福祉業界にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

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医療福祉業界は様々な“人生”と出会う


患者様・利用者様・家族・地域の方々、共に働くスタッフ…私たちは日々多くの人と出会い、関っています。

多くの人と出会いますが、お一人おひとりが違う人生を歩んでこられており、同じ人生を歩んでこられた方など一人もいません。

・大切にしているもの
・価値観
・育った環境
・何を学び、何をして働いていたのか
・現在に至るまでの経緯
・現在置かれている状況や環境…等など

違う理由を挙げればキリがありません。

また、医療福祉現場は患者様や利用者様の命をお預かりし、人生を歩む上での悩みや不安に向き合います。

抱えている体の悩みや疾患、記憶など、その方々によって、この先の人生をどのように考えているのか、今抱えている課題や目標は何なのか…これらのこともお一人お一人異なるものであり、そこには様々な人生があるのです。

お一人おひとりの尊い人生から…


それぞれの方の尊い人生から、多くのことを学ぶことができるのが私たち医療福祉業界の魅力の一つだと私は思います。

しかし、学ぶことが出来るとはいえ、学ぼうとする人と学ぼうとしない人ととでは大きな違いが生まれます。

どれだけ素晴らしいものが目の前に存在していたとしても、そのことを無下にしてしまったり、気付かないようでは、素晴らしい存在の良さを活かしたり味わうことはできません。

少し話は変わりますが…

フランスの哲学者であるヴォルテールが残した読書に関する名言をご存知でしょうか?

膨大な量の本があるにもかかわらず、読む人のなんと少ないことか!

〜ヴォルテール〜

この言葉は、医療福祉業界にも同じように考えることができるものだと私は思います。

多くの尊い人生が目の前にあり、触れさせていただくのは自分の人生の学びになる貴重な機会にも関わらず、なんと…ということです。

また、どんなに望んでいたとしても素晴らしい存在に出会えなかったり、関わる機会すら得られないという人もいます。

このように考えると、私たち医療福祉業界は「多くの方の生きるということに触れ、人生に関わり、人生について多くの学びをいただける恵まれた環境にある」と言えます。

ここからは介護職の方からいただきました、利用者様からいただいた学びについてのエピソードをご紹介します。

エピソード【背中で語る】


ある男性利用者様の入浴介助での出来事です。

利用者様:「ここは隠居暮らしで帰っただけだからね。ずっと○○県で仕事してたんよ」

私:「○○県でお仕事頑張られたんですね。お仕事は忙しかったんじゃないですか?」

私の質問の後、優しくも温かいような、それでいて少し疲れたような…安心しているような…なんとも言えない表情と、なんともいえない少しの間がありました。

利用者様:「そうやなあ。めいいっぱい働いたなあ(少し笑いながら)」

その姿やそこに流れる時間や雰囲気を感じたり考えたりした結果、私は「かっこいいな」と感じました。

利用者様が浴槽に浸かりながら窓を見て答えてくださった、ほんの数秒のシンプルな言葉でしたが、色々なことを感じて考える「胸に刺さる」瞬間でした。

その後、親と子ほど離れている私の話を丁寧に聞いてくださり、穏やかな口調でご自身の仕事についての話しをしていただきました。

適当な言葉がなかなか見当たりませんが、この利用者様は普段から【雰囲気】をもっておられる方でした。

その時の、穏やかながらも力と情熱を感じる一つひとつの言葉から…

「誠実に、真剣に仕事してきた方なんだろうなあ」
「きっと部下の話を聞くときもこんな感じだったのかな…」

と利用者様の働いている姿を想像し感じ取っていました。

背中で語るという言葉がありますが、雰囲気から言葉以上のものが伝わってくる「温かさ」「たくましさ」「穏やかさ」「誠実さ」…など様々なものを感じました。

この出会いと、今この時間でしか学べないことを学ばせていただいたような特別な気持ちになった瞬間でした。

※エピソードは以上です

人との出会いは自分の人生の貴重な財産になる

仕事である以上、過度な感情移入は避けなければならないものです。

ただ、様々な人との出会いや繋がりの中で何かを感じたり、心が動かされたりすることは実際にあります。

一期一会という言葉がありますが、中には自分のこの先の人生を変えるような出会いがあったという人も少なくありません。

医療福祉現場は本当に様々な貴重な出会いや人の温かさを感じられる機会があるものです。

人生に触れられるということは本当に貴重な経験になるんです。

とはいえ、人の命をお預かりし尊い人生に触れさせていただく、サポートしていくことは簡単なことではありません。

今回のようなエピソードとは逆に、心が傷ついてしまうようなことがあったり、辛い思いをすることもあります。

そんな中でも職種としての責任や期待をしっかりと受け止めて、サービスを利用される方々が安心してサービスを受けられるように、日々の自己研鑽や努力が必要になってきます。

自己研鑽や努力を重ね、人の命や人生に対して真摯に向き合うからこそ、辛いことも乗り越えて職種としてのやりがいを感じられるものなのではないかと私は思います。

大変な仕事ではありますが、医療福祉業界は人と人とがつながるとてもやりがいのある仕事です。

一生懸命に患者様や利用者様の人生に向き合い、仕事をするからこそ、その良さに気づくことができるのではないでしょうか。

少し長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

医療福祉業界で活躍されている方、医療福祉業界にご興味のある方の少しでもお役に立てれば幸いです。

今後も医療福祉業界について実際のエピソードも含めて幅広く情報を発信していけたらと思います。

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