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暮らし

引っ越しをした。姉との二人暮らしがスタートした。お互い自立はしていないが、独立した。(半ば強制的に笑)
父の仕事上田舎で暮らさなくてはいけなくなった。それに母もついていき、私たちが成人したタイミングで両親は田舎へ移住することにした。
幼少期から今まで暮らした家と街。ふるさとになるだろうと勝手に思っていた場所から離れた。母の運転する車で新居に向かっている途中、今まで全く悲しくなかったのに、いつも家族で出かける度に通っていた高速道路を走りながら流れる街の景色を見てポロッと涙が流れた。
もうこの道を家族で通る機会がないこと。
思い出の詰まった家に住むことができないこと。
母と父と離れてしまう事。
両親にあと何回ありがとうと大好きが言えるだろうか。
そんなことを思った。

小さい頃の記憶は断片的でほとんど覚えていない。数日前のことすらすぐに忘れてしまう。
だけどたまにひょっこり顔を出す。記憶は脳に宿ると同時にいろんな場所に散らばっていて、引っ張り出して思い出すことも、急に飛び出てくる思い出もある。
忘れたくないなぁ。
匂いとか足触りまで。そんな細かい記憶が宇宙のどこかにずっと記録されてればいいのに。

これから小さなお家で小さな暮らしが始まる。今は少しワクワクしてる。

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