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創作大賞2023「クリームイエローの海と春キャベツのある家」

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【創作大賞2023 朝日新聞出版賞 受賞作】 朝日新聞出版の編集者さんと共に改稿し、 現在、単行本にて発売中です!!! 家事代行歴3ヶ月の永井津麦。新しい勤務先は、6人家族の父…
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受賞から小説家デビューへの軌跡。せやま南天さん・秋谷りんこさんインタビュー  #創作大賞2023

受賞から小説家デビューへの軌跡。せやま南天さん・秋谷りんこさんインタビュー #創作大賞2023

創作大賞2023で朝日新聞出版賞を受賞し、4月5日に『クリームイエローの海と春キャベツのある家』が刊行されたせやま南天さん。同コンテストで別冊文藝春秋賞を受賞し、5月8日に『ナースの卯月に視えるもの』が刊行される秋谷りんこさん。今作でプロ作家としてデビューとなるお二人にインタビューをしました。

もともとnote上で相互フォローをしていたというお二人。それぞれの作品に対する感想や、受賞してから刊行

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クリキャベ、重版です!!感謝!!!!!

クリキャベ、重版です!!感謝!!!!!

発売して10日たった昨日、
やっとなんだか日常が戻ってきたなぁ、
と私は思っていた。

夕方。
私は、小学生の娘のTシャツと格闘していたのだ。

4月に新学期が始まり、
はじめての図工の時間が、
絵の具を使うものだったらしく、
娘は真っ白なシャツに、
盛大に赤いしぶきをつけて帰ってきた。

一体どうやって落としたものか……

 お湯で洗う→効果なし
 緑の石鹸をつけて洗う→効果なし
 家にあったシ

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クリキャベの本が発売されました!発売前後のあれこれ

クリキャベの本が発売されました!発売前後のあれこれ

先日4月5日に無事、
創作大賞2023にて朝日新聞出版賞を受賞した小説、
『クリームイエローの海と春キャベツのある家』の書籍が発売されました!!!

創作大賞の主催者であるnoteから、プレスリリースを出していただいています。

実は、小説の内容のチェックを終え、校了したら、

「あとは発売日を待つばかり。もう私にできることはないだろう」

と思っていたのですが、
ありがたいことに、校了後もあれこ

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人生で初めて、出版社で打ち合わせした日から【クリキャベ編集日記-その2- せやま南天・改稿編】

人生で初めて、出版社で打ち合わせした日から【クリキャベ編集日記-その2- せやま南天・改稿編】

改稿の日々、編集者Kさんの視点での日記はこちら。

いざ顔合わせへ 
 ―打ち合わせ①―note創作大賞受賞のメールが届いて、
ほんの1週間ほどのちに、
朝日新聞出版の方と打ち合わせとなった。

正直なところ、
私は、受賞を知った当初、
そんなにすぐに書籍化できるとは思っていなかった。

前回2022年の創作大賞の実績をみて、
書籍化までには、いくつもの山があり、難しいんじゃないかな……
と思って

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創作大賞から書籍化。そして、ダ・ヴィンチ誌面に載ること

創作大賞から書籍化。そして、ダ・ヴィンチ誌面に載ること

◆書籍化決定!のはなし朝日新聞出版より、
『クリームイエローの海と春キャベツのある家(仮)』の書籍化が正式に決まりました。

単行本にて出版されます。

受賞時には、
書籍化については出版社の「企画会議の判断待ち」という状態でしたが、
晴れて書籍化とお伝えできます。

ばんざーーい!!!

タイトルが(仮)なのは、
改題の可能性もまだちょっと残っているということです。

創作大賞2023に応募し、

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創作大賞2023にて受賞しました。感謝と振り返り。

創作大賞2023にて受賞しました。感謝と振り返り。

創作大賞2023にて、
私の書いた小説が、朝日新聞出版賞を受賞しました。

【創作大賞2023結果発表】

【朝日新聞出版賞 受賞作】

すごいことすぎて、
いまだ実感が湧いていない。
湧いていないので、書いて振り返ります。

受賞の経緯と、
私がこの作品を書き上げるまでのはなし。


受賞のメールを頂いた日、
予感みたいなものは、全くなかった。
当たり前か。

息子の体調が悪くて、
パート先の

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クリームイエローの海と春キャベツのある家(4/4章)/小説 #創作大賞2023

クリームイエローの海と春キャベツのある家(4/4章)/小説 #創作大賞2023

◆前回のお話
はじめから読む方はこちら。
ひとつ前から読む方はこちら。

9. それから何度目かの水曜日。雨の続く季節になっていた。
 ここのところ、朔也は津麦が約束の18時まで家にいることを許してくれるようになっている。以前、知らない人が家にいるのが落ち着かないと言っていたから、「知らない人が家にいる」感覚から、「いつものカジダイさんがいる」に変化してきたのかもしれないな、と津麦は思う。
 子供

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クリームイエローの海と春キャベツのある家(3/4章)/小説 #創作大賞2023

クリームイエローの海と春キャベツのある家(3/4章)/小説 #創作大賞2023

◆前回のお話
はじめから読む方はこちら。
ひとつ前から読む方はこちら。

7.「またキャベツかぁ」
 冷蔵庫を開けると、今日もごろんとひと玉、春キャベツが入っていた。ひんやりと輝く黄緑色。
 鮮やかだなあと見惚れる反面、同じ食材が続くとレパートリーに限界が来そうで、少し不安になる。視線を感じ、顔を向けると台所のそばに真子が立っていた。

「水飲みたくて。暑くて」
 いつものように表情には乏しいが、

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クリームイエローの海と春キャベツのある家(2/4章)/小説 #創作大賞2023

クリームイエローの海と春キャベツのある家(2/4章)/小説 #創作大賞2023

◆前回のお話
はじめから読む方はこちら。

4.「そんなことが…大変でしたね」
 電話口の安富さんは、同情するような声で言う。
 昨日の津麦は、怒っていた。ちゃんと時間の枠をとって予約していたのに蔑ろにされた、どこにでも嫌な人はいるものだ、と思ったりもした。けれど時間が経つにつれ、自分自身にも非があったのではないか、とも思い始めていた。朔也が何か言いかけてやめたことが、引っかかっていた。

「あー

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クリームイエローの海と春キャベツのある家(1/4章)/小説 #創作大賞2023

クリームイエローの海と春キャベツのある家(1/4章)/小説 #創作大賞2023


プロローグ. ほんの些細なことで、
 見えてた世界の色がガラリと変わってしまうことってある。

 たとえば、今朝のはなし。
 永井 津麦が降り立ったのは、陰気な駅だった。蛍光灯の灯りが3つに2つくらい消えていて薄暗い。ホームから改札へあがるのに、エスカレーターはない。みな下を向いて兵隊みたいに一定の速度で階段を上がって、改札を出て行く。津麦も、その列に無心で加わった。
 線路沿いの道は、でこぼこ

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