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国民皆保険制度があるため、老衰できない日本

日本は国民皆保険制度が充実していることで、良い点と悪い点があります。歯医者を例に考えてみましょう。

日本人は、歯が痛くなってから歯医者へ行く人が多い傾向にあるそうです。保険により、治療費があまり高くないからです。そのため、予防することが遅れがちになります。

一方、海外の人(とくにアメリカなど)は、医者へ行くと膨大な治療費がかかるため、自ら日々の予防に余念がありません。

アメリカでは、救急搬送されてもクレジットカードを持っていないと、治療してくれないこともあるそうです。支払い能力で違いが生じるなんて、日本では考えられないですよね。救急車が有料の国もたくさんあります。

予防に気を使うより、痛みが出てから治療する日本人


国民皆保険制度が整っているからこそ、自分の体の健康を自ら守り、病気の予防に努める習慣が、日本人にはあまりないと言えるでしょう。検査へ行くにも保険が効いて安く済みます。自らの知識がなくてもいいわけです。

もし、日本も検査費用や治療費が高かったら、気安く行かないことでしょう。その場合、自分の体は自分でなんとかしようという気持ちが生まれてもおかしくありません。

予防に気を使うか使わないかの差が生まれていることは確かです。

国民皆保険制度によって、病院へ行きやすくしていることは間違いありません。予防より治療で良いという考え方になるのは自然なことでしょう。

医療へ信頼度100%寄せる日本人


日本の医療は世界でもトップレベルだと言われています。さらに保険が整っているとなれば、予防に力が入らないのは当たり前と言えるでしょう。

今の高齢者は高度成長期を乗り越えてきた人たちです。医療の進歩もたくさん知ったことでしょう。日本の医療に信頼度100%だとしても、まったく不思議ではありません。

高齢者が医療を頼る気持ちも分からないでもありません。ただ、終末期に医療が必要なのか? という議論があまりされないことも気になります。いや、私が知らないだけで、されているのかもしれません。

昔は老衰する人が多い時代もありました。私の祖父もその一人です。深夜に駆けつけた先は、病院ではなく家でした。親族が見守る中、畳の上で静かに息を引き取りました。「北枕にする」と言って、布団を180度回転させたことをよく覚えています。

老衰で静かに亡くなるのがベスト


畳の上で亡くなる人はかなり少なくなっているのは誰でも分かる話です。病院のベッドだったとしても、老衰で静かに亡くなるのがベストではないかと考えます。

そのために、国民皆保険制度が後ろ盾にならず、反対に壁となっているのも現実です。理不尽なものですよね。

老衰は、最も苦痛を感じない亡くなり方であることは間違いありません。死に方を好みで選択することはできません。だからこそ、自分の死に関して、無頓着であってはならないと考えます。



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