ルル

アダルトチルドレンの克服→トラウマからの回復の過程を記録するために始めました。

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アダルトチルドレンの克服→トラウマからの回復の過程を記録するために始めました。

マガジン

  • EMDR

    EMDRのセッションの記録。

  • トラウマ治療についての読書記録

    主にトラウマ関連書籍の読書記録。

  • ソマティック・エクスペリエンシング

    ソマティック・エクスペリエンシング(SE)を受けた記録。

  • スキーマ療法(全4回)

    自分でスキーマ療法に取り組んだ記録。

  • ACカウンセリング(全32回)

    アダルトチルドレンの克服を目的としたカウンセリングの受診記録。いわゆる認知を扱うトーク・セラピー。

最近の記事

EMDR/14回目

幼少期の感情と記憶にますます気づけるようになってきた ここ最近、自分の中で「あーこれはずっと抱えてきた感情だな」とか「たぶん再演しちゃってるな」ということにますます気づくようになった。 今の時点での私を取り巻く現実は、なかなか穏やかだ。家族とも関係は良好で(夫にイラつくことはあってもそれはそれ)、お互いの境界線を守って楽に過ごせているように思う。仕事も楽しく、自分のペースでできている。体調も悪くはなく、全体的に「ほどほどにいい感じ」だ。 だからこそ、どうにもならないぐら

    • この1年間を振り返る

      おかげさまで1周年 トラウマと認識していわゆる「トラウマ治療」に取り組んだのは昨年の10月からだったが、その前にACカウンセリングを受けていた。いわゆるトークセラピーで、幼少期の自分を振り返り感情を出し、今の自分の内面に何があるのかについて向き合うものだ。このnoteには「ACカウンセリング」として記録を残している。 そのカウンセリングを始めたのが、ちょうど去年の4月の終わりだった。あの頃は「私がカウンセリングなんてものを本格的に受けるなんて」とか「大袈裟できっと笑われる

      • トラウマ治療について⑲「パーツワーク」

        内的家族システム療法(IFS) パーツについての本は、既に2冊読んだので、理論や概念についての理解は何となくできている。今回はIFS創設者であるリチャード・C・シュワルツ博士のこちらの本を読んだ。3月に訳本が出版されたばかりだ。 私たちはみんなパーツ(副人格)をいくつも持っている。それが常に自分の中で相互作用していて「こうすべき」とか「これはしない方がいい」とか、いろいろと葛藤したり強く思い込んだりしている。これは普通のことで、病的なものではない(解離性同一性障害になると

        • EMDR/13回目

          これは子どもの私の感情だと気付けるようになる ここ最近は穏やかに過ごしているのだが、もちろん感情の波はある。にんげんだもの。という訳で、普通に不安になったり夫にムカついたり仕事でうんざりしたりしながら過ごした。大事なのはそれを「自分の中でまあ大丈夫だなと安心しながら抱えられた」ということだと思う。生きている限りそういう感情は必ずあるけど、それでも自分の中で不安なんだなとかムカつくんだなと抱えていられる。共感して受け止めていると、そのうちその感情は薄くなり消えていく。 ただ

        EMDR/14回目

        マガジン

        • EMDR
          15本
        • トラウマ治療についての読書記録
          19本
        • ソマティック・エクスペリエンシング
          3本
        • スキーマ療法(全4回)
          4本
        • ACカウンセリング(全32回)
          32本

        記事

          ソマティック・エクスペリエンシング/2回目

          心臓の鼓動を感じられるようになってきた SEでは、毎回必ず儀式のように部屋の状況を確認し、自分の安心できる状況に整える。例えば、カーテンは閉めるか開けるか。開けたままで窓の外から誰かに見られているような感覚になり落ち着かないのなら閉めるし、閉めて圧迫感を感じるのなら開けておく。 私はカーテンは今回はまだ外が明るかったので開けておいてもらい、大きめのフワフワしたぬいぐるみを抱え、小さな湯たんぽを膝に置いた。これがいい。そして、もう一度部屋の中が安心できるかどうかを見渡しなが

          ソマティック・エクスペリエンシング/2回目

          トラウマ治療について⑱「『心的外傷と回復』を読む」

          トラウマ研究のバイブル 「心的外傷と回復」はあまりにも有名で、トラウマについての本を読むと、必ずどこかしらで引用されていたり言及されていた。いずれは読みたい、読むべきだと思いながらここまで引っ張ってしまった。ちなみについ最近出版された「真実と修復」もそのうち読んでみたい。 著者のジュディス・ハーマン博士は複雑性PTSDの提唱者だ。女性の性暴力被害を中心に、心的外傷の研究を続けてきた。 硬質な文章なのに引き込まれていく この本は2023年に出版された増補新版で、ハーマン

          トラウマ治療について⑱「『心的外傷と回復』を読む」

          EMDR/12回目

          マッサージが怖くなくなった 最近、股関節の神経痛が出てきてしまい、整形外科とそこでのリハビリを受けている。リハビリの理学療法士さんは女性で、朴訥として穏やかで一緒にいるとなぜか気持ちが暖かくなる人だ。リハビリ自体は毎回20分程度なのだが、そのたびにホンワカした気分になれる。もしかしたらこれが協働調整だったりする…?と感じている。さらに、整体に通い始めた。女性の整体師さんが力を使わずに施術してくれるところだ。毎回「ゴッドハンドだ…」と震えるぐらい良い。そこでも穏やかな空気が流

          EMDR/12回目

          トラウマについての捉え方とかバウンダリーとか治療の進み方とか

          トラウマ=封じ込めた感情ってことか! 何となく、いくつかの記事を読んで思うことを書いておこうかなと思う。 「トラウマ」と聞くと、何となく大げさすぎるような感じがして、ほとんどの人は自分には関係が無いと思うだろう。私もまだたまに「そんな大げさな」とちょっと思ったりする。 いろいろな本を読み進めるうちに、ただ悲しかったり辛かったりするだけではなく、それによって感情制御が未発達であるとか、自律神経の調整をする能力が育っていないとか、いろいろなことが起きているのだと分かるようにな

          トラウマについての捉え方とかバウンダリーとか治療の進み方とか

          【自分用メモ】旧Twitterで参考にしたいアカウントリスト

          旧Twitter(Xって書きたくない)も、情報の宝庫である。専門家もトラウマ治療中の人たちもいるし、精度の高い新しい情報を得ることができる。 「自分用メモ」とは書いたが、これはご紹介したいという意味合いの方が強い。頭でっかちになるのはどうかとは思うが、それでも知ることは力を得ることだと私は信じている。 また、それぞれのアカウントの方たちはサイトやnoteのURLをプロフィールに貼っているので、そこを見てみることもお勧めしたい。 トラウマ治療当事者のアカウントも多くフォロー

          【自分用メモ】旧Twitterで参考にしたいアカウントリスト

          EMDR/11回目

          驚くほど解放された感がある 前回の記憶処理から2週間、うまくは言えないがかなり解放された感覚になっていた。ただ、急にいろいろと魔法のように変わったということではない気がする。髪の毛が延びるような、薄皮を剥ぐような、本当に少しずつの積み重ねで実感できるようになってきたという感じだ。 感情を感じたり過去の出来事に触れるのは毎回その場のセッションのみで終わるような仕組みになっているし、今ここにいる自分を常に意識しながらではあるし、EMDRはそんなに時間がかからない。でもやはりト

          EMDR/11回目

          【自分用メモ】トラウマ関連で読み返したい記事リスト

          本もいいけど記事もね 本を読んでいる時に関連する事柄を調べてトラウマ関連の記事を見つけたり、治療者や良さそうな専門家のウェブサイトを見つけたりすることがよくある。また、旧Twitterでも情報が結構入ってくる。 それらをスマホのお気に入りに保存していたが、この辺で整理してこのnoteに貼っておこうと思い立った。 このnoteは私の記録用で、アウトプットのためだったり読み返すためだったりするので、もっと自分のために便利に使いたい。そのついでといっては何だが、興味のある方の参

          【自分用メモ】トラウマ関連で読み返したい記事リスト

          トラウマ治療について⑰「困ったときに親を見ると安心できる関係性」

          EMDRと家族療法についての本 この本は、EMDRを受ける前にどんなものか知りたいと思った時期に購入した。こちらの記事で触れた、EMDRを行う過程が書かれていた同じ著者の「子育てに苦しむ母との心理臨床」と同時に購入したものだ。 購入したはいいもののそのうち他に気になる本がどんどん出てきてしまい、すっかり読みそびれていた。「子育てに苦しむ母との心理臨床」は乳幼児とその母について書かれているが、今回の「子どもの感情コントロールと心理臨床」は、幼児期以降の子どもと親との関係性や

          トラウマ治療について⑰「困ったときに親を見ると安心できる関係性」

          EMDR/10回目

          前回までとは打って変わって穏やかな日々だった 今回までの2週間は、とても穏やかな日々だった。フラッシュバックも怒りも無く、何となく「気が済んだ」というような感覚だった。こういう時期もあるし、前回のような時期もあるということなのだろう。 セラピストからは部屋に入ると「今日は目に力がありますね」と言われた。前回よりは確かに元気な状態だと思う。 前回怒りの気持ちを正直に話したことで、セラピストに気を遣わせてしまっているのではないかと思い、そこで「こういうところだよなあ」と気づい

          EMDR/10回目

          トラウマ治療について⑯「ポリヴェーガル理論・実践編」

          理論と実践を学ぶ 先日こちらの本を読んだ時に載っていたワークがとてもよかった。毎日やっているのだが、そのワークを考案したのはスタンレー・ローゼンバーグさんという有名な臨床家であることが書いてあった。 興味が出てきて調べたら、スタンレー・ローゼンバーグ氏の著書を見つけたので読んでみることにした。 神経系の仕組みをガッツリ解説してある 著者のローゼンバーグ氏はもともと身体をケアするセラピストだったのだが、ポリヴェーガル理論を知ることにより迷走神経にアプローチして回復へと導

          トラウマ治療について⑯「ポリヴェーガル理論・実践編」

          ソマティック・エクスペリエンシング/1回目

          この場所は安心できるかどうか 今回も部屋に入ると、好きなぬいぐるみや膝掛けを選ばせてくれた。今回は大きめの白いアザラシを選んだ。椅子の上に湯たんぽもあったので、それを膝の上に乗せ、その上にぬいぐるみを乗せて抱き抱えた。温かくてホッとする。 そして、カーテンは閉めてもらい(閉塞感が嫌なクライアントもいるのだろう)、空調の確認をする。座って落ち着いたら、ゆっくりと首と目をめぐらせて「ここが安全な場所かどうか」を納得がいくまで確認する。 おそらくここまでは毎回の一連の流れにな

          ソマティック・エクスペリエンシング/1回目

          トラウマ治療について⑮「安心したい」

          周りに安心を求める以外にできること 「安心したい」というのは、どんな人でも切実に思っていることだと思う。どうなったら安心なのか?配偶者が優しくて話を聞いてくれることなのか、子どもがすくすく育っていい学校に行って頑張ってくれることなのか、お金がたくさんあることなのか。 否、である。 自分の内側に安心感が無く、安心させてほしいと周りに求めているうちは安心できない。人生なんて何が起こるかわからない。そのたびに自分の安心感が乱高下して振り回されるのは真っ平御免だ。私はこれまでそう

          トラウマ治療について⑮「安心したい」