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『小さなギアで快適へ踏み出す』YOAKE PRODUCTS

楽しく過ごすのが一番いい。

生きたいように生きる。
解放的な人生を貫くことは現代において一つのテーマとなりつつある。
「好き」に熱中し、「気持ちいい」に没頭。
自分が感じる「楽しい」を浴びて、踊るように人生を謳歌する。

果たしてその「楽しい」に、人はどれだけ真摯になれるだろう?

いま、十分に楽しいから。
「楽しい」が「楽しい」であれるよう、代償を支払ってはいないか?
もちろん、楽しいばかりが人生ではない。時には我慢も必要だろう。
けれど、その我慢は本当に必要な我慢なのだろうか?

押さえつける自分を取っ払って、より純度の高い「楽しい」を追求する。
それを許すかどうかは結局のところ自分次第だ。
まだまだもう一歩、踏み出せはしないか?

『YOAKE PRODUCTS』が提供するプロダクトは、そうした「楽しい」への追求心に根ざしたもの。
フェスへの情熱は、やがて雨にも風にも負けないキャンプギアを生み出した。

「防水」ではなく「快適」を目指した。

山田翔大さんが代表を務める会社、『YOAKE』。
デジタルマーケティングのコンサルティングを主な事業としており、プロダクトの製作は本業ではない。

そんな『YOAKE』が設立したブランド、『YOAKE PRODUCTS』で販売されているのが、アウトドアレインウェア「Waterproof Socks」だ。

水たまりを踏んでも平気な、防水機能に特化した靴下。
ニッチな分野に挑戦した理由には、山田さんの趣味が関係していた。

「昔から野外フェスが大好きなんです。けど、フェス当日に雨が降る日もある。長靴を持っていくと荷物になるし、履いていくと暑い。我慢してサンダルで雨をやり過ごすと、足が冷えるわドロドロになるわで大変なことになります。そんな中で、自分が欲しいと思えるものを追求しました」

防水を切り口に開発は始まった。
しかし調査段階で、防水にこだわった製品でも不快感を覚えることがあったそうだ。

その原因は「蒸れ」。

防水が完璧だったとしても、水が抜けず蒸れるように感じては結果的に不快になる。それを発見し、山田さんは試行錯誤を繰り返した。


「僕らが目指すのは、フェスやアウトドアを快適に楽しんでもらうこと。快適さを担保するために製品改良を続けました。普通の靴下くらいの機能性だと許せなくて、蒸れがないものを目指しましたね。自分がいらないものは売りたくなかったので」


結果的に時間がかかったのは蒸れ感を出さない技術の追求。
台湾の工場とやりとりし、コロナ渦に突入した関係もあって開発までは2年の歳月を要した。
コロナの影響でサンプルが届かないなどの困難を乗り越え、最終的なサンプルは2021年の7月に完成。奇しくもフェスシーズンだった。

「これは出せないなと思ったので、さらに改善を重ねました。フェスに履いていくならと思い、1年遅らせて万全の状態で発売しました」

快適を徹底し、理想の機能を追い求める。
「野外フェスに履いていく」を貫き、「Waterproof Socks」は完成した。

体験価値をアップデート。

「Waterproof Socks」をきっかけにブランドのスタートを決めた『YOAKE PRODUCTS』。
「語りたくなる体験をプラスする。」をコンセプトに、今後もプロダクト製作を続けていく。

使うことで、その体験の価値を向上させる。
それこそがいいブランドの条件だと山田さんは語る。

「不快になるって、自分の体験価値を下げてしまうことだと思うんです。フェスでビールを飲んでアーティストの話を聞くにしても、雨に濡れてびしゃびしゃになって寒い思いをすると残念な思い出になる。快適に過ごせれば、本当だったらなくなっていく体験価値を底上げできる。『このウェアを履いていたからフェスがすごくよかった』とか、元々の体験を高めるものとして捉えています」

山田さんは「ブランドには自分がアガることを期待する」という。
特定のブランドを着て高まるというよりは、快適になりたいからそのブランドを選ぶ。
この考え方は『YOAKE PRODUCTS』にも適用されている。

「目を向けていなかったものをアップデートする。気づいて何かを変えてみることで、体験価値を向上させる。濡れるのがいや、そこで『長靴でいいじゃん』『防水の靴下でいいじゃん』となるところを、一歩踏み込んでみる。よくよく考えたら必要だよねってプロダクトを開発していきたいです」

快適を求める誰かの背中を押す。
挑戦に貪欲な誰かの気持ちを後押しし、踏み出してもらう。
『YOAKE』の主軸となるマーケティング事業ともそれはつながっている。

「僕らと関わっている人に、何かに挑戦したくなってもらう。それが僕らのやりたいことです。挑戦する人ってエネルギーに満ちてて、輝いて見えるじゃないですか。いまの社会にはそのエネルギーが足りてないよな、って感じるところがあるんです。ブランドとしても『フェスに行きたい』とか『アウトドアをやってみたい』とかを応援できる、誰かに手を差し伸べられるブランドでありたいです」

人を応援するプロダクトを作る。
そこで生まれたエネルギーが少しずつ世の中を変えていくと、山田さんは考えている。

「雨だけど外に出ないと」なときも大活躍。
濡れと蒸れを封じるギアで日々の暮らしも快適に。

さあ、今日は朝まで踊り明かそう。

『YOAKE PRODUCTS』では「Waterproof Socks」をキャンプギアとして販売している。3層構造の生地で完全防水、水気を蒸発させる透湿性、湿気を感じさせない快適性に加え、持ち運び便利なサイズ感、洗濯の簡単さなど使用前後まで考えて設計。

メインターゲットはライトなアウトドア好き。
雨を想定すると増えてしまう荷物を「Waterproof Socks」に置き換え、金銭的負担や準備にかかる手間を減らす。
アウトドアへのハードルを下げることも狙いとしてあるらしい。


「Waterproof Socks」ならポシェットにこのサイズ。
雨用の装備をこれ1つで。

「次のプロダクトを早く出したい」と山田さんは言う。
開発を進める中で、コンセプトをずらさないことを大切にしている。

「コンセプトにこだわり続けてユーザーさんとつながっていければ、ゆくゆくは愛着を持ってもらえると思うんです。『この視点あったんだ』『いいね、これも欲しい』と愛されるようなブランドになってほしいですね」

最後に、フェスが大好きな山田さんにフェスの楽しみ方を聞いてみた。

「行くフェスによって楽しみ方は変わりますね。大規模なフェスは知らない国の知らないバンドでもめちゃくちゃ面白いです。自然の中で聴く音楽っていうのが、普段とは違う解放感があります。逆に小さい規模のフェスだと自分が聞きたいバンドを聴けるので、音楽がメインになってくると思います」

しかし、ただ音楽を楽しむイベントではないようだ。

「完全に海外旅行、別世界に行く感じ。普段のいろんなストレスをシャットアウトして、音楽を聴きながらお酒を飲む。楽しいことだけを求めるモードに入る感じです」

「好き」に熱中し、「気持ちいい」に没頭。
自分が感じる「楽しい」を浴びて、踊るように人生を謳歌する。

そこに全力を注ぐことは、諦めなくてもいいのかもしれない。
快適を追い求め、ただひたむきに挑戦する。
夜明けまで踊るように、楽しみとともに生きていく。
踏み出すのはいまからでも遅くない。

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・ブランド運営会社

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執筆者:廣瀬慎

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