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わし流 芸術の春夏秋冬

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美術館・文学館・映画館など、いろいろ行ってます。
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2022年6月の記事一覧

ヒット作を後の世代の絵師がリメイク…って、いまもマンガでやってることを100年以上前にやってたのかよ!! わし流 芸術の夏2022⑤「北斎とライバルたち」太田記念美術館

ヒット作を後の世代の絵師がリメイク…って、いまもマンガでやってることを100年以上前にやってたのかよ!! わし流 芸術の夏2022⑤「北斎とライバルたち」太田記念美術館

「ライバルたち」とはここではおもに広重、写楽、英泉、国芳となっていますが、タイトルにあるのは北斎が描いた挿絵を後になって「最後の浮世絵師」月岡芳年がリメイクしている作品が展示してあったのです。上手いということでは北斎以上といえるような気がする芳年、リメイクする人選としては最適でしたな~。

何度も何度も見ている北斎ですが、見飽きません。前回の大英博物館の展示での説明に「北斎は1人ではとても研究しき

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素っ裸で前を桶で隠しながらチャンバラ、こんなの勝新以外にできないね…わし流 芸術の夏2022④「座頭市あばれ火祭り」新文芸坐…さりげなく自慢入り

素っ裸で前を桶で隠しながらチャンバラ、こんなの勝新以外にできないね…わし流 芸術の夏2022④「座頭市あばれ火祭り」新文芸坐…さりげなく自慢入り

勝新太郎、仲代達矢、大原麗子、吉行和子、森雅之、ピーター、最後には田中邦衛まで…いま思えばオールスター映画だったんですな、こりゃ。いまの若者にはわかってもらえないかもしれんけど。1070年の作品でワシでもリアルタイムでなく、最初に見たのはVHSをレンタルして見たのでしたが、今回大画面で見るとやっぱし迫力ありました!

ところで素っ裸での立ち回りといえば、ショーケンも「傷だらけの天使」の一遍でやって

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リーさん4Kやるっつ~からリニューアル後 初の新文芸坐、便利になるも名画座らしさがすこ~し失われつつあるのが寂しい…10代の記憶がよみがえる、劇場での鑑賞21回目ぐらいの「死亡遊戯」と劇場では47年ぶりぐらい? の「ドラゴンへの道」/新文芸坐…わし流 芸術の夏2022③

リーさん4Kやるっつ~からリニューアル後 初の新文芸坐、便利になるも名画座らしさがすこ~し失われつつあるのが寂しい…10代の記憶がよみがえる、劇場での鑑賞21回目ぐらいの「死亡遊戯」と劇場では47年ぶりぐらい? の「ドラゴンへの道」/新文芸坐…わし流 芸術の夏2022③



ブルース・リー4Kをやるというので重すぎる腰を1年2カ月以上ぶりに上げてリニューアル後初の、池袋は新文芸坐へ。

到着するなり「なんか違うな…」と思ったのは入り口にあった「ただいま公開中」や「これからのラインナップ」的なポスター等が張り巡らしてあったウインドーがなく、自転車置き場になっていました。あれこそが「昭和の名画座」の名残りだったのに、なんか寂しいなぁ…。とはいえ、事前に指定席ネット予約

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夏の始まり、海の近くの美術館へ…わし流ショボ鉄旅㉜…わし流 芸術の夏2022①「松竹大船撮影所物語」②「生誕100年 朝倉摂 展」合同…さりげなく自慢入り

夏の始まり、海の近くの美術館へ…わし流ショボ鉄旅㉜…わし流 芸術の夏2022①「松竹大船撮影所物語」②「生誕100年 朝倉摂 展」合同…さりげなく自慢入り

夏の到来を感じさせる日、久々にJRを乗り継いで鎌倉へ出かけました。混雑する小町通をなるべく避け、若宮大路を歩いて…といっても一部、小町通を通ることになりましたが、とにかくときどき行ってる川喜多映画記念館へ。ここでは

わし流 芸術の夏2022「追悼・山内静夫 松竹大船撮影所物語」川喜多映画記念館

が展示中。作家・里見弴の四男にして松竹映画のプロデューサー、あの小津先生の「早春」から遺作「秋刀魚の

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「どこを向いても彼女がいるような気がする」って寅さんでもそこまでは…というほどの恋煩いだよ…わし流 芸術の春2022⑲「ノートルダムの鐘」劇団四季/KAAT 神奈川芸術劇場

「どこを向いても彼女がいるような気がする」って寅さんでもそこまでは…というほどの恋煩いだよ…わし流 芸術の春2022⑲「ノートルダムの鐘」劇団四季/KAAT 神奈川芸術劇場



本作はディズニーのアニメの絵ミュージカル化。もちろんアニメも見ているけどそれほどの記憶はなく、むしろ「あしたのジョー」で少年院での慰問公園のシーンでおっちゃんが本気でぶったたかれていることにジョーが怒るところが記憶にあるワシ。おっちゃんとジョーーは親子同然ですからね~。

なので主人公のカジモドはおっさんであるような錯覚をしていたのですが、実は若者なんですね。

とにかく鐘のセットが凄い。カジ

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大正ロマンの頃にタイムスリップ…わし流 芸術の春2022⑱「大正ロマン×百段階段」 東京都指定文化財「百段階段」

大正ロマンの頃にタイムスリップ…わし流 芸術の春2022⑱「大正ロマン×百段階段」 東京都指定文化財「百段階段」

⑰の特撮展から、降りた東西線木場ではなく半蔵門線の清澄白河で東京メトロへ。このところ都心方面へは「西武東京メトロパス」を使用しているため、安あがりにはなりますが、永田町で南北線に乗り換えるときに途中止まりがあったりして、意外と時間がかかる移動でした。1時間ぐらいかかっちゃったかなぁ。

「てんや」で昼食のあと、ホテル雅叙園東京にある「百段階段」へ。駅から急な坂道を下りるということは帰りは登らなけれ

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