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毎日が病みあがり

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2021年1月の記事一覧

えいよう

えいよう

このところ、オットがメキメキと太っている。運動を一切せず、炭水化物ばかり食べているからだろう。家から一歩も出ない日がけっこうある。専業主婦でももう少し出かけるぞ、と思う。

リモート勤務は気楽でいいなと思っていた。始業時間ギリギリまで寝ていられるし、仕事がひと段落ついたら、ごろりと横になって構わない。テレビを見たり、お菓子を食べたりしても、誰にも叱られない。昼寝したって、バレやしない。

でも一方

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せんしゃ

せんしゃ

福岡は黄砂の影響がすごい。秋の終わりから初夏にかけて、空が白くかすむ。冬場にすっきりと青空が見える日はほとんどない。かすんだ空が、時には黄色く見える時もある。雨が降るごとに、車には細かい砂の粒子が積み重なり、無残な姿になる。雪だとなおさらだ。屋根のない駐車場に車を停めているので、わが家の車はすぐにドロドロになる。しかも、濃い色なので汚れが目立つ。

オットが今日、「夕方から洗車に行かないか」と言っ

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あじへん

あじへん

鍋物があまり好きではなかった。グツグツと煮える野菜や肉や魚が、美味しそうには見えない。食べ歩き番組やグルメドラマを見ていても、鍋物に関してはちっとも羨ましくない。鍋の蓋を開けた時にブワッと湯気が立って、みんながぱあっと笑顔になる、みたいな構図のなかに、わたしはいなかった。

なぜだろう。ずっと考えていた。どうして鍋物が好きじゃないんだろう。答えは、子どもの頃の食生活にあった。わたしの実家では、鍋物

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ごろにゃ

ごろにゃ

この町には、すれ違いざまに「ごろにゃ〜ん」と声をかけていくおじいさんがいる。

わたしが最初に遭遇してから、軽く10年は経つ。おじいさんは、いつも自転車に乗っている。キコキコと向こうの方からやってきて、あるいは後ろからやってきて、すれ違いざま、追い抜きざまに、何かひとこと言ってから「ごろにゃ〜ん」と決め台詞のように発していく。

顔や手はシワだらけで、日焼けなのかお風呂に入ってない汚れなのかわから

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せつぶん

せつぶん

今年の節分は、鬼事情もちょっと変わってしまうんだろうな。鬼たちが「緑と黒の市松模様を纏ったちびっ子たちが攻めてくるらしい。イノシシの頭をかぶったやつもいるらしい。どうするどうする」とか相談してるかもしれないな。と、毒にも薬にもならないようなことを考えている。

今日、福岡は寒波が緩んで、曇り空が明るく晴れてきた。風は冷たいが陽射しは暖かい。空は珍しく青く、なんとなく春が近づく気配を感じた。

春が

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おえかき

おえかき

noteのサークル『夜に絵を描く』に入っていて、月に2回のお絵かき会に参加している。一丁前に参加といっても、すごい絵を描けるわけではなく、記号みたいなやつばかり描いている。

7分で描いたのは、模写。お題は「このごろ、一番美しいと思ったもの」。わたしは今日、「ヒグチユウコ展」に出かけて、散財してきた。展示されている全ての作品に「ほー」「はー」「ヤバイ」「たまらん」「かわいい」「こわい」「すごい」と

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Pmda

Pmda

「今クールのドラマはどれも面白いなあ」とオットが言った。わたしは「コンクールのドラマ?」と聞き返した。「今クールね」とオットは言い返してきた。ちょっとギョーカイ人ぽく言ってみた、らしい。どれも面白いから、どれも見たい。時間が足りない。

さて、その中のひとつ「天国と地獄〜サイコな2人〜」は、男女の入れ替わりもの。善悪の入れ替わりでもある。「転校生」のオマージュなのか、階段からゴロゴロ。その点につい

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えいよう

えいよう

「イライラするんです。どうしたら治りますか。」と中学生に聞かれた。「えー。深呼吸してみたら」と言ったら「今じゃないです。このごろ、家にいる時とか、すぐにイライラしちゃって」と返された。

「カルシウムが必要なんじゃないですかね」とわたしが言うと、彼女はシラッとした表情で「いや、そういうことじゃなくて」と言いながら、もうこの話は終わり、という顔をした。

以前、イライラしたらタコを食えと聞いたことも

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はんかち

はんかち

宮本浩次のカバーアルバムをオットが気に入って聴いている。懐かしい曲ばかり。昭和の歌謡曲の歌詞には時代感があって、その時だったから良かったのかも、と思うものもある。よく、古い映画やドラマのオンエアの時に「作品のオリジナリティを尊重するために当時の表現をそのままで上映します」みたいなことが書いてあるが、あんな感じがする。

木綿のハンカチーフという歌があって、昭和の頃に聴いていたときは、いい歌だと大人

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みなおし

みなおし

日曜劇場「天国と地獄」の第一話を見た。繰り返しTVerで番宣を見せられて、もうお腹いっぱいな感じで、見る予定はなかった。しかしついに根負けして見てしまった。いやあ、高橋一生も北村一輝も、悪い人や怖い人をやらせたらうまいなあ。入れ替わってしまったあとの綾瀬はるかと高橋一生も、やっぱりうまいなあと思った。1時間9分。1話を見終わって、結構重いなあと思ってチャンネルを閉じた、すると、サムネイルの並びに違

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ふりょう

ふりょう

またしても体調不良である。原因は明白で、『睡眠不足』と『しゃべりすぎ』である。睡眠不足をどこかでリセットしなければ。昨日、そのはずだったのに、できなかった。今夜なんとかしよう。

『しゃべりすぎ』は、今日、フリースクールで、ある生徒が話しかけてきたからだ。彼女は中学2年生。いつもおとなしくて、話をこちらから振っても3回に1回しか話が続かない。大抵は、「いえ」とか「はあ」とかで終わってしまう。会話が

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すいみん

すいみん

えーと、今から嘘をつく。

ああ眠い。めちゃくちゃ眠い。noteなんか書いてる場合じゃない。早く寝ないと体に悪い。もう書きたくて書きたくてたまらないんだけど、とにかく眠すぎてもう無理。頭が働かないから書くこともないし。寝よう。おやすみ。

さて。どこからどこまでが本音で、どこらへんが嘘なのか。

かくこと

かくこと

今日は書くことがないなあ、と思った。そんなはずはない。書こうと思うなら、いくらだって材料はあるはずだ。でもそれらを取捨選択しているわたしは、ジャッジの基準をどこに置いていいかわからないでいる。

「わたしは頭が悪いから、文章が書けない」と言う人がいる。違うと思う。頭が悪いから書けないのではなくて、書き慣れていないから書けないのだ。書いているうちに、書けるようになっていく。

書く人は、書くまえに、

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たたる?

たたる?

昨日「久しぶりに梅ヶ枝餅食べたいなあ」と思っただけなのだが、なんとなくその由来を確かめてみようという気になった。すると菅原道真公のことが気になって、かといって現地取材や図書館の文献で調べるほどの余力もなく、つらつらとネットを彷徨いながら拾い読みをしてみた。

出るね。彼のトピックには「恨み」「呪い」「祟り」の文字が並ぶ。

政治犯として、当時としては地の果てである九州に送られ、単なる都落ちだけでは

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