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毎日が病みあがり

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日々のあれこれを書いています。
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2019年11月の記事一覧

寝ていられるか小春日和。

寝ていられるか小春日和。

天気がいい。天気がいいと、気分がいい。なんでもうまくいく気がする。

まず、洗濯物がよく乾く。靴だって何足も洗いたい。明るいから、ものがよく見える。山積みになった家の中のごちゃごちゃがよく見える。片付けたいー。

このひと月あまり、寝たり起きたりしていた。何もかもが山積みだ。家事のあれこれ。仕事のあれこれ。最低限の家事と、自分の世話のみ。仕事に至っては、全く進展していない。

ああ、もう、こうして

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無理すると節約できない。

無理すると節約できない。

わが家はオットのお給料だけで生活をしている。文章教室はボランティア価格なので、わたしには収入がほとんどないのだ。これではいかん、働かねば、と思ったものの、いくつか受けたパートは不採用。

文章教室を続けたいから、シフト制のアルバイトを探しているのだが、あらかじめ「この曜日のこの時間帯はだめ」と言ってしまったら、「そうですか」と面接官の顔は暗い。やはり、どのシフトを入れてもよい人が優先だ。
しかし、

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遠吠え

遠吠え

気持ちとしては、遠吠えをしたい。

「痛い〜〜〜〜〜!」と、叫びたい。

痛いから、つい、ウッとかヒッとか声が出るし、ハアハアと息が荒くなる。

こうして自分が痛みを持つことで、初めてわかる辛さがある。想像でしかなかった痛みが手元にある。
医療ドラマの患者さんが、どれくらい辛いのか、本当によくわかる。

この痛みを想像力の糧にしよう。痛いと言ってる人をいたわってあげよう。

そして、今夜はもう寝よ

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ロボ化

ロボ化

肋骨が痛い。

肋骨が痛いような気がしているが、本当はどうかわからない。肋骨を覆っている筋膜が傷んでいるのかもしれない。けっこう広い範囲で痛む。

昨日、あまりの痛さに外科へ行ってみた。行ってみてわかったこと。それは「痛み」は歩行を大きく阻止するということ。

痛くなってから、わたしはわたしなりに、家で安静にしていた。出かけることはあっても、車や自転車を使い、自分の足をあまり使っていなかった。しか

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外科、安楽死、落選

今日みたいなてんこ盛りの日はあまりない。

昨日のnoteで自分を追い込んで、朝から病院に行った。ここは超高齢の兄弟医師が、今日も元気に開業中。わたしの担当医は、オステオパシーの使い手であり、漢方の達人、そして患者に寄り添う外科医である。

先生は開口一番「奥さま、今日はどうなさいましたか」と言う。必ず、である。「肩が痛くて、肘から先が痺れていて、胸のあたり、特に肋骨が痛みます」と言うと、ふむふむ

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筋肉痛だったらいいな

筋肉痛だったらいいな

痛い。

どうにもこうにも、痛みで起きあがれない。仰向けに寝そべった状態で、パソコンを使っている。

胸のあたりから、おへそのあたりまで。激痛。じっとしていても、痛い。
ここ数週間、かなり咳き込んでいたので、もしかしたら肋骨にヒビでも入ったのかもしれない。ズキズキする。

1週間くらい前から痛み始め、どんどん痛くなる。筋肉痛だったら、軽減していくはずなのに、少しもよくならない。

なぜ病院に行って

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あっこちゃんと珍道中 ⑨何を食べたか

あっこちゃんと珍道中 ⑨何を食べたか

到着当日、超絶まずいパスタを食べた。それからというもの、非常に慎重に食べ物を選ぶことになった。
・・・・・・
いちばん印象深かったのは、ロンドンに到着直後に入ったハンバーガー屋でのことだ。ハンバーガーを食べながら、正面に座ったあっこちゃんを見た。彼女がニコッと笑った顔に違和感があった。あっ、そうか!
「ねえ、あっこちゃん、前歯が一本…ないよ?」
えっ、と驚いたあっこちゃんは、ハンバーガーを見た。そ

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あっこちゃんと珍道中 ⑧ロンドン自然史博物館

わずかな滞在中に、一人で自然史博物館に2回行った。「そんなに好きなの?」とあっこちゃんに驚かれたが、そんなに好きなんである。

なんといっても、建物の重厚さ。歴史を感じさせる石造り。要所にガーゴイルが陣取って、街を見下ろしている。その像を上階の窓から覗くのがとても気に入った。ガーゴイルと一緒に下界を見下ろすと、住んだこともない街なのに「やあみんな、今日も元気かね?」という気持ちになる。

自然史博

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あっこちゃんと珍道中 ⑦ロイヤルカレッジオブアート

あっこちゃんと珍道中 ⑦ロイヤルカレッジオブアート

あっこちゃんとのイギリス旅行の思い出。

当時、あっこちゃんの同級生がRoyal College of Artに留学していた。「頼まれた物を渡すだけなんだけど、りかよんも行く?」と聞かれた。わたしは嬉々としてついて行った。外国の美術大学なんて、どんなところか見てみたいじゃないの。

学校は近代建築で、思った感じではなかった。もっとこう、ホグワーツ的な重厚なイメージを勝手に思い描いていたのだが。

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目的の違う部屋 #はじめて借りたあの部屋

22歳。わたしにはお金がなかった。不動産屋は「この辺は1DKでも4~5万円くらいですね」と言った。「月給が10万円で、そこから税金と国民保険料を引かれます」と打ち明けたら、その人はちょっと考えて「25,000円の部屋がありますけど」と言い、「女性にはあまりオススメはしないのですが」と付け加えた。

戦後のどさくさで建ち並んだと思われる、ごちゃごちゃとした街並みにその2階建てのアパートはあった。築年

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あっこちゃんと珍道中 ⑥ロンドン塔周辺

あっこちゃんと珍道中 ⑥ロンドン塔周辺

あっこちゃんとの旅行。なんだか懐かしくなって、写真がないか探してみた。なかった。残念。もう、わたしの記憶力に頼るしかない。

当時はまだデジカメが一般的には普及していなくて、フィルムのコンパクトカメラが大活躍していた。たしか日本からFUJIFILMを10本くらい持って行き、ロンドンでコダックを買い足しながら歩いたと思う。そんな写真を先日まで置いていたのに、いつのまにか捨ててしまったか、どこかへやっ

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あっこちゃんと珍道中 ⑤ナイトライフ

あっこちゃんと珍道中 ⑤ナイトライフ

イギリスに行った時の話の続き。思い出せるうちに書いておこうと思う。

あっこちゃんにとって『クラブで踊る』というのがこの旅の目的の一つでもあった。あっこちゃんは「ごめん、興味ないかもしれないけど、一緒に来てくれる?さすがにちょっと怖いから」と言った。わたしは音楽やクラブには疎いが、好奇心だけは旺盛なので、喜んでついて行った。

どんだけ怖いかと思ったが、行ってみればそうでもなかった。石畳の路地裏に

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あっこちゃんと珍道中 ④にわか雨

滞在中のロンドンは、毎日、晴天だった。あっこちゃんは晴れ女だから。

でもその日は、にわか雨が降った。わたしとあっこちゃんは、街はずれを歩いていたのだが、傘を買おうと思い立った。わたしたちが店に入ると、奥からスーツにネクタイ姿の紳士がおっとりと現れて、何かお探しですかと聞いた。わたしは旅行用の折りたたみの傘が欲しい、と言うとあっこちゃんがそれを訳してくれて、店主は「なるほど」と頷いた。

それなら

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あっこちゃんと珍道中 ③ホテル

あっこちゃんと珍道中 ③ホテル

あっこちゃんとのイギリス旅行、久しぶりにいろんなことを思い出した。(多分、まだまだ書くと思います。すみません。)

わたしたちが泊まったのは、高級でもないが、安宿でもないフツーのホテル。ただ、嫌な予感がしたのは、異様に大きいということ。これは団体客が泊まるタイプのホテルだ。案の定、アメリカからやってきた修学旅行客が同じフロアに泊まっていた。

夜中に大声で歌うわ、壁を叩いて踊りまくるわ、辟易した。

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