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【要約】DIE WITH ZERO 読書記録16

DIE WITH ZERO

ビル・パーキンス


「人生が豊かになりすぎる究極のルール」という謳い文句に魅せられたため、手に取った一冊。

「積み立てNISA」「FIRE」という言葉を最近はよく耳にするが、資産形成やお金との関わり方にちょっと違った視点を与えてくれる内容であった。

お金を稼ぐことや資産を増やしていくことに一定の満足感を感じるのは、資本主義で生きるヒトにとっては自然なことであると思う一方で、「人生最後に残るのは思い出である」という言葉は、すごく自覚するべき教訓であるとも思った。

モノを購入した時の幸福感は、購入時がピークで時間と共に低減していく。

それに対して、経験を購入した時の幸福感は、時間と共に増していく、「記憶の配当」を得ることができる。

そして若い時期(健康面、身体面での不安要素がない時期)にリスクを取っていろんな経験をすることの大切さを再認識した。

資産を使い切って死ぬ(ゼロで死ぬ)ことに対する反論としては、①老後の急な高額出費、②子供への相続が挙げられていたが、それぞれに対して、①保険でカバーする、②死んでから与える理由はない、今与えよ、という合理的な解決方法を提示していた。

長生きすることへのリスクは、民間の保険に入ることでみんなでリスクを分散すればいいし、子供に資産を相続しようと考えているのであれば、今すればいい。
死ぬ前に資産をもらったほうがよりそのお金から引き出せる価値は大きくなるから。
(死んでから相続すると、子供はもう50,60歳となってしまっているから)

一旦社会人になって、ある程度お金ぐことができるようになった人の方がより刺さる内容ではあると思うが、大学生の時点でこの考え方を持っていることは資産形成への考え方や、若さへの価値を正当に評価できたりすることにつながると感じた。

「デメリットの少ないことに対する挑戦は、しないことがリスクである」

気になった方はぜひ。


では、また。


〇読書記録


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