【初心者向け】何で円安になっているの?経済情報弱者大学生によるまとめ。
こんにちは!大学生Ryoです。
今回は、32年ぶりに1ドル150円を突破したということで話題になっている円安について、その背景や理由、どうすれば円高になるのかなどをテーマに、説明してみます。
※新聞やニュース等はほとんど見ないポンコツ大学生が自分なりにいろいろ調べてまとめたものになりますので、至らない点が多いと思います。
間違った解釈をしているところへの指摘や理解が深まるようなコメント、大募集しています。よろしくお願いします。
今話題になっている円安では、アメリカドルに対して円の価値が低くなっていることが問題となっている。
そして円安になるとどんなデメリットがあるのか。
円安であることのメリットでデメリットは双方いろいろあり、デメリットで言うと、輸入品、サービスに対してこれまでより多くの円を払わないといけなくなることや海外旅行に行くとこれまで以上に予算がかかってしまうことなどがある。
逆にメリットして、輸出品の価格競争力が高まり収益が増えることや外国人観光客がたくさん日本に訪れてくれることなどが挙げられる。
そして円安が進むことで、輸入品にかかるコストが高まり、それに伴って、輸入品を製造の際に使用している製品の値段は高くならざるを得ない。
つまり、円安は物価の上昇をもたらすことになる。
しかし、日本では様々な要因から、他国に比べてモノの値段を上げづらい、上がりづらいという特徴がある。
そうなると、製造コストは上がるが売値は上がらない→企業の利益は減少する→労働者の賃金は上がらない→国内の消費活動は冷え込む、というスパイラルに陥る。
では、この大きな問題となっている円安の背景には何があるのか。
一番に挙げられる原因は日本とアメリカの金利差の拡大である。
日本でもアメリカでもこれまで低金利(日本ではゼロ金利やマイナス金利の政策をとっていた)で数十年推移してきた。
そんな中、アメリカの中央銀行であるFRBでは、国内の急激な物価上昇に対応すべく、金利を段階的に引き上げ、2022年末までに4%台まで利上げしようとしている。
一方、日本は-0.1%(?)というマイナス金利を維持しているし、今後もマイナス金利や低金利が維持されるとされている。
お金は、金利の低いところから高いところへ流れるようになっている。
(金利の低い通貨でお金を所持しているより、金利の高いところで保持していた方がお金が増えるから)
よって、この金利差が原因で日本円を売ってアメリカドルを買う人が急増したことによって、急激な円安が発生している。
また、様々な要因から物価が上がらないという話をしたが、それが円安のもう一つの理由ともいえる。
円安や、外国での物価が上がっているのにもかかわらず、他国と比べると日本は低いインフレ率で推移している。
その理由として考えられることは、政府による価格規制が厳しいということが挙げられる。
アメリカと日本を比較すると、医療、介護、病院サービス、インフラ、大学授業料等のサービスの価格が、ここ数十年で大きな差が生まれている。
アメリカでは政府がこれらの価格に介入することが少なく、自由度が高いのに対して、日本ではこれらの領域での価格統制が厳しい。
よって、これらの領域で働く労働者の賃金は上がらず(これらの領域だけでなく、日本全体の賃金を見ても上昇率は低い)、消費活動も縮小していくことで、企業は物価を上げることができない。
またこれに加えて、日本ではバブル崩壊後の不景気が続いたことによって、国民にはデフレマインドが植え付けれてしまったということも物価が上がらない理由とされている。
日本人のデフレマインドにより、お金を使うことを躊躇し、企業の利益は増えず、労働者の賃金も上がらず、さらに消費活動が縮小していく、というように負のスパイラルを形成している。
これらの理由から日本では物価の上昇率も他国に比べて低く、インフレ率もかなりの緩やかさで上昇している。
また、この緩やかなインフレも景気が良くて物価が上がっているというよりは、円安によって輸入品に価格が上がったことでそれをカバーするために物価を上げているという状態であり、「悪いインフレ」とも言われている。
(円安がインフレを招くとも言われているし、インフレが円安を招くとも言われている)
この歴史的な円安を解決する方法は何があるのか。
一つ上げられるのは為替介入と言われるものである。
為替介入とは、「政府や日銀が為替のレートを操作すること」である。
実際には、政府や日銀がドルを売って円を買うことで、円安に歯止めをかけようとすることが今回の為替介入にあたる。
2022年9月、日銀による24年ぶりの為替介入が行われた。
これにより、145円台だったレートは140円台前半まで円高が進んだ。
しかし、その後再び円安がじりじりと進み32年ぶりに151円台を記録。
そしてその後、2022年10月22日時点で151円台後半だったレートが144円台まで一気に引き戻されたことから、2度目の為替介入が行われたと考えられている。
(実際は覆面介入というもので、日銀は為替介入を行ったことを明らかにしていない)
ただこれらの為替介入は、1回目の為替介入後、再び円安が進んだことからもわかるように、根本的な解決策にはなっていないとされている。
そのため、この円安を根本的な解決は日本経済の回復なしでは不可能との意見もある。
(アメリカのFRBは2022年12月に利上げ幅を縮小するための会議を行うとされており、日米の金利差に変化があるかもしれない)
現在アメリカにいることから、円ドルの為替レートについてはこまめにチェックはしているものの、ここまで詳しくニュースを調べたりすることはなく、いい機会となりました。
よくわからないところや、間違った解釈をしているところもあると思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ぜひコメントで感想等共有していただけますと嬉しいです。
では、また。
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