親の自己肯定感もアップする⤴️【イライラの取り扱い方】基本の3ステップ
※Podcastでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ♫
本当は、イライラなんてしたくない。
いつもニコニコ、
子どものありのままを優しく見守っていられるお母さんでいたいのに。
現実は、子どもにイライラして
「何やっているの。ダメでしょ!!」と
大きな声で叱ったり、
「言うこと聞かなかったらおやつなしだよ」と脅したり(笑)、
「もう知らないからね」と
突き放したり・・・。
そんなことを繰り返しては、
「これって全然子どもの心を大切にしてあげられてないよね」
「私ってなんて未熟なんだろう」と
自分が嫌になるような虚しい日々を過ごしていませんか?
(↑これは全部以前の私・笑)
そんな理想と現実の狭間で揺れ動くあなたに子どもにイライラしたときにぜひ試してほしい「基本の3ステップ」をご紹介したいと思います。
感情をぶつけず、溜め込まないための、基本の3ステップ
ではこれから、イライラなどネガティブな感情を取り扱うための3つのステップをご紹介しましょう。
基本の3ステップを行うときにベースとなるのが、自分の感覚に意識を向けるトレーニングです。
以前記事にしたので、こちらも併せて取り入れてみてくださいね。
ステップ1:感情を認める
いきなりなんだ?と思うかもしれませんが、これはとても大切なステップだと思っています。
特に怒りや不安、悲しみなどネガティブな種類の感情は、「感じたくない」と言う意識が働くために、小さな感情の波なら、ほとんどが無意識のレベルで無視されがちです。
大きな波を感じた時は
「ネガティブな感情はいけないものだ」
とジャッジすることで、余計に感情の波を増幅させてしまいます。
イライラしててもOK。
不安でもOK。
悲しくてもOK。
ネガティブな感情が出ている時こそ、良い悪いと判断しないでむしろ機械的に承認してみてください。
私自身、イライラが湧いてきた時、
「あ〜めっちゃイライラしてきた、
(嫌だな〜)」と感じ反射的にイライラを否定したいと思っていたときは、その感情に続いて
「本当はこうあるべきでしょ」とか
「なんで私ばっかり」などネガティブな思考がどんどん生まれ、
その思考からさらに感情が膨らんでしまい結局、大爆発する場面が多発していました。
けれども、
「あ、私イライラしているね。それでもOK」と
ありのままの自分を心の中で認めただけで、
この感情と思考のスパイラルが止まり、イライラしたとしても、少しつづ楽な感覚が増えていきました。
このステップ1をひたすら繰り返しているだけでも、感情が少し緩んで、次のステップに進みやすくなります。
ステップ2:感情を感じる
ステップ1で少し弛んだ感情を今度は感じようとしてみましょう。
感情は感じることで初めて消えていきます。
小さな子どもが、たくさん泣いた後、ケロッとしているのは、思いっきり泣くことで、湧き上がる感情が感じ尽くされたからなのです。
「感情を感じる」とは、
感情の渦の中に自分の意識が入って1点で止まっているようなイメージです。
感情を感じるプロセスは、いつも同じとは限りません。すぐに消えてしまう場合もあれば、もっと大きな波が現れてくることもあります。
これまでの人生で感じずに溜め込んでいるものが多ければ多いほど波が大きくなる可能性があります。
できれば10分~20分ぐらい意識を保ち続けてると良いですが、難しければ1日5分からでも習慣にしてみましょう。
耐えきれないほどになったら、無理はしないで中止することも予め決めておくと良いでしょう。
ステップ3:本音に気づく、本音を伝える
感情は海の波に似てるとよく言われます。
海が大荒れの時は、底が濁ってしまい何があるのか確かめようがありませんが、波が静かになったとき、海底にあるものが見えやすくなりますよね。
それと同じで、感情の波が静まった時、その奥にある自分の本音が聞こえやすくなります。
「イライラする」「悲しい」「不安だ」は確かに今あなたが感じていることかもしれませんが、その奥にあなたが捉えきれていない、本音が存在しているのです。
本音に気づく時のポイントは、無理に思考で探らないと言うことです。
思考であれこれ探ろうとすると、これまで通りの解釈を付け加えて、本音と思い込んでしまう危険性があるからです。
本音にたどりつつくには少し時間がかかります。それは、ダイビングでゆっくりと海の底に潜っていくようなイメージに似ています。
感情に集中していると、意識が、ゆっくりと心の奥深くに沈んでいくように感じます。そして、本音は「探る」というよりは「浮かび上がってくる」ものです。
焦らず自分の本音に意識を向けてみましょう。
最後に自分の本当の気持ちに気づけたら、
そのまま子どもに伝えてみましょう。
これが言葉と心を一致させて、自分のことを大切にするプロセスであり、
あなた自身の自己肯定感を上げることにつながっています。
(言葉と心を一致させることについてはこちらの記事にまとめました。)
私も、感情の奥にある本音を伝えたことでイライラが解消されたことがあります。
息子がまだ小さかった頃、
忙しい中、栄養のバランスを考えて一生懸命夕食を作ったのに、
「え?こんなご飯、僕食べたくない。肉ないの?」と一蹴され、
「人の苦労も知らないで、
なんてわがままなんだ~!!」
「だったらもう、今日の夕食はなし!!」と言うやりとりを何度も繰り返していたことがありました(笑)
そこである時「感情を丁寧に感じてみる」プロセスを辿ってみたのです。
その過程で出てきた私の本音が
「一生懸命作ったのに、食べたくないと言われて、悲しい」
「本当は認めてほしい。自分を否定されるのが辛い」でした。
これらを本音のままに
息子に丁寧に伝えてみました。
「ママさ、
体い良いものを食べてほしいなって色々考えて、
一生懸命作ったのにいらないって言われてすごく悲しいな」
すると
息子の反応がいつもと変わり、
「わかった」と素直にご飯を食べ始めたのです。
それからというもの、
「こんなご飯嫌だ~」という言葉が
「マヨネーズかけてくれる?」とか、
「ふりかけない?」とか、
「今日は肉にして!」などの
リクエストに変わっていきました(笑)
私も、イライラして子どもに当たる前に
自分の本音を伝えたことで、
「本当の私はこれが言いたかったんだな」と心が満たされました。
同時に、
「こんなに頑張っているんだから認めてよ」という意識を子どもに向けるのは、ちょっと違うよなという気持ちも湧いて
「そこまで頑張らなくてもいいよね」と肩の力が少し抜けたように感じました。
小さな出来事かもしれませんが、
本音を丁寧に伝えることで子どもとのコミュニケーションが変化し、イライラしなくても良くなった実体験として私の記憶に残っています。
遠回りのようで、実はめちゃくちゃ近道!!
ここまで、感情を取り扱うための3ステップをご紹介してきましたがいかがでしたか?
今回の内容はいきなり全部やろうとすると、とても難しく感じてしまうかもしれません。
初めから完璧を求めないで、まずはステップ1ずつだけでも順番に積み上げていくことで、
少しずつコツを掴んでもらえたらいいなと思っています。
私自身、感情の取り扱い方をトレーニングしてきて感じるのは、
ネガティブな感情が揺れ動くとき、私たちはその原因を外に求めて、何かを責めたり批判したりしがちですが、本当の原因は全て自分の中にあるんだと言うこと。
そして
「子どもをなんとかしよう」ではなく、「自分の感情をなんとかしよう」と意識を切り替えた方が、遠回りのように見えるけど、実はめちゃくちゃ近道だということです。
こうして感情に意識を向けて認めていくと、自己肯定感が確実に上がって、
自分にも子育てにも自信が持てるようになっていきますよ。
あなたも是非、今日から感情との新しい関わり方を始めてみてくださいね。
次回は、知っているようで知らない、”感情の性質”についてお話ししてみようと思います。
どうぞお楽しみに♪
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