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転妻がおくる「現場からは以上です!」

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転妻(転勤族の妻)の最前線から、日々の想いを考察します。もやもやの言語化を目指して!
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#転勤

ご当地グルメが家庭の味になった話

ご当地グルメが家庭の味になった話

かつて、わたしにとってご当地グルメは旅行に欠かせないイベントだった。

「観光」には「見る」「体験する」「食べる」の3要素が必要だと思っていて、中でも「食べる」は超重要。

比率で言ったら、
見る:体験する:食べる=1:1:2
って感じかな(つまり、食いしん坊なの)。

旅行が大満足できるものになるかどうかは、一緒に行く人が同じ感覚の持ち主かどうかにかかっている。間違いない。

夫と結婚前に岩手の

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転勤の引っ越し作業って「家族を巻き込んだサービス残業」だと思う

転勤の引っ越し作業って「家族を巻き込んだサービス残業」だと思う

常々おかしいと思ってたんだけど、うまく言語化できなかったことのひとつが転勤による引っ越し作業のもやもや。

ひとたび「転勤だ!」となれば夜な夜なネットで物件を探して、土日を使って現地へ飛んで家探し。
引っ越し直前まで夫の仕事は続くので、他の家族(主に妻)が荷造りや、手続きもろもろを進める。
そしてもちろん、またもや土日をつぶしてお引っ越し。土日どころか、GWを引っ越しでつぶしたこともありますけど?

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旅行で行くのと、そこに住むのは全然違う

旅行で行くのと、そこに住むのは全然違う

「いろんなところに行けていいね」

このセリフ、転勤のない友達に言われて転勤族がもやもやする言葉選手権が開催されたらおそらく上位にくいこむことでしょう。

それに対して転勤族が思うこと選手権で優勝するのが「旅行で行くのとそこに住むのは全然違う!」じゃないでしょうか。

実はわたし自身は「いろんなところに行けていいね」って言われたことはないんですよ。

なんでだろ。

覚えてないだけかもしれない。

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楽しむ=自分を生きる

楽しむ=自分を生きる

転勤族としての暮らしを楽しめる人と楽しめない人がいる。

どの土地に行ってもそこにあるもので幸せを感じる人もいるし、無いもの探しをする人もいる。

全員にあてはまる「転勤暮らしの楽しみ方」なんて存在しなくって、「自分にとっての楽しみ」を見つけられるかどうかなんだよね。

自分の好きを知っているか。
自分の幸せが何かを知っているか。
自ら「自分の好き」に向かって動いているか。

誰かの言葉を借りるな

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お取り寄せの効能

お取り寄せの効能

「お取り寄せ」って要は「ネット通販」なんだけど、言い方ひとつでわくわく感だったり、特別感が増すので魔法の言葉だなぁって思ってます。

新型肺炎コロナの影響で不必要に出歩かなくなって、お取り寄せがいっそう楽しくなってはかどる!

普段はそんなに食べ物をお取り寄せしないんだけど、外出ができない時の気晴らしにはもってこいだよね。

Twitterのお友達が紹介していて飛びついて買ったおいしい紅茶を飲みな

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仕事を辞めて帯同したから見えた世界

仕事を辞めて帯同したから見えた世界

転妻歴9年半、前職を辞めてから7年になる。

転勤族にならずに仕事をそのまま続けていたら、こうやってネットで何かを発信しているわたしにはなっていなかったなぁ、とよく思います。

会社という組織でのキャリアは失ったけれど、見える世界はかなり広がったなって。

社会と切り離されたからこそのネットとの出会い小さな子どもを抱えて、誰一人知り合いのいない土地で暮らすようになったあのころ。

毎日のように公園

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転校ってかわいそうなの?

転校ってかわいそうなの?

小学校高学年くらいまでにはどこかに拠点を決めようかと漠然と考えている、と前のnoteで書きました。

他の転勤族ママと話していても、やはりそれくらいにはどこかに落ち着きたいと思っているという人、多いですね。

その理由は、「転校させるのがかわいそうだから。」

でもそれってほんとうにそうかな、と思ったりもするのです。

なにゆえ転校はかわいそうなのか・仲良くなった友達と離れてしまう
・すでに人間関

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流されることに慣れてしまった

流されることに慣れてしまった

「いつまで家族で帯同するの?」

子どもがいる転勤族同士が会話をすると必ず出てくるこのフレーズ。

転勤生活の中でも1位2位を争う大きな決断だし、子どもが成長してくると避けては通れない問題なので、関心のある話題なんだ。

でもね、きっとみんなわかってるんだと思うの。

どれだけ人に聞いたって、自分の問題の答えにはならないことを。

家族の数だけ転勤の形がある家族構成も、出身地も、勤務地も、転勤サイ

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土地と結びついた記憶

土地と結びついた記憶

わたし、記憶力が人一倍ないんです。

学生時代の友達と会話していて当時のことをまったく覚えてないことよくあるし(そして相手もわたしが覚えていないこと前提で話してくれる 笑)、

銀行員時代は窓口に来るお客さんの顔と名前がぜんぜん覚えられなかったし(だって毎日同じ景色なんだもの!)、

外でママ友と家の話題になり「うちの家の床は色が濃い茶色なんだ」とか言って帰ってきたらむしろ明るい茶色で自分でびっく

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決断を正解にしていく人生

決断を正解にしていく人生

仕事を辞めてしまってよかったんだろうか。
夫の転勤に家族で帯同したけれど、子どもにとってよい選択だったんだろうか。
単身赴任という道もあったんじゃないか。

自分が選んだ道に自信が持てなくなることってありますよね。

そんな時にとても勇気づけられて、前を向いて歩く原動力になる言葉があるんです。

「決断を正解にしていく人生が素晴らしい」決断を正解にしていく人生が素晴らしい。

どっちの道を選ぶのか

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転勤制度が変わらないのなら、自分たちが変わるしかない

転勤制度が変わらないのなら、自分たちが変わるしかない

昔から変わらぬ転勤制度。
共働きが増え、終身雇用が崩壊しつつある今、いつまでも同じような転勤の仕組みが続いていくとは思わないけど、すぐに変わるものとも思えない。

「やり方が古いんだよ」って文句のひとつも言いたくなる(というか実際言ってる。めっちゃ言ってる。)けど、それじゃ何も変わらなくって、家族で一緒に暮らしたいという思いで仕事を辞めて夫に帯同する暮らしを続けて7年になる。

でも、家族の在り方

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孤独の正体

孤独の正体

転勤族の妻になってみてはじめてわかったことは「とつぜん社会に居場所がなくなる」ことの辛さ。

昨日のnoteで、「健康」の定義のひとつに「社会的に満たされる」ってことがあって、引越しはそれを満たせない状態になるんだよって話をしたんだけど。

社会とのつながりが強制リセットになるんだよね、転勤での引越しって。

ほんっとにとつぜんゼロになるの。

そしてそれを夫とも分かり合えないことが、また孤独を感

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引っ越しって、健康的な状態じゃないから。

引っ越しって、健康的な状態じゃないから。

引っ越し作業って、ちっとも健康的な状態じゃない。
精神的にも肉体的にもボロボロになる。

だから、転勤前後に心や体が悲鳴を上げるのはちっとも弱いことじゃないし、むしろそうなって当然なのでしっかり休まないといけないんだよ、本当は。

健康の定義WHO(世界保健機関)では「健康」をこう定義しています。

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも

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