もう一度、同じ人に本を買ってもらう方法
――本に限らず、あらゆる商品を再購入するための条件は「購入の目的を変えればいい」に落ち着くのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「もう一度、同じ人に本を買ってもらう方法」というテーマで話していこうと思います。
📚手売りの新しい打ち手
僕は去年、小説『Message』を出版しました。Amazonのサービスを使って、自分の物語を本にすることができたんです。とはいえ、まだ無名の作家の本が見つかるはずもないので、僕はかねてから手売りしていこうと考えていました。
大学の友達をはじめ、小中高の旧友たち、お世話になった学校の先生、飲み屋のマスターなどなど、様々な人に届けてきました。
書名の通り、僕は作品を通して20年分のメッセージを伝えたい思いがありましたので、これまでに出逢った人に感謝と愛情を伝えることができて良かったです。これからも1冊ずつ、1人ずつ丁寧に届けにいきます。
小説『Message』をきっかけに新しい出逢いがたくさん生まれて、初めましての人に手売りすることもありました。この前も、初対面の学生たちと呑んで、語り合って、本に興味を持ってくれて、すかさず手売りしてきました。
気が付けば、7カ月で135冊。遠いところまで来たものです。ただ、この数で満足するつもりは毛頭ないので、新しい打ち手を考えているこの頃です。
もちろん1人1人と向き合うことが最優先ではあるんですが、数から逃げたくないという気持ちもあります。
プロでもないただの大学生が、自分の本をそんなに手売りしたの⁉という状況をつくっておきたいのです。明確な目標があるわけではありませんが、自分がどんな道に進もうと、いい経験になるだろうし、自分の強みになる。それくらいの算段です。
で、僕がぼんやり考えているのが、「もう一度、同じ人に本を買ってもらうためにはどうすればいいんだろう」ってこと。
📚本を再購入する条件を考える
一度買ってもらった相手とは少なからず信頼関係が築けているわけで、打ち手次第では新しく見知らぬ人に手売りするよりもハードルが高いのかなって思いました。
そこで、今回は、同じ人が本を再購入する条件について考えてみたいのです。どんな場合、人は同じ本を複数冊買うのか、整理していきます。
たとえば、保存用として2冊目を買う人がいます。コレクションとして2冊目を買うわけです。僕自身、一度読んだことのある本をコレクションとして再購入することは過去にあったし、『Message』を手売りしているなかで、読む用と保存用で2冊買ってくれた人もいました。
また、誰かに貸す用としてもう一度同じ本を買うこともあります。自分が読む用と誰かに貸す用を分けるってこと。僕は区別しようと思ったことはないんですが、これを理由に本を複数冊持っている知り合いを、僕は何人か知っています。
似たような条件ですが、ギフト用でもう一度同じ本を買う場合も考えられます。僕自身、友達の誕生日に自分が直近で読んだ本の中でおすすめのものをもう一度買って、本屋さんにラッピングしてもらって、相手にプレゼントしたことがあります。また、小説『Message』の共同創作に携わってくれた大谷八千代さんと呑んだとき、今はまだ小学生のおいっこ2人の成人のタイミングで、彼らにプレゼントするために2冊買ってくれたんです。小説『Message』は成人の日を舞台にした物語ですし、新成人へのギフトに打ってつけの本なんですよね。
応援という意味で、複数冊買ってくれる人もいます。この前、僕が卒業した高校にいったとき、学年主任の先生と再会してきたんですが、そのときに持っていた『Message』8冊をその場で全部買ってくれたんです。いや、太っ腹すぎる(笑) 他にも、特別理由もないのに複数冊買ってくれる先生はいました。強いていうなら、応援が理由になるのかなと。
あとは、やぶけたり、古くなったりして、新しいものを買っておきたいなと思ったときに、再購入を検討することが挙げられますね。
ざっと本を再購入する条件を整理してみましたが、本に限らず、あらゆる商品を再購入するための条件は「購入の目的を変えればいい」に落ち着くのです。
📚購入の「目的」を変える
たとえば、鬼滅の刃の映画が邦画で1番の興行収入を叩き出しましたが、あのとき時期を変えて限定グッズを販売していたんですよね。つまり、映画をもう一度観るというより新しいグッズを買うが目的になっているわけです。
今のCDの売上って、ランニングを見るとだいたいアイドルグループが独占しているじゃないですか。さらっと調べてみたら、オリコン月間ランキング1位は乃木坂46の「ここにはないもの」で、これ、typeA~D+通常版で、合計5種類に形態があるみたいです。
で、そのtypeA~Dには、Blu-rayが付属している上に、全国イベント参加券かスペシャルプレゼント応募券、そして生写真1枚がついてくるそう。ひとつのCDの中にいろんな「目的」が含まれているのです。
これによって、音楽を聴くだけだったら1枚しか買わないけれど、DVDを観たければ、全国イベントに参加したければ、スペシャルプレゼントを応募したければ、生写真が見たければ、複数枚買おうと思うわけですよね。
複数枚購入する目的には「応援」も含まれていると思いますが、とにかく購入する目的を新しく用意すれば、同じ商品とはいえその目的を果たすために再購入してくれるよねという話です。
ちょっと長くなっちゃったので、小説『Message』の新たな打ち手は明日の記事でまとめます。僕がまだ無名であること、Amazonのサービスで出版したこと、僕がこれからやりたいこと、その全てを有効活用した打ち手かなと思います。それじゃまた明日。最後まで読んで下さりありがとうございました。
20230127 横山黎
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