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新社会人1カ月目を振り返る。

――事実→感情→解釈の順番で捉えることによって、生産的な振り返りが実現できます。起こった事実に対してどんな感情を抱いたのか、そしてそれはどうしてなのか。印象的な事実であればあるほど、それだけ心が動いたということですし、そこに解釈を与えることで次に活きるというわけです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「4月のKPT」というテーマで話していこうと思います。


📚新社会人1カ月が経って

先日、大学4年のときからお世話になっている住み開きシェアハウス「はちとご」の管理人のはやぶささんとMTGがありました。いや、正確にいうと、振り返りの時間でして、新社会人として歩み始めた僕のことを思って、仕事を始めて1カ月が経った時期に時間をつくってくれたんです。

僕は4月からは木の家ゲストハウスのマネージャーとしてゲストハウスの管理をしているんですが、やっぱり環境は変わるし、責任は伴ってくるし、自分の言動ひとつで売り上げに関わってくることを思うと生半可な気持ちでは臨めません。そもそもあらゆる仕事とはそうでありますが、改めて再認識したということです。

さて、環境が変わり、肩書も変わり、光のように過ぎ去ったこの新社会人1カ月目を、僕はお世話になっているはやぶささんと一緒に振り返ることにしました。どんな感じで振り返るんだろうと疑問ではあったんですが、隼さんが用意してくれたのはフレームワークでして、「事実→感情→解釈の整理」「KPT」でした。

はやぶささん


📚事実→感情→解釈

まず、行ったのは、「事実→感情→解釈の整理」です。「事実」とはそのまま出来事のこと。仕事をしている上で印象的だったことを解釈も感情も含めないように事実として抜き出します。

次にその事実を受け、どんな感情を持ったのかを整理します。楽しかったのか、嬉しかったのか、悲しかったのか、苦しかったのか。そのとき抱いた気持ちをそのまま記すんです。

その後、解釈の作業を行います。その事実を受けてどうしてその感情を持ったのか、解釈を与えるわけですね。

事実→感情→解釈の順番で捉えることによって、生産的な振り返りが実現できます。起こった事実に対してどんな感情を抱いたのか、そしてそれはどうしてなのか。印象的な事実であればあるほど、それだけ心が動いたということですし、そこに解釈を与えることで次に活きるというわけです。

ちなみに僕の振り返りはこんな感じでした。時間が限られていたということもあり、事実は4つだけですが、自分なりに整理することができました。

① 「入社祝い」

「事実」
「入社祝い」で上司(宮田さん)とサシで呑んで、長い時間語り合った。

「感情」
楽しかった。共感や喜びを感じた。

「解釈」
・単純に祝ってくれたことが嬉しかった。
・人となりが近いことに共感を覚えた。
・お互いドラマ好きで話が盛り上がったから。好きなドラマに『プロポーズ大作戦』を挙げたとき、まじかっ!ってなった。
・ビジネスの話で盛り上がったとき、しっかり自分の意見に耳を傾けてくれている気がした。対等に扱ってもらっている気がした。

② 「TikTok」

「事実」
TikTokを投稿して、まわりから評価の声をもらった。

「感情」
やってよかった。うれしい。

「解釈」
・元々僕と宮田さんのやりとりに面白みを感じていたから、ショート動画にしてみたら面白いんじゃないかという予感はあった。実際に投稿してみて、その予感が自信に変わった。
・「聴き手」や「編集者」としての自分が役割を果たせたことに喜びを感じた。
・想像以上に周りの声が温かかったからうれしかった。

③「外国人対応」  

「事実」
外国人のゲストに接客をした。

「感情」
やるせなかった。

「解釈」
・英語でコミュニケーションを十分に取れなかったことに引け目を感じた。
・そもそも英語を使う仕事に就くなんて毛頭なく、英語学習を怠っていた学生時代を悔いた。
・自分の力不足によってお客さんを満足させられなかったことに対する罪悪感。

④ ひとりで管理

「事実」
宮田さんが用事で群馬に行っていて、僕ひとりで管理をすることになった。

「感情」
緊張からの安堵

「解釈」
・初めてひとりでゲストハウスの管理をすることになって少なからず不安を覚えていてけれど、いろいろ大変なことはあったけれど無事に遂行できてほっとした。
・イレギュラーが発生したときは宮田さんに判断を仰ぐことも多々あったけれど、どうにかひとりでも仕事を回せたことに対する安心。


📚4月のKPT

さて、振り返りの時間の最後に、はやぶささんから言われたのが、「KPTやっておいて」でした。その日以降いろいろあって時間にも心にもゆとりがなくなってしまっていたのでなかなかできていませんでしたので、ここでやっておこうと思います。

KPTとは、「KEEP」「PROBLEM」「TRY」の3つを指します。つまり、引き続き継続してやっていくこと、現時点で問題として抱えていること、今後挑戦していくことですね。課題の早期解決やプロジェクトの改善など、ビジネスの場面で使われるフレームワークです。

仕事の振り返りとしてこの「KPT」を使ってみようというわけです。ちなみに、はやぶささんは「PROBLM」よりも「POTENTIAL(可能性、伸びしろ)」と定めているようです。確かに、後者の方がポジティブで希望的です。

というわけで、隼さんからの宿題の答えをここに記しておこうと思います。5月はより良い振り返りができるといいな。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

「KEEP」

・たまには宮田さんとゆっくりがっつり語り合う時間をつくる。
・ショート動画の作成、投稿。

「POTENTIAL」

・英語力
・イレギュラーが発生したときに状況を判断して、問題を解決へと導く力

「TRY」

・外国人のゲストと積極的にコミュニケーションを取る。
・イレギュラーが発生したときに、自分なりの解決策を用意してから、宮田さんに判断を仰ぐ。

20240428 横山黎



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