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「初めて」という価値

――どれだけお金をかけても、どれだけ時間をかけても、「初めて」を奪い取ることはできません。どれだけ頑張っても二番手になってしまいます。「初めて」の価値はめちゃくちゃ高いですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「『初めて』という価値」というテーマで話していこうと思います。


📚初めてスノボにいってきた

昨日のことです。バイトのメンツと一緒にスノボに入ってきました。

僕の勤めているバイト先では、たまにプライベートでも交流できる場所を提供してくれるんです。告知があった時点で僕はすぐに行くと決めました。もともと興味があったこともそうですが、大学生らしいじゃん! 大学生のうちに大学生といえばのスノボを経験しないわけにはいきません。初めてだしできるか分からなかったけど、参加することを即決したのです。

20人以上の大所帯でバスに乗って、福島の磐梯山の方まで行ってきました。早朝五時半に集合という鬼のスケジュールでしたが、始まってしまえばあっという間で時間が足りないくらいに楽しみました。といいつつも、僕は疲労困憊で最後の1時間くらいは安静にしていましたが(笑)

初めてのスノボでしたがいとも簡単に滑れるようにな……るわけではなく、なかなか上達しませんでした。滑れるようになったとも言えないくらいの微妙な感じ。そもそも体力が落ちていたし、連日のハードスケジュールがこたえたのかもしれません。

とはいえ人生初スノボは楽しめたし、上達したらさらに楽しくなるんだろうなという予感がしました。また機会があれば行きたいですね。


さて、僕意外にもスノボ初めての人は少なくなく、期待と不安の混じった言葉を交わすことがありました。そのときに盛り上がったのは、「初心者は今日だけだもんね!」って話。


📚「初めて」という価値

スノボに限った話ではありませんが、あらゆることにおいて「初めて」というものの価値を軽んじてはいけないと思うんです。

日本初とか世界初という称号はどれだけ時代が過ぎようと変わらないものなんですよね。どれだけお金をかけても、どれだけ時間をかけても、「初めて」を奪い取ることはできません。どれだけ頑張っても二番手になってしまいます。

「初めて」の価値はめちゃくちゃ高いですよね。

スノボの話でいえば、昨日しか「初めて」を経験することはできなかったわけで、今日から永遠に「スノボ初心者」になることはできません。

これはバイトの話にも繋がりますが、バイト初日だから、新人だからこその立ち回りってあるじゃないですか。初めてだからこそできることもあるので、そういう意味でも価値があるんですよね。


📚僕の「初」書籍

僕は一年くらい前にAmazonのサービスを使えば紙の本を無料で出版できることを知って、すぐに利用しようと思い至ったわけですが、初めて本にするんだから納得した内容であることはさることながら、「初」としてふさわしい作品にしようと思ったんです。

このサービスを使えば本はいくらでも出版することができますが、「1冊目」として出版することはできません。デビュー作がいつでもどこでもクローズアップされるように、僕がどんな未来に進もうと初書籍はこれから先も注目されます。

本を時系列で並べていったとき、それがまるで物語であるかのように繋がっていってほしい。ならば、物語をどう始めるかによって展開する方向が変わってきます。

いろいろ考えた結果、僕が選んだのは当時の僕の最新作『メッセージ』でした。


成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーで、「110」というダイイングメッセージの謎を解き明かしていく物語です。20歳になった記念に、20歳の物語を書こうと思いつき書き始めた話で、僕の20年分のメッセージが込められています。

僕の人生をベースにした物語だし、最後に明かされるダイイングメッセージは、これまでにお世話になった人、物語を読んでくれた人、これから出逢う人に対するものでもあります。僕の作家人生において初めて本にするならこの作品の他にないと思うくらいに、ふさわしい内容だと思いました。

本にするからにはより良いものにした方がいいわけですから、作り直すことを決めました。2ヶ月で書き上げたものを4カ月かけて書き直して、去年の6月、僕が20歳でいられる最後の日に出版することができました。


今振り返ってみると、僕の初書籍が『Message』で良かったなと改めて思います。『Message』を通していろんな挑戦ができたし、いろんな出逢いをつくることができました。

「初めて」の本だからこそ大切につくったし、「初めて」の本だからこそ丁寧に届けにいきました。「初めて」本を手売りして、「初めて」自分の本をビブリオバトルで紹介して、「初めて」自分の本が本屋さんに並びました。

ひとつひとつの「初めて」を守りながら、抱えながら過ごしてきた日々は僕にとってかけがえのない経験になりました。やっぱり「初めてを大切にする」姿勢は侮ってはいけません。


ちなみに今夜は「初めて」好きになった人と呑んできます。彼女との関係がか細くも強く長く続いているのも、過去の自分が「初めて」を大切にしてきたおかげなのかな、なんて。

最期まで読んで下さりありがとうございました。

20230222 横山黎


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